年に1回のお楽しみ。俺による俺のための音楽の祭典 オレミュージックアワード2009のお時間がやって参りました。
今年からリニューアルした、この企画。いろいろと部門を作ってみたけど、審査基準は個人的好みであるという点は変わってません。自分が好きか嫌いか。要は、その時の気分次第。
ということで、いってみましょう。まずはこちら。
ベストステージ部門
ベストステージ部門とは:今年行ったライブで1番印象に残っているものを発表する部門。ステージ単位で判断。
- ミドリ、ワンマン、2009春。追加公演 “ライブ!!”/ミドリ(2009/06/06:日比谷公会堂)
これはもう即決かな。良いライブは他にもあったけど「1番印象に残ってるライブ」ってことでね。野音でみんな柵乗り越えてライブハウス状態になったこととか、後藤さんがセーラー服脱いだ事とか。ま、純粋に良いステージだったし。
それから、前にいた人が缶ビールくわえながら上着を着ようとして苦労してたから、缶持ってあげてどーぞって言ったら、何故か「断る」と半切れされたことも印象に残ってる要因のひとつであることは否めない。
ちなみに、このライブを完全収録したDVDに、メンバーによる反省会と称したオーディオコメンタリーが入ってるんだけど、それも面白くて良い。
ちなみに、今年行ったライブは18本・フェスは5つでした。
ベストトラック部門
ベストトラック部門とは:印象に残った曲、好きな曲を発表する部門。アルバム・シングル等は問わず、買った曲全てが対象。
- Blue Flame/Firebird
- Running Blind/Godsmack
- Two Days/The Inspector Cluzo
- The Best Is Yet to Come/Aoife Fhearraigh
- ハナウタ ~遠い昔からの物語~/エレファントカシマシ
- ROAD TO REBIRTH~a Chainless Soul~/佐藤直紀
- NO MUSIC, NO LIFE./怒髪天
- 深海魚/山崎まさよし
- HELLO/UNICORN
- ブルースを連れて/三宅伸治
曲単位で、しかも10曲だけってのは、かなり迷いますね。言い出したら切りがないから、パッと思いつく所でこれかなって感じ。特に印象的なものとしては、「ブルースを連れて」「ROAD TO REBIRTH~a Chainless Soul~」あたりかな。
「ブルースを連れて」は、まさにロックンロールジプシーな旅をしてる伸ちゃんの歌って感じで、伸ちゃんが歌うからこそ心にしみる。
「ROAD TO REBIRTH~a Chainless Soul~」は、ドラマ「ハゲタカ」の主題歌なんだけど、ドラマを盛り上げる意味でもいい曲でしたね。
ちなみに「The Best Is Yet to Come」はメタルギアソリッドの挿入歌。1のオープニングで流れるやつ。前から欲しかったのをiTunes Storeで見つけて即購入。こういう出会いが単曲販売してるネットの魅力ですな。
ベストアートワーク部門
ベストアートワーク部門とは:優れたアートワークを決定する部門。アルバム・シングルはもちろん、ネットで購入したものもアートワークがついてるものは対象。基本的にはジャケットで判断するけど、歌詞カード等も含めたトータルのパッケージデザインも一応考慮する。曲の良し悪しは関係無し。
- Them Crooked Vultures/Them Crooked Vultures
この何とも言えぬ存在感がいい。何か物足りない気もするけど、見てると癖になる。やられた感があります。
奇しくも今年のM-1で笑い飯がやった「鳥人」そのもののビジュアルですが、流石に関係はないでしょうね。
さぁ、次はいよいよメインイベント。ベストアルバム部門です。
ベストアルバム部門
ベストアルバム部門とは:その年に買ったアルバムの中でどれが1番良かったかを決める部門。対象はその年に買ったアルバム。シングルや、ネット等で1曲だけ購入したようなものは対象外。ネットで購入したものでも、アルバム単位で買ってる場合は対象とする。
今年買ったアルバムは全部で68枚。いまずは、その一覧。
2009ノミネート作品(アルファベット・50音順)
- Dirt/Alice In Chains
- Another Animal/Another Animal
- The Greater Of Two Evils/Anthrax
- Heaven And Hell/Black Sabbath
- The Circle/Bon Jovi
- The Garden Of Unearthly Delights/Cathedral
- Chickenfoot/Chickenfoot
- Grand Union/Firebird
- Greatest Hits/Foo Fighters
- The Other Side/Godsmack
- Keeper Of The Seven Keys: The Legacy/Helloween
- Tyrannosaurus Hives/The Hives
- Change My Way/Howlin’ Wolf
- The Inspector Cluzo/The Inspector Cluzo
- Ritual De Lo Habitual/Jane’s Addiction
- British Steel/Judas Priest
- Life Is Peachy/KOЯN
- Confessions On A Dance Floor/Madonna
- Music/Madonna
- Octahedron/The Mars Volta
- Young Team/Mogwai
- The Resistance/Muse
- Live At Reading/Nirvana
- One Day As A Lion/One Day As A Lion
- Appeal To Reason/Rise Against
- Hemispheres/Rush
- Roots/Sepultura
- Confusion Is Sex / Kill Yr. Idols/Sonic Youth
- Street Sweeper Social Club/Street Sweeper Social Club
- Them Crooked Vultures/Them Crooked Vultures
- Traveling Wilburys Volume1/The Traveling Wilburys
- Traveling Wilburys Volume3/The Traveling Wilburys
- Cosmic Egg/Wolfmother
- 南極料理人SOUNDTRACK/阿部義晴
- The Best of GRANDIA/岩垂徳行
- LOST ODYSSEY Original Soundtrack/植松伸夫
- あしたのできごと/臼井嗣人
- 昇れる太陽/エレファントカシマシ
- バレエ音楽「火の鳥」全曲(1910年版)/小澤征爾&ボストン交響楽団
- TELEPATHY/片瀬那奈
- MONDO ROCCIA/ザ・クロマニヨンズ
- アリゲーターは飛べない/クロワニ
- CALM DOWN/Theatre Brook
- I am the space, you are the sun/Theatre Brook
- ばらいろポップ/SINGER SONGER
- Funk-a-lismo!/Scoobie Do
- 第一集/ズットズレテルズ
- Easy/SPARKS GO GO
- THE TIMERS/THE TIMERS
- 大切な時間/チャイルドフッド
- プロレタリアン・ラリアット/怒髪天
- 桜吹雪と男呼唄/怒髪天
- なんでもない日には/友部正人
- My R&R/仲井戸 “CHABO” 麗市
- マンモスフラワー+6/フラワーカンパニーズ
- 深夜高速〜生きててよかったの集い/フラワーカンパニーズ
- 怒りのBONGO+3/フラワーカンパニーズ
- YESTERDAY AND TODAY/THE BAWDIES
- ハッピー・デイズ/三宅伸治スワンプ・トランプ
- Request Wednesday Solo Live Shinji Miyake/三宅伸治
- Guitars’ Talk/三宅伸治プロジェクト
- つづく/三宅伸治(トリビュート)
- サイケな恋人/モーモールルギャバン
- 野口、久津川で爆死/モーモールルギャバン
- IN MY HOUSE/山崎まさよし
- シャンブル/UNICORN
- ALTERNA/RIZE
- レミオベスト/レミオロメン
今回は枚数が過去最多なうえに、良いのが多くて本当迷った。
毎度の事だけど、最終的な10枚は全部1位でもいいくらいなのを無理矢理順位決めてます。
2009 ベストアルバムランキング
- 第10位:Octahedron/The Mars Volta
マーズヴォルタの4枚目。今までとは打って変わって、全体的にアコースティックで静かな仕上がり。
今までチラ見させてた引き出しが、小さい引き出しだと思って開けてみたら、実は大容量だったって感じですかね。この期に及んで、マーズヴォルタはまだまだこれからだぞってところを見せつけてます。まさに怪物。
それにしても、最近またドラマーが辞めたってのが気になる。ドラムに厳しいバンドなんだろうか。
- 第9位:Street Sweeper Social Club/Street Sweeper Social Club
トム・モレロとブーツ・ライリーのユニット。天才リフメーカー トム・モレロ健在って感じでやられます。トムはナイトウォッチマン名義でアコースティックなソロ活動もしてるけど、やっぱこっちでしょう。
ブーツ・ライリーのラップもザックに負けず劣らずカッコいいけど、何でRATMでこれやらないんだって寂しさはありますね。これにティムとブラッドのリズム隊が入るとどうなるだろうかと想像せずにはいられない。
- 第8位:Them Crooked Vultures/Them Crooked Vultures
デイブ・グロール、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョッシュ・オムの3人が集まったスーパーバンド。もうこれだけで10位以内には入るでしょうって感じですね。実際、音もいかしてる。特にデイブとジョンジーのリズム隊がたまらんですね。
ただ最初に聴いた時、思ってた程の爆発力は無かったかな。これは多分メンバー聞いて、変に期待しすぎたからかもしれません。多分、聴く程に好きになってくタイプのアルバムかなって気がしてます。半年後とかにランク付けし直せば、もっと上位になるんじゃないですかね。
- 第7位:Appeal To Reason/Rise Against
PUNK SPRINGで初めて見たバンド。良かったんでCD買ってみたら大当たりだった。
ジャンル的にはメロコア、であってるのかな? この手のバンンドって最初良くても聴き飽きることが多いんだけど、これはメロディーがしっかりしてるし、ボーカルの声も好みでついつい聴いてしまう。
曲数がちょっと多いかなって気もするけど、捨て曲無いんで通して楽しめる。
- 第6位:Cosmic Egg/Wolfmother
買ったのは日本版なんだけど、日本版のみのボーナストラック抜きにしたオリジナルの内容で評価してます。ハッキリ言ってボーナストラック邪魔なんですよ。曲は良くても、アルバムの構成上邪魔。これ抜くと一気にアルバムが引き締まって良くなります。
ちなみに今作は、ギターボーカルのアンドリュー以外のメンバー総入れ替えで、3ピースから4ピースに生まれ変わってます。音は前作に比べたら洗練された感じになってるけど、ウルフマザーらしいヘビーなテイストは健在です。
- 第5位:My R&R/仲井戸 “CHABO” 麗市
このアルバムは朝から夜へという1日の流れを表現してるだって本人のコメントがあったんだけど、その流れがとても心地いい。
やってる人が音楽好きでロックが好きでっていうのが伝わってきて、聴いてるこっちも楽しくてハッピーになれるのが素敵。「My R&R」ってタイトルがしっくり来る傑作。
- 第4位:MONDO ROCCIA/ザ・クロマニヨンズ
前作の「FIRE AGE」を聴いた時は「何で?」と思った。結局こんな感じになるなら、何でハイロウズ解散したの? ハイロウズのままで良かったんじゃないの? と。
そして今作。正直期待はしてなかったんだけど、いざ聴いてみたら遂にきたって感じ。多分ハイロウズのままだったら「FIRE AGE」止まりだったんだろうと思う。いろんな要素を取り込んでおしまい。でも今回は、取り込んだ要素を残しつつ、見事に無駄を削ぎ落としてカッコ良くなってる。
ハイロウズの終盤に、きっと今後はこういう風に進化してくれると夢見てた未来が遂に実現した。そんな1枚。
ちなみにこのアルバムは、今時まさかのモノラル音源。そういうとこまで削ぎ落としても、成立しちゃうカッコ良さ。
- 第3位:Chickenfoot/Chickenfoot
ゼム・クルックド・ヴァルチャーズともう1つ。忘れちゃいけない今年生まれたスーパーバンド。元ヴァン・ヘイレンのサミー・ヘイガーとマイケル・アンソニー。ドラムはRHCPのチャドで、ギターがまさかのジョー・サトリアーニ。
確かに凄い面子だけど、個人的好みで言えばゼム・クルックド・ヴァルチャーズのメンバーの方が魅力的。でも、実際音を聞いてみると、かっこいいんだこれが。
王道ロックで真っ向勝負。アルバム全体のバランスも良いし、これを上位に持ってこないわけにはいかないだろうと。ロック好きならとりあえず聴いとけと勧めたくなる1枚。
- 第2位:I am the space, you are the sun/Theatre Brook
シアターブルックって初めて買ったんだけど、こんな凄かったのかって感じ。何枚もあるアルバムの中から、なんとなく手に取った1枚なんだけど、これを選んだ自分を褒めたい。
何の前情報も無く聴いたんだけど、コンセプトアルバムだというのが1発で分かる完成度の高い作品。テーマは「成長」ってとこかな。こういう全体に1本筋の通ったコンセプトアルバムには、つい惹かれてしまいます。バンド活動再開される事だし、来年はシアターブルック攻めてみようと思ってます。
- 第1位:Grand Union/Firebird
LOUDPARKで見て1発で好きになった。70年代風のヘビーなブルースロックなんだけど、古くさい感じは無くて、とにかく好みの音。好きなもんはしょうがないという事で1位です。
普通にCD1枚なんだけど、曲順がレコードのように SIDE A と SIDE B に別けて表示してあって、聴いてみるとそれが読み取れる構成になってる。A面の頭でガツンと1発かましといて、A面ラストで中締め。B面はちょっと雰囲気変えて始まって、ラストまで聴くとまたA面から聴き直したくなる。この構成も含めて文句無しでしょう。
Firebird に出会えただけでもLOUDPARK行った価値はあったなと思ってます。
ということで、今回の1位は Firebird でした。いや〜、楽しかった。さすが俺のための企画。
それでは来年をお楽しみに、俺!