COUNTDOWN JAPAN 09/10

4日目

2009年12月31日(木)

いよいよ最終日。4日目で疲れてるというのに1発目が東京スカパラダイスオーケストラ。これは踊らない訳にはいかんだろうということでフロアを見回していると、PAブース裏で盛り上がってる集団発見。速攻で参加してガッツリと体力を消耗した。

早くも気持ち悪くなって来たところで、続いて登場したのは泉谷しげる。出てくるなりペットボトルの水を客に向けて撒いて、「オラー!こんな時間、普通ならリハの時間じゃねぇか!」と早くも吠える。2曲目では前に置いてある歌詞カードと思われるものをガン見しながらも、ワイルドに頭から水を被りまくってたんだけど、顔を上に向けた瞬間にむせだす。終わった後で「鼻に入っちゃったよ。歌どころじゃないよ」と泣きそうな声で言ってた。

去年の出場時は1曲しかやらねーぞと言って、本当に1曲で30分間やったらしい。でも今年は「今年も1曲だけやろうと思ったんだけど、いろんなやつがいなくなっちゃったから。忌野もいなくなっちゃったし、フジファブリックもいなくなっちゃったし」と、雰囲気を一変させる言葉が。

「あいつら今休んでるだけだから。来年はまた呼ぼう!休んでるだけだからさ、また一緒に出よう!」と力強くメッセージを送った後「春夏秋冬」を演奏すると、続いて「これはリハーサルなんだから」とリハであることを何度も強調してから「雨上がりの夜空に」。「忌野、頼んだぞ忌野」と何度もつぶやいた後、最後は去年30分やったという「野生のバラッド」。

サビのところを客に歌わせたままフロアに降りて来て、端から丁寧に客とスキンシップ。たっぷり10分くらいはやってたんじゃないだろうか。最後はヘトヘトになりながらステージに戻ると「フジファブリックの分も、忌野の分も頑張れよ!頼んだぞ!」と熱い言葉を投げかけていた。

RCサクセションが聴こえる

仲井戸麗市の出るCOSMOステージの上にはギターとマイクが1本だけ置いてあった。バンド形態かと思ってたから意外だった。どんなステージになるのだろうと、期待と不安が混じった状態で待っていると、まず始まったのはRCサクセションの「よォーこそ」。この瞬間、今日の趣旨が分かって興奮してきてしまった。

よく来てくれた こんな大晦日に そう歌った後メンバー紹介に入ると、まずは「ギター弾くしか能がない男 あいつの古いダチさ」と自分を紹介。そして「天国のどこかで見てるはず 最高のボーカリスト 最高のソングライター」そういって忌野清志郎を紹介した。

その後は「激しい雨」のRCサクセションが聴こえるのとこをやったあと、日本の有名なロックンロールといつもの紹介をして「上を向いて歩こう」。

「あいつはこういうの(イベント)大好きで、口には出さなかったけど、出してくれた事をきっと感謝してた。それは俺が保証する!」と、清志郎に代わって感謝の気持ちを述べると、「あいつの歌は難しいんだ。声高いしさ、メロディーも。あいつはスゲェ歌うまいから簡単に歌っちゃうんだけど自分で歌うと難しくて。でも今日は気持ちで歌うからよろしく!」そう言って、自慢の曲だと「スローバラード」を歌い上げた。チャボさんの隣に清志郎が居るような気がしてきて、涙があふれてきた。

今日はRCの曲をやるつもりだったんだけど、あいつのことを考えて作った曲があるから1曲だけ聴いてくれと言って披露したのは「夏の口笛」という曲。あいつ口笛が得意だったんだよと、笑顔で語るチャボさん。このステージには愛が満ちていた。

最後は俺んちの小さいリビングで2人で作った曲だと「雨上がりの夜空に」を歌って終了。チャボさんは終始笑顔で、楽しそうで、カッコ良くて。本当に最高のステージだった。チャボさんは、このフェスにひとりでやってきた事を評価して欲しいって言ってたけど、ひとりじゃなかったと思う。

トッキーLOVE

detroit7を、外でちょっと聴いたあとは、またしても満席なリクライニングをパスして、物販エリアの端っこでダラダラと休憩。そのままRYUKYUDISKONICO Touches the Wallsサンボマスターを続けてダラダラと聴いてからMOONステージに移動。

MOONステージに出演するのは清竜人だけど、目当てはベースのTOKIEさん。セッティング中にマイクチェックで声出してくれって言われて、あーあーって2,3回言った後、恥ずかしそうに「もういいですか?」って言ってた。くそ〜、可愛いじゃないか。

肝心の歌は初めて聴くけどなかなか良かった。ただ、どうしても目線と意識はTOKIEさんにいってしまう。この人のベース弾く姿は美し過ぎて罪です。この日はTOKIEさんのコーラスもたっぷり聴けて大満足。

曲もホントに良かったので最後まで聴いてようかとも思ったけど、エレカシを見るためにEARTHステージへ移動。

フライングカウントダウン

エレファントカシマシは、いきなり「おかみさん」で宮本さん咆哮。かっこ良すぎるだろ。「so many people」もライブで初めて聴けたし、出来たばかりという新曲も聴けて良かった。新曲は間違いなく良い曲。

続いては、いよいよ2009年も残り少なくなってきたところでCOSMOステージに怒髪天登場。

登場するなり「ただ今、初の出場制限が掛かっております。出てはいけません」と増子さん。「今年は死んだ方が良いような奴が生き残って、大事な奴が死んでしまうってことがありましたけど、みんなはここに来てるってことは、そこそこ良い年だったんじゃないでしょうか」と「全人類肯定曲」からスタート。

今回は普段から良く言われるようなこういうメッセージが、ことさら重く感じる。

増子さんのお楽しみMCタイムでは、M-1の時に笑い飯のネタで出てきた首から下が人間、首から上が鳥の「鳥人」を引き合いに出して、ドラムの坂さんは首から上が年取っちゃって「老人」だとか、首から上がダメ人間になっちゃって「廃人」だとか。それはもう首から下もだろ!

挙げ句には「みんなへの感謝の気持ちを表すために、完全にあり得ないと思うけど先にカウントダウンをする」と宣言。「俺たちの長い人生の中で1時間の違いなんてどうってことないんだよ!」と本当にカウントダウンを決行。続けて演奏された「酒燃料爆進曲」ではコーラスが全部「おめでとう!俺!」に変えられてた。

これがあまりにも盛り上がったためか、webの公式レポに一時COSMOステージのカウントダウンしたのは怒髪天と書いてあった。

本当のカウントダウン

怒髪天見に来るくらいだから考える事はみんな同じらしく、終了後は一気にフラワーカンパニーズの出るMOONステージへの流れが出来上がった。一応急いだけど、まだガラガラだったんでフロントエリアの前まで移動。

ステージ上では、セッティング中のお馴染みローディーQ太郎さんが、いつも置いてある鶏の人形をキューキュー鳴かせて遊んでた。それ使わねーだろ。楽器のサウンドチェックしろよ。

最近のフラカンライブは「深夜高速」が始まると、毎回「おぉ!」と声が上がる。でもサビをみんなが歌いだしたのは初めてだったな。フラカンが広まる事を嬉しく思いつつも、こんだけ成長しても地上波のテレビで名曲ベスト○○みたいな番組やっても取り上げられる事は無いよなぁという寂しさを感じてしまう。

MCでは「2009年分の愛を届けます!」とカッコいい事言いつつも、直後に「時間大丈夫?」と、いつものせせこましさを見せつける。まだ始まったばっかなのに。

いよいよ時間が近づくと、ステージにモニタが運び込まれてきた。まだ時間があるからと2009年振り返りトークを始める圭介とマエさん。

「いろいろあったよねぇ。泰葉のこととか」と、どうでもいいことを圭介が言うと、それは去年だと会場からツッコミが入る。「え!あれ去年?早いね〜! じゃあ海老蔵は?」と再びどうでも良い話題を取り上げると、マエさんから「いや、海老蔵は毎年なんかあるから」と冷静なツッコミ。

その後、2009年は野音ワンマンができたことが1番大きいなと真面目な話をしてるうちに早くも30秒前。

モニターに数字が映し出されて20からみんなでカウントダウン。0の瞬間に「パシュッ!」という、いまいち迫力の無いキャノン砲でキンキラのテープが打ち出されると、ステージ裏には紅白の垂幕が。おめでとー!と一息ついたところで、ディープパープルの「BURN」と共に、ステージ前に盛大にスモークが炊かれてステージが全く見えない状況に。

きっと裏で何かやってるんだろうと思って見てると、スモークが晴れた裏では色違いの着物に着替えたメンバーが台の上に正座していた。一段低い台には同じく着物のQ太郎さんまでいる。流れる音楽は当然「笑点」。

一体何が始まるんだと思ったら「円楽師匠、お疲れさまです!」とマエさん。ミュージシャンとして、今この場面でそこをリスペクトするかね、しかし。その後は、着物が着たかっただけということで、改めて新年の挨拶をしただけで、このコーナー終了。

でも折角だから謎かけがしたいという事で、圭介のプチ大喜利コーナースタート。「フラカンのライブとかけまして故郷とときます」その心は「いつでも帰ってきてください!」

その後もセットか片付けられてくのに、まだあると勝手に続ける圭介。「フラカンとかけまして読売巨人軍と解く」その心は「どちらも永遠に不滅です」。最後は「グレートマエカワとかけまして北京原人と解く」と言うと、マエさん自ら「それ、そのまんまじゃん」と突っ込んでた。自分で言っちゃうのかよ! ちなみに答えは「どちらも進化の途中です」

しょーもない大喜利コーナーが打ち切られると、新年1発目は「真冬の盆踊り」。開始早々、7188のターキーが肩から太鼓ぶら下げて乱入。終盤では7188のアッコと、ビークルのケイタイモ&カトウタロウ、そしてポリシックスのカヨ&フミまで乱入して大騒ぎ。ポリの2人は私服だったから、なんか新鮮だった。最後にはQ太郎さんが誰かの子供抱いて出てきてたけど、あれ誰だ?自分の子供か? あと7188のユウの姿が見えなかったけど、いた?

グダグダDJコーナー

2010年1月1日(金)

4日間の長丁場もいよいよ終盤。年も開けて疲れきってるところで、DJブースにDJ増子、もといアラレさん登場。いつものように酔っぱらって登場すると「踊れない曲どんどんいきまーす」と、いつものようにくだらない曲をかけまくる。

途中「泣くんじゃねーぞ!」とたっぷり前振りを効かせて、だれもがフジファブリックを想像したところで流れてきたのは「笑点」。あんたもそこかい!

合間でペトボトルに入れた焼酎のお湯割りを飲んでたけど「こんな薄いのダメだ!焼酎買ってこい!」と裏に何度も指示。でもビールしか出てこなくて「ビールじゃないんだよ、焼酎買ってこいって」と何度も言ってた。

それでもビールしか出てこないので、こんなもんソフトドリンクだと一気飲みしようとするも、半分くらいで「炭酸きつくて飲めない」だって。

続いて登場したDJグレートマエカワが、増子直純を送るズミコールをやって怒髪天の「全人類肯定曲」を流すと、ぐでんぐでんになった増子さんが前で踊りまくって、フラフラしながら退場。この後ラジオの生出演があるって言ってたけど大丈夫だろうか。

マエさんのDJは前回見たときCD使ってたと思ったんだけど、今回は全部iPodでやってた。そのせいで間違って触ってしまって曲の途中なのに、突然ジンギスカンが流れ出すというアホなハプニングも。

この日はこれ以外も酷かった。ジッタリンジンの「プレゼント」で、あなたが私にくれたものを客に言わせて、その答えを自分が言うというのをやったんだけど、マイク入ってなかったり言う事忘れたりと、稀に見るグダグダ加減。

新年早々、目覚めが悪いだろうな。あれは。

地獄のエンディング

マエさんが終わってDJブースを出る頃には、疲労が限界に達してた。本当なら竹内電機とか50回転ズとか見るつもりだったけど、とてもそんな状況ではない。

かといって、横になって寝ようものなら当分起きれなくなりそうだったので、微妙に体を動かしつつ耐え凌ぐ事2時間近く。とうとう今回のオーラスであるScoobie Doの時間がやってきた。

のっけから「跳べ!」と客を煽りまくるコヤマシュウ。2010年になっても、あえてギターでしか語らないリーダーの言葉は「カウントダウンが終わったカウントダウンフェス。明方4時。分かってるよ。あんたら普通じゃないよ!」 そして恒例の人間辞めれんのか!という煽りえを受けて、更にヒートアップする会場。

「Oh!Yeah!」では、いつもの看板を持って、フラカンのステージに続いてカトウタロウが登場。あんたのバンドの出番、前日に終わってるでしょうが。

MCでは「カウントダウン終わってんだから本当なら、もう終わりで良いんですよ。蓮舫議員が居たら仕分けられちゃう」と時事ネタを持ち出したかと思うと、「みなさん後ろ見てください。そしてステージ見てください。……バカしか居ませんよ! この時間に50回転ズとScoobie Do。もうバカのための時間でしょう!」と、ごもっともなご意見で会場をアゲまくる。

挙げ句には、疲れてるのは十分承知としたうえで、普通じゃないあんたらには出来るだろうと客をしゃがませてジャンプを繰り返す。もう体ボロボロ。実は風邪気味で喉が痛かったんだけど、何回も叫ばせるもんだから喉も完全に終了。明方4時半のアンコールが終わるころには、見事に廃人と化しておりました。

駄目押し地獄

正月の朝から馬鹿騒ぎという最高な締めを終えると、精魂尽き果てた状態で荷物を取り出すためにコインロッカーへ。12時過ぎてるから超過料金取られるのは百も承知だぜと余裕かましてたら、100円玉入れても反応してくれない。返却レバーで取り出して入れ直す。やっぱり反応しない。

メッセの施設だからフェスのスタッフに聞いてもダメだと分かってたけど、神にもすがる思いでロッカー開かないんだけどと言ってみたら案の定ダメ。どこに問い合わせたら良いんだと聞くと、ロッカーに書いてある電話番号に掛けてもらうしかないって。いやいやいやいや! 正月の朝5時! 今電話しても無理だろ!

そんなもんに頼ってる余裕は無いという事で、泣きそうになりながらコイン投入口&返却レバーと格闘する事数分。唐突にコインが正しいところに収まる「カチリ」という音が、この世の何よりも美しい音色で響いた。

実際には2,3分のことだったんだろうけど、10分にも20分にも感じる地獄だった。

帰りの電車で特急に乗ったのに、何故か切符の確認を飛ばされて特急券無しの普通料金で帰って来れたことは、頑張った自分へのご褒美だろう。

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