SWEET LOVE SHOWER 2009

2009年8月30日(日)

最終日は、友人の嫁さんとその友達が3人加わって5人で出発。到着後はリストバンド引換所に向かう彼女達と別れ、またも車内でのんびり。

予報では1日曇りだったけど、この日も暑い日射しに迎えられた。しかし、それも束の間。台風が近づいているというのに、このまま終わる訳が無かった。

3日目スタート

オープニングのandymoriをパスして寝ていると、あっという間に陽が陰り、見事に落ちてくる雨。大した降りじゃなく、すぐに止んだものの、結局この日は雨が降ったり止んだりの繰り返しで、非常に不安定な天気。富士山が見えたのは1日目だけということになった。

雨もあったから暫く車に留まってたけど、じっとしてるのも退屈なので会場に行ってみると、桑田佳祐の物販ブースが大渋滞。他がガラガラ過ぎて可哀相になる。桑田佳祐は本日限りのスペシャルバンドでの参加だけど、TシャツもSWEET LOVE SHOEWR 2009の文字まで入った本日限りのデザイン。しかもカッコいい。

そりゃ並ぶわと思いつつ、買い物は行ったん保留。1発目のレミオロメンが演奏する中、あっち行ったりこっち行ったり、うだうだやったてるうちに売り場も空いて来たので、買い物をすんなり済ませて再び車内待機。今日は車を止めた位置が出入り口の目の前なので非常に便利。

次のかりゆし58はパスして、その次のmonobrightの途中から会場入り。3日目となると、ふくらはぎが筋肉痛ではち切れんばかりにパンパンだったので、余力を調節しつつPA裏に参加。lego big morlは何となく聴いて、NICO Touches the Wallsは、またちょっとだけPA裏に参加。

前日は若者人気が強い出演者が揃ってたので、会場の平均年齢も若かったんだけど、桑田佳祐の出る今日は露骨に平均年齢が高い。その要因となってる年長組の方々は、PA裏で大騒ぎする奴らを見て何事だという目で見たり、楽しそうと笑ったり反応は人それぞれだけど、流石に参加する人はいない。

そんな中、くいだおれ太郎のコスプレをしてる、そこそこ歳いってる人がが登場してまさかの参戦。そんなファンキーな格好してる人をパーティー集団が放っとく訳もなく、一瞬にして集団に取り込まれると胴上げ開始。

胴上げ終了後、ヨレヨレになりつつ集団から出てきた太郎。しかし、すぐさま捕獲され再度もみくちゃにされると、数秒後、更にヨレヨレになって帰還。親指を立てて、お前ら最高だというようなポーズをしながら去っていったけど、その顔は疲れ果て、一瞬で10歳くらい老けてた気がする。

このくいだおれ太郎の胴上げか切っ掛けとなって、その後PA裏では胴上げ大会がスタート。もはや演奏も半ば無視して、ひたすら好き勝手盛り上がる。衆院総選挙が行われているこの日に、PA裏はまさに無政府状態と化した。

続いては、TOKYO No.1 SOUL SET。ライブ見るのは初めてだけど、何か印象違った。どっちかといったら落ち着いてる感じと思ってたら、こんなアゲアゲな感じなのか。別にいいんだけど、なんかしっくり来なかったな。個人的には「黄昏’95」が聴きたかっただけなんだけど、途中で何か飽きちゃったから、その前にステージを離れてスペシャブースに移動。

ブレイク〜後半戦

3日目のブレイクタイムは、スペシャで放送中の「六本木クラブサーモン」から、店長ナオトと店員ネルソンのトーク&ライブ。この日のためだけに作ったという曲を一緒に歌おうと参加した。「happy! オヒ☆サマー」という、まさに夏らしい晴れやかな歌だけど、この時間帯が最も雨風が強かった。横殴りの雨が寒い寒い。

一度聴けば簡単に覚えられる、ラララのコーラスをみんなで歌おうっていうんだけど、人はそこそこ集まってるのに、いまいち声が小さい気がして寂しかったんで、じゃあ男子だけって要求された時に思いっきりデカイ声で歌ってやった。その後、全体のボリュームもちょっと上がった気がするから、多少は貢献できたんじゃないの?

終了後、寒過ぎて凍えそうな体を温めるために東京スカパラダイスオーケストラが出るレイクサイドステージにダッシュ。ところが、雨のせいでセッティングが手間取って、結局10分押し。それが功を奏したのか、始まる時には殆ど雨がやんでたので、カッパを脱いでバッチリ臨戦態勢に。

冷えた体を温めたい衝動はみんな同じのようで、谷中さんの「戦うように楽しんでくれよ!」というお馴染みの挨拶を地でいくような盛り上がり。楽しい時間は早く過ぎるもんで、後からセットリスト見たら7曲やってたんだけど、4曲くらいしかやってない気がした。あっという間の出来事だった。

それにしても、今年のPA裏はパワーが凄い。去年は踊りまくるって感じだったけど、今年はひたすら騒ぐって感じ。楽しみ方に正解なんかないんだから、基本的に好きなようにやっていいと思うけど、スカに表拍でオイオイいうのは、俺は無いわ。

次の矢野顕子さんは、更に短く感じた。あの独特の間とフワーっとした声が生み出す異質な空間に捕われて、気がついたら終わってたみたいな。実際は6曲やったのに、3曲くらいしかやってない気がしたもんなぁ。しかし、いい声してんなぁ……。MCでは、「そろそろ雨も止ませようと思ってるんですけど」って。お前が降らせてたのかよ!

続いてはエレファントカシマシ。「桑田佳祐の前座です」と登場したこの日の宮本さんは、MCが少ない代わり、何時にも増して歌にパワーがあったような気がした。セットはフェス仕様のヒット曲詰め込み型って感じで、個人的にはもっとニューアルバムの曲とか聴きたかった気はするけど、かっこよさに揺るぎはなく、相も変わらず最高だった。

次のHYはパスして、桑田佳祐に備えてレイクサイドステージ前で待機。とは言っても、ステージ前方はエレカシ終了後も大して人が減る様子もなく、真ん中の最前から10mくらいのとこまで来ると、身動き取れずにかなりの密集状態で50分程待つことに。

こんな密集状態で待つ感じ、久しぶりだなーと思いつつ辺りをさりげなく見回すと、周囲は当然のように年配勢だらけ。おじさま方おばさま方は、オールスタンディングのこういう状況に慣れてないらしく、後ろにいた人は、これは私らには向かないですなぁみたいなことを言って消えていった。

目の前にいる男性は白髪もたくさんあって、いかにもお父さんって感じだけど、隣に寄り添う女性はまだ若い感じ。歳の差カップルなのかとも思ったけど、女性が男性に対して敬語を使ってるあたりが同伴にしか見えない。女性の方も若いかと思ったら、エレカシのことを「エレ何とか何とか」って言ってるし。2文字だけしか覚えられなかったのかい! 3文字目までいけば後は勢いで何とかなりそうなもんだけど、2文字て!

後ろにいる男女も、女性が男性に敬語を使っていて関係性が謎。モニタに映し出される「モッシュ・ダイブは禁止です」という注意事項を見た女性が、「モッシュって何ですかね」と男性に問いかけたんだけど、聞かれた男性も見当すらつかない様子。何か気持ち悪いから下手に関わらない方がいいかなと思って無視してたんだけど、注意事項が映し出されるたびに何度も、モッシュって何だと繰り返すので、たまらず振り返って教えてやったら、女性が「え! ホントに!? ホントに!?」と異様な食い付きで驚いてました。何なんだ一体……。

大団円

いい加減待つのにも飽きた客は、セッティングで軽くセッションが始まっただけで大盛り上がり。気がつくとステージの上はドラムとキーボードが2つずつという豪華セッティング。

この日のためだけに結成された桑田佳祐 & SUPER MUSIC TIGERS。メンバーは一切謎に包まれてたけど、蓋を開けてみると、原坊・松田さんというサザンメンバーに、フジテレビの番組「音楽寅さん」に参加してるミュージシャン。更にはスカパラホーンズまで加えた超豪華メンバー。桑田は「最近の若い人はみんなうまいんで、これは数で勝負するしかないだろうということで沢山連れてきちゃいました」なんて言ってたけど、質も十分高い。

しかも曲目は、桑田佳祐ソロ曲からサザンの曲まで、なんでもありの豪華セット。桑田佳祐のソロアルバム1枚しか持ってない俺でもテンション上がる。

個人的には、音楽寅さんで共演してるユースケ・サンタマリアも飛び入りするかと思ってたんだけど、それはなかった。その代わりかどうか、桑田さんは「どうも、ケースケ・キンタマリアです」を連発。MCでは「世の中ピーピーうるさいですけども」と、さりげなくのりピーネタも入れてきた。今回のりピー大人気。

ステージも終盤に差し掛かった頃、ギターが奏で始めたフレーズは、なんと「雨上がりの夜空に」。「愛し合ってるかーい!」と客に呼びかけ、ワンコーラスだけカバー。「♪おいらのポンコツ」の部分を「♪おいらのポコチン」に変える桑田佳祐らしいユーモラスなカバーだったけど、桑田佳祐がこの歌を歌うという事実が、同時に清志郎は死んだっていう事実を突きつけられてるようで、気がついたら涙がこぼれてた。そういえば、清志郎が死んでから涙を流したのは、この日が初めてかもしれない。この日、俺が清志郎のTシャツを着てたことは偶然じゃない。

ラストの「希望の轍」では、桑田さんに呼び込まれ、この日ステージに立ったmonobright、NICO、かりゆし58、lego big morlもステージに登場し、みんなで合唱。曲が終わると桑田さんが今日の出演者を、ステージ上にいない人も含めて1組ずつ紹介。でもHYだけ忘れられてたな(笑)。

最後は桑田さんが「俺花火持ってきたんだけど、見る?」とみんなを誘い出し、全員がステージ前に並んで一列にラインを作ったところで、打ち上げ花火が夜空を飾って大団円。アンコールは無かったけど、無くても納得なくらい濃いステージだった。

全行程が終了し、去年同様ビートルズの「All You Need Is Love」がBGMで流れ出すと、名残惜しく中々帰ろうとしない人の群れをかき分けてPA裏にダッシュ。予想通り盛り上がってる集団に「All You Need Is Love」を歌いながら入っていくと、みんなも歌ってくれたので、満足して会場を後にした。

エピローグ

駐車場の車の位置が出口まで遠かったので、出るまで時間がかかることは覚悟してたけど、それにしても車が動かない。微動だにしないので何事かと思ったら、スタッフから出口に面した国道が渋滞で出れない状態というアナウンス。暫くすると救急車のサイレンまで聞こえてきたことを考えると、事故渋滞っぽい。

結局、その状態のまま2時間待たされるはめになったんだけど、一番納得いかないのは、1日中日除けテントでで飲み食いしてただけの女性陣が、疲れただの筋肉痛になるかもなどとぼやいてることだ。お前ら疲れる要素無いだろ!

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