COUNTDOWN JAPAN 07/08

2日目

2007年12月29日 10:30 幕張メッセ

前夜なかなか寝付けずに、睡眠時間3時間程で漫画喫茶を出た後、近くのマクドナルドで前日のレポをメモりつつ朝食をとる。

ホットケーキをナイフとフォークで上品に平らげた後、少し早めにマックを出て幕張メッセに向かうと、本日一発目に出演するELLEGARDENの整理券配布が行われていた。

本来はメインステージに出るような人たちだけど、今回はアーティスト側の意向により、小さいCOSMOステージへの出演。人が溢れるのは目に見えてるということでの整理券配布ということか。その列は既に多くの人が並んでいる。CDJで整理券なんて初めて見た。

エルレは見る気がないので、その列を無視して入場。とりあえず300円のロッカーに荷物を預けると、前日気になってたメッセージボードにちょっと落書きしてから、入り口付近のテーブルがあるとこに腰をおろした。ぼんやりと開場時間を待っていると、斜め前の席に座ってる女の子の腕に、オレンジ色のバンドを発見。オレンジバンドは「会場であったらハイタッチしましょー!」という意味。一人で参加という意味もあるようなので声をかけようかと思ったけど、眠そうにしてたのでためらっていたら、入口の外に更に気になる人物を発見してしまう。

身長175cmくらいで、20代後半と思われる男性。大きなあごが力強い印象を与え、厚手の青いパーカー付きのジャケットを着ているが、その下の体格はかなりがっしりしているであろうことが伺える。頭は短く苅込み、いかにも喧嘩が強そうな感じだ。

その彼が、あたりをきょろきょろしながら歩き回っている。表情を見ると誰かを探しているような感じだけど、困っているようでもあり、喧嘩を売っているようでもあり、単純にフェスに来てテンションあがって楽しくなってるようにも見える。だがリュックを背負い厳つい顔でうろつく様は挙動不審以外の何者でもなく、気持ち悪いとしか言いようがない。

たまに入り口付近の柵のとこまで来て、中に座ってる人たちを「おい、誰か相手してくれよ」という感じの目で見たり、外のベンチに座ってる人の顔を、少し離れたとこから覗き込んでみて確認したり。探しているのが友人なのか、掲示板とかで知り合って今日初めて会うような人なのか、それとも生き別れた親なのか全く分からないが、今のところ「ヤクザの鉄砲玉が標的を探している」というのが一番しっくり来る。

暫く見ていたけど、結局何がしたいのかさっぱり分からないし気持ち悪いので、そのさまよえる青い弾丸に別れを告げて会場に入った。

物販で、エレカシの「ドーンといけTシャツ」を買うかどうか迷ったけど、今日のところは無駄遣いを控えようとパス。とりあえず腹ごしらえをするために飲食エリアに行き、店員の可愛さに釣られて塩焼きそばを購入。ベタベタの焼きそばを平らげてから、GALAXYステージへ移動した。

13:00 GALAXYステージ

今日は渋谷さんではなく、GALAXYで兵庫さんの前説。去年も聞いたけど、兵庫さんの前説は緊張しまくってる感じで、見ているこっちがドキドキする。

注意事項などを説明した後、ライブがとにかくヤバいという兵庫さんの紹介で凛として時雨登場。2日目は空間を切り裂くようなノイズで幕を開けた。

スタートダッシュにしては勢いがありすぎるくらいの鋭い音に負けないように、フロントエリアのプチモッシュにプチ参加して楽しんだ後は、リクライニングシートでm-floを聴きながら、もはや恒例の昼寝。隙あらば寝る。長丁場なフェスの鉄則。

15:30 EARTHステージ

今回のエレファントカシマシのステージは、サポートにギターとキーボードを向かえての6人構成。いつもより大人数だったけど、宮本さんの存在感はいつも以上に際立っていたように感じた。

宮本さんはいちいち落ち着きがないのに、何故かいちいちカッコいい。荒井由美のカバーを披露したけど、完全にエレカシの歌になっていた。あの存在感と表現力は見るたびに憧れる。

MCでは「エブリバディ」連発し、最後は全てのオーディエンスを飲み込むようにステージの端から端まで全力疾走して終了。清々しいステージだった。

終了後外に出ると、昨日と違いリクライニングは既に満席。仕方なくベンチで休憩してから、EARTHに戻ってBOOM BOOM SATELLITESを見る。

押さえ気味にはしたものの、やはりブンブンのライブでじっとしてるのは無理。フロアのあちこちでも踊り狂ってる集団が発生。楽しそうに盛り上がってるのは、見てるだけでこっちも楽しくなってくる。これだからライブはやめられない。

18:00 COSMOステージ

ブンブンが終わった後は、思い切って9mmまで寝ようかとも思ったけど、相変わらずリクライニングかいっぱいだったので、とりあえず腹ごしらえ。

水分補給を兼ねて汁物が欲しかったので、だいぶ可愛い店員がいる麦めし屋でかしわ蕎麦を購入。一気に平らげてぼけっとしてたら、近くのCOSMOステージから楽しそうな音が聞こえてきた。タイムテーブルを見ると、今ステージに立ってるのは怒髪天。前から気になってたので、ちょっと覗いてみるかくらいのつもりで行ってみたんだけど、これが最高。すげー楽しい。

ボーカル増子さんの客いじりと、いやでも盛り上がる曲でフロアが一体となって大盛り上がり。歌の中でさりげなく「キリキリマイ!」と他のステージで演奏中のORANGE RANGEをパクったり、おもむろにDJオズマの踊りを始めたかと思ったら、客に向かって「止めろよ!それがお前たちの仕事じゃないのか!」と理不尽に切れてみたり。楽しくてすっかり心奪われた。

最後はみんなで♪ラ~ララ~と歌った後、ジャーン!と一発決めて終わりと見せかけてMCに。そしてまた♪ラ~ララ~と、なかなか終わらない。それを何回も繰り返したとあと、「救われない君たちに、より救われない我々から最高の馬鹿踊りをプレゼントします」と、まさに馬鹿丸出しの踊りで終了。来年メンバー全員厄年らしいけど、そんなの吹き飛ばして頑張って欲しいです。次回機会があったら是非最初から見たいと思ったので、せめてこの後にボーカルの増子さんが出演するDJブースを見ようと思ったけど、タイムテーブル見たら9mmと丸被りだった。残念……。

20:00 COSMOステージ

依然として満員御礼のリクライニングチェアの横でベンチに座り休憩した後、9mm Parabellum Bulletが始まる5分前にCOSMOステージに行ってみると、既に行列ができていた。入場規制がかかってもおかしくなさそうだったので、慌てて列に並びCOSMOステージ内へ。中はいっぱいだったけど、奥の方がスペースが空いてそうだったので強引に中程まで進みスペース確保。

ライブは1曲目の「Discommunication」から一気にピークといった感じ。リフとかメタルっぽい感じだけど、パンクっぽい疾走感もありつつ、メロディが歌謡曲ぽかったりする。この、ありそうでないといった感じの独特さがいい。

圧倒的パワーで突っ走る熱いステージを楽しんでると、曲の合間でDJブースの方から違う意味で熱いイモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」が聞こえてきた。この時間DJブースにいるのは怒髪天の増子だ。何をしとんのだ。

とりあえず、それはスルーしてステージは進行するが、次の曲間では「おさかな天国」でコール&レスポンスしてる愉快な音が聞こえてきて、さすがに笑いが漏れる。それを聞いたボーカルの菅原が「これはお魚屋さんに配ってるやつですよね。…ロックですね。実にロックだと思います」と一言。ロックか?

20:30 DJブース

アンコールが終わるか終わらないかのうちにCOSMOステージを出ると、気になってしょうがないDJブースに向かう。聞こえてくる音は笑点のテーマ曲だ。満員御礼のDJブースの一番後ろに滑り込むと、そこにはDr.スランプのアラレちゃんのコスプレで踊る増子の姿が。完全にいろもんじゃないか。

笑点のテーマでコール&レスポンスし踊るオーディエンスに「もう最高に馬鹿」と絶賛する増子さんが次に用意した曲は、ドラゴンボールの主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」。♪Fly away~のところは、しっかりレスポンス。2番の歌詞なんて初めて聞いたけど、しっかりレスポンスしてる客たちは一体何者なんだ。

最後まで見たかったけど、RIZEが見たかったのでDJブースを出たら、外は人であふれ規制がかかっていた。いろもんパワー恐るべし。

21:00 GALAXYステージ

もう終わりかけだと思ってたRIZEは、まだがメンバー自らセッティング中で、ベースのKenKenが、えげつない音を出している。かなり押してるようだ。予定ではRIZEはせいぜい2,3曲だけ聴く予定だったので、これは嬉しい誤算だけど、体力的には悲しい誤算。

後ろの方で見ようかとも思ったけど、勿体ない精神が出てきてフロントエリアへ。登場してすぐ、挨拶代わりに客に水をかけるJESSE。のっけからフルテンションで1曲目の「KAMI」から踊りまくる。今、明日以降の体力を気にするのは実に馬鹿らしい。

メンバーが水のペットボトルをやたら投げてたら、調子に乗って次々水を要求する客。それに対し、俺は水屋じゃねーぞとJESSEが返す。

途中のMCでは、KenKenが明日誕生日だということを告げ、何故か自らハッピーバスデーを演奏。その勢いで勝手にカウントダウンを始め、ゼロでKenKenがケツを出したところにJESSEが口に含んだ水を吹きかける。そういえば前回も同じようなことをしていた。

その後も水吹きまくるJESSEとKenKen。水がおもいっきり楽器にかかってたりしたので、大丈夫かと思ってたら遂にベースが故障。ケツ出だしたらベース壊れちゃったよとおどけ、ベースを交換してその場を凌ぐが、懲りずに水を吹くKenKen。原因ケツじゃなくて、それじゃねーの?

ステージに客をあげて「カミナリ」のラップ部分を歌わせる恒例の演出では、岡山から来たケンジが抜擢。見事にラップを歌いきって、その後のコーラスまで参加。KenKenとヘッドバンキング対決までして退場。楽しそうだ~。

本当はここで終わりのはずが、帰りがけたJESSEが、袖のスタッフにもう1曲いい?とお願いしている。結局KenKenが「もう1曲やって怒られるのは俺らなんだから、俺らが怒られてお前ら楽しんでそれでいいだろ!」ということでおまけの1曲。体力的に若干の不安を覚えた私は、下がって後ろの方でのんびり観覧。ライヴハウスで誰も客がいなくてバンド・メンバーしかいなかったときの気持ちのまま今もやってるつもりだっていうJESSEの言葉が示すように、気持ちのこもったいいライブだった。

22:00 千葉駅

RIZE終了後、すぐにメッセを出て千葉駅に向かう。

ちょっとまともなものが食いたかったので、千葉駅前のファミレス、ジョナサンに入って晩飯を食うも、親の敵のように熱いけんちん汁で舌先を火傷してテンションを落とす。

腹を満たした後は漫画喫茶に入って、水圧が弱いのでさほど爽快感はないシャワーを借りたあと、前日にあみ出した床に寝るという手法を再び採用し就寝した。

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