COUNTDOWN JAPAN 10/11

今年も幕張メッセにて年末の4日間開催。会場のレイアウトとか前年に比べて特に変更なかったんだけど、それだけ完成してきてるってことだな。早いうちに4日間参加を決めていたんだけど、あとから最終日はKINDAMAに行くことにしたんで、結局今年は3日間参加。最終日が抜けると若干物足りない感があったけど、相変わらず快適だし楽しかったな。

1日目

2010年12月28日(火)

開いてるロッカーを捜し回るのが面倒なので荷物をクロークへ預けようと袋に荷物を入れてると、前に小さい女の子を連れた親子がやってきて、同じくクロークの袋に荷物を入れだした。女の子は会場の方を指差し、何度も親に「ここミッキーのおうち?ここミッキーのおうち?」と訊いている。何の迷いもなく「そうだよ。ミッキーのおうちだよ」と答える父親。この平和なフェスの空間で、到着早々詐欺が行われている。

凶悪な犯罪現場を後にすると、オフィシャルTシャツを購入してからクロークに荷物を預け会場へ。今年の1発目はCOSMOステージでフラワーカンパニーズ。ラストにやった「真冬の盆踊り」以外は全部ニューアルバムからという攻めのセットリストがすごく良かった。おなじみの「深夜高速」がなくても十分通用する。それくらい今回のアルバムは出来がいい。

MCでは、裸にオーバーオールといういつものスタイルにマフラーをまいてるマエさんに対して、圭介が「寒いなら着ればいいのに」と真っ当なツッコミ。「いや、これは俺なりのオシャレだから」とマエさんが返すと「オシャレっつってもかっこよくないもん」と身も蓋もない言葉を返す圭介。そういう自分はいきなり眉毛全部剃ったくせに。

他には、正月3日分の食事をまかなうためにタッパとかジップロックいっぱい持ってきたと、ステージ裏の食事を目当てにしたいつもの貧乏性全開な話しもしてた。いまだに食事は極力ワンコインで済ますということを考えると、あながち冗談ではない気がする。

ゴダイゴさんのために

続いてはGALAXYステージで筋肉少女帯。メンバーはおめでたい真っ赤な衣装で登場。「筋肉少女帯の役割は分かっている。初日の2組目にと出るということは、この後に出るバンドの皆様のため……明日出るゴダイゴさんのために会場を温めておくことだ!」と、最初のうちはCDJのためにと言ってたのに、いつの間にか完全にゴダイゴのためになって、その後何度もゴダイゴのためだと強調していた。ちなみにゴダイゴが出るのは、このGALAXYステージではなくEARTHステージだ。

更には気持よくガンダーラを歌ってもらうためにと「今日のビールが飲めるのは筋少さんのおかげです。それ一気!一気!」というコールを客に要求して、痛風になったというのにビール一気飲みを敢行。「痛風が怖くてCOUNTDOWN JAPANがやってられるか!」だそうです。

筋少がMCだけでなく演奏でもしっかりと会場を温めたところで、こちらは腹ごしらえ。まずはこれを食うと決めていた、うーめん屋に直行。去年食べてうまかったのと、店員の女の子がどえらい可愛かったので。今年も変わらず可愛かったなぁ。しかも今回は新作のカレー豆乳うーめんが、かなりうまかった。女の子抜きにしても、もう一度食べに来たくなる味。

大いに満足したあとは、ひと休みしようと休憩エリアへ。途中、MOONステージに寄って世武裕子をちょっと見たんだけど、なかなか良かったな。ピアノとドラムが向い合って置いてあるというセットで、ドラムがあらきゆうこさん。2人が楽しそうでいい雰囲気だったんだけど、腹も膨れて眠かったんで休憩エリアのリクライニングチェアへ移動。

去年は、3段階くらいで調整する古いリクライニングチェアと、体重移動でスムースに動く新しいリクライニングチェアの2種類だったんだけど、今年は全部新しいヤツになってた。やっぱり評判良かったからだろうな。

還暦の迫力

心地良すぎて離れられなくなるという、CDJの快適さを象徴するようなリクライニングチェアで少し休んだあとは、EARTHステージで奥田民生。いきなり「人間2」から始まったのが良かったな。民生のこの感じ大好き。

「どうもPerfumeです。今日は僕達の打ち込みサウンドで、ダンスダンスで楽しんでください」といういい加減なMCのあとは、微妙にテンポのあってない客の手拍子に「テンポが速いよ。そんな事してる余裕ないんだから」と注意。民生が客の手拍子を注意するシーンって何回か見たことあるな。民生ファン、手拍子下手なんだろうか?(笑)

民生のステージを途中で抜けると、COSMOステージに移動して遠藤ミチロウ。以前見た中村達也とのユニットのライブが衝撃的だったので、こっちを選んだんだけど、やっぱこっちにしてよかった。凄かったなぁ。

今回は1人っきりだったんだけど迫力は十分。始まる前、手を振りながら「これってこれ系?」とか的はずれなこと彼氏に訊くような、ミチロウさんを全く知らない女がいたんだけど、始まった途端に「怖い怖い!」と言い出して男と出ていってしまった。それくらい凄い迫力だった。聴いてる人も、固唾を飲んで見守ってるという感じ。会場中の人を集めて聴かせたくなるようなステージだったな。

「血が止まらないんです 赤いのは嫌いだー!」と叫ぶ「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」を歌ったあとには、「赤いのは嫌いです。菅直人は嘘つきです」と一言。「同じ武蔵野市民として恥ずかしいね」とつぶやいていたのが印象的だった。

濁川清

続いてはMOONステージでYO-KING。今回のバンドはいつものメンバーではなくて、ニューアルバムをレコーディングしたときのメンバーで、元ジューシィ・フルーツの沖山優司、NONA REEVESの小松シゲル、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉という豪華な構成。にもかかわらず、メンバー紹介は相変わらずいい加減。

沖山さんを「きわめふとし」という謎の名前で紹介したあと「改め、C3POです。……書割です。薄いです」と、1人目からもう無茶苦茶。続く小松さんは「コマツ・デラックス」。奥野さんは、レコーディング中に濁った音(ダメな音)をよく出していたことから「にごやん」と呼ばれ、最終的には「濁川清」というややこしい名前にされてた。

KING曰く「苗字と名前でバランスを取ったんですかね」とのこと。個人的には結構オモシロイと思って、本人も笑いながら話してたんだけど、会場の受けは何故かいまいちだったな。ちなみに沖山さんの紹介の時、ジューシィ・フルーツって言ったんだけど、客の反応が全くなかったけど、これは普通に知られてなかったんだろうな。KINGは苦笑いしながら「まぁ、とにかくすごい人です」って言ってた。

肝心のステージの方は凄い良かった。YO-KINGは見るたびに凄くいいなと思うにもかかわらず、実はアルバム2枚しか持ってないんだよねぇ。でも今回のステージ見て、さすがに他のアルバムも聴こうと思った。なんていうか、足取りが軽いんだよね。それでいて歩いてる道筋はしっかりしてるって感じ。あの独特な雰囲気がステキ。

次はそのままMOONに残ってeastern youth。「30分時間持ってます。びっちりやります」という吉野さんの言葉からスタート。吉野さんが心筋梗塞で倒れたあと初めて見るステージだったけど、相変わらずのパワーで圧倒された。このバンド見るたびに、これぞ3ピースって思える。ほんとかっこいい。

最後は「我々中央線から京葉線を乗り継いでやって来ましたが、この曲をやって再び京葉線から中央線に帰りたいと思います」と「夜明けの歌」を演奏して終了。確か以前も路線の説明してた気がする。

ZAZENとKIMONO

腹ごしらえして一休みしていると、Twitterでホフディランの客入りがやばいという情報があったので、GALAXYステージに行ってみるとフロアがスッカスカ。もともと初日は動員が少ない上に、阿部真央の出演キャンセルによって急遽出演することになったという経緯も重なってか、なかなかの少なさだった。人を避けることなく1番前まで行けるくらい。

メンバー全員が蛍光グリーンのお揃いのジャケットをいていたんだけど、ホフの2人がそれを脱ぐと「PINCH HITTER」とかかれたTシャツが。今日のために作ったと言ってたけど、もう二度とこんなTシャツは作らないと断言してた。今度は「先発」ってTシャツ作るって。人は少なかったけど暖かい雰囲気でいいステージだったな。

初日ラストはGALAXYステージでZAZEN BOYS。この日のZAZENはすごい良かったな。向井秀徳とLEO今井のユニット KIMONOSが見れたこともあるんだけど、それを抜きにしても良かった。セットリストが最高でしたね。

毎年恒例「幕張、時には女とまぐわり」という台詞のあと「開戦前夜」から静かにスタートすると「Honnoji」「COLD BEAT」「RIFF MAN」と、いきなりクライマックスって感じで一気に駆け抜けたところで、LEO今井を呼び込んでKIMONOSコーナーに突入。

これがまた良かったな。LEO今井を見たの初めてだったんだけど、カッコ良かった。ZAZENがバックをつとめるKIMONOSも良かったし。ちなみにKIMONOSのバックをやるときはKIMONO BOYSだそうで。

KIMONOSで3曲披露したあとは「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」「半透明少女関係」を立て続けに披露。怒濤の盛り上がりで本編を終えると、アンコールでは再びLEO今井を呼び込み「Tokyo Lights」。LEOは予定外だったのかジャージに着替えてたけどカッコ良かった。男前は得ですなぁ。

最後は「KIMOCHI」でフィニッシュ。言う事無しですね。最高だった。今回のベストステージです。