COUNTDOWN JAPAN 04/05

2004年12月29日 11:00 幕張メッセ

海浜幕張駅に降り立つと冷たい雨と風。無駄な体力は消費したくないところだけど、否が応にも会場までの足取りは速まる。

道路脇には、僅かだけど所々雪が積もってるところもある。頑固に暖冬を貫いてきたくせに、今日に限って何でこうなのか。雪なんて大嫌いだ。

オレンジの1日券用リストバンドに惹かれつつ、いまいちな水色の3日通し券用リストバンドを受取り入場。

事前にサイトで見た時は、スムーズに入場してもらうためリストバンドは自分で手首に付けるって話だったんだけど、実際はスタッフが付けてくれた。別にいいんだけど、これ微妙にキツいんですけど……。普段から腕時計とかアクセサリ関係を一切付けない私は、この微妙なキツさに、以後「穴1個分緩ければ」と何度もイライラさせられる事になろうとは、この時思いもしなかった。

とりあえず荷物を預けるため物販&クロークエリアへ。サマソニの時は、物販に群がる人の多さにビビらされたけど、今回は意外と人が少ない。いや、そう感じてしまう程会場がデカイ。実際初日は人が少なめなんだけど、それにしてもメッセの第8ホールを丸ごと使用した物販&クロークは凄い。冬という事で上着やら何やら荷物がかさばるので、これは非常にありがたい。ロッキンオン素敵。

とりあえず3日間のユニフォームとするべく、物販でオフィシャルの長袖Tシャツを購入してから、荷物をクロークに預けて会場入り。

メッセの1~8ホールを占有して作られた会場は、端から端までが約500mだそうで、往復すると1km近くにもなる。歩くだけでしんどい。無駄に歩いても疲れるだけなので、全体を軽く見た後は1発目お目当てのEARTHステージで待機。

今回ステージはEARTH、GALAXY、MOONの3つで、EARTHは東京ドームのグラウンドの部分、GALAXYは日本武道館規模で、MOONはSHIBUYA-AXのような大型ライヴハウスくらいの規模らしい。それプラスMOONの半分くらいの大きさのDJブースがあって、1ホール丸ごと寝るためのスペースとして、2,200席のリクライニングチェアを設置。EARTHのステージ後方にはG-LECなるディスプレイも置かれている。明らかに金掛け過ぎだ。そのくせチケットは3日通し券でさえ18,000円という激安さ。ロッキンオン、素晴らしき馬鹿である。

EARTHステージに客が次々集まってくる中、ステージに総合プロデューサーの渋谷陽一氏登場。本物だ~。早くもテンション上がる上がる。「去年この前説では、はっきり言ってこのフェスは赤字だと言いましたが、今回は3日間通して去年よりも延べ1万人以上もお客さんが来てくれるので、嬉しくてもっと金かけちゃいました」だって。やっぱ馬鹿だ。

注意事項等の説明の後、早速一番手の紹介。EARTHステージ一発目はGOING UNDER GROUND。「彼らは、我々のフェスのイチロー。一番手という困難な位置で必ずヒットを打ち出塁してくれる」という渋谷氏の賞賛の言葉で迎え入れられる。メンバーが演奏する「お正月」にのってボーカル松本登場。怒濤の3日間が遂にスタートした。

13:00 EARTHステージ

デブのくせに、やけに軽快に動くボーカル。無駄に歩き回るキーボード。ハイトーンで妙にかわいい声のギター。無駄に歩き回るキーボード。無駄に歩き回るキーボード。GOING UNDER GROUNDは渋谷氏の言った通り、確実にヒットを放ちステージを後にした。終了後、フロアから出て行く客に逆い前方へ。次の斉藤和義の為に、いい具合のポジションをキープして待機。

1人が好きな私としては、フェスに1人で参加するのは苦ではないし、むしろ自分勝手に行動出来る分いいんだけど、この何もない待ち時間に時々人恋しさを感じてしまう。隣にいるかわいい女の子を、怪しまれずにじっくり鑑賞するにはどうすればいいんだろうかと考えてるうちに、モニタに「Next Artist 斉藤和義」の文字が映し出された。

14:15 EARTHステージ

客電が消え、会場にBGMとして流れてた森山直太郎の「生きとし生けるもの」が終わり、沸き上がる歓声。そこへ音楽が流れる。

♪生きとしぃ~

終わったんじゃねーのかよ! 最後のアカペラ部分に、会場全体のツッコミがはいったあと斉藤和義登場。バンド編成は3ピースで、ドラムは元くるりの森信行。

いきなりの「歩いて帰ろう」で一気に盛り上がる会場。歌ってる時のカッコ良さと、MCの時の抜けてる感じが何とも対照的でいいな~。中盤に名曲「歌うたいのバラッド」を演奏。隣の女の子が涙を拭ってる姿が印象的だった。うん。ホントいい曲。会場が感動に包まれてたところで始まったのは「彼女は言った」。

♪彼女は言った
土日の渋谷には行きたくないわ
どうしてみんな同じなの?
そんなことより家でいいことしましょ
いいこと言うぜ 全くその通りだ

そんな感じの歌。歌詞の、ねぇ入れてよ 何が欲しいんだ? 声にならない声でという部分の最後を「おちんちん」に変えて歌う。大声で「おちんちーん!」と叫ぶ斉藤。盛り上がる会場(男だけ)。だから、この人大好き。

15:30 EARTHステージ

斉藤和義の後は、奥田民生登場。いいんでしょうか。こんなに濃くて。

「今年は波田陽区か俺かってくらいアコギのイメージが定着したんで、今日はアコギ無しで」と言ったにもかかわらず、中盤でアコギ登場。渡された後「おい! アコギじゃないか!」と、わざとらしく驚きつつ「アコギ無しにしたかったんだけど、雪が降るから悪いんだ」という言葉に、もしやと沸き上がる会場。その期待通りに始まった、ユンコーン時代の名曲「雪が降る町」。まさかこの曲が聴けるとは!

本人の言う通り、まさにこの日のためにあるような曲。後でCDJのサイト見たら、予定には無い曲だったそうで。ホントに雪が降ったから急遽やったみたい。いや~、良かった。雪最高!

17:00 MOONステージ

ようやくEARTHから離れ、今度はMOONステージ。待ちに待ったフラワーカンパニーズです。私の中で今日のメインはあなた達なのよ。のっけからのハイテンションで会場も一気にアガる。叫ぶケースケ。踊るグレート。イ、イ、イカス~!ホントカッコいい。ステキ。MCでもいい事言いますわ。

「今年やり残した事は今年中にやってください。ダイエットしようとしてた人は、今からしてください! 好きな人が出来た人は、今告白してください! つまんねぇ年だったなぁと思ってる人は、今楽しんでください! 今年死のうと思ってた人。それだけは来年に持ち越してください! 来年死のうとしてた人は、さるり……」

「まぁ、自分で死んではダメだという事です」

あ~、噛んじゃった。一番噛んだらダメなとこで噛んじゃった。とっさにグレートが「まぁ、ゆっくり行こうや」とフォロー。しかし残念!

終盤、おもむろに靴と靴下を脱ぎフロアに投げ入れるケースケ。そんなもん投げられて一体どうすりゃいいんだ!と思ってたら、終わってから「すいませんが靴と靴下を返してもらえますか?」

メ、メーワク!

18:00 DJブース

フラカンの後のdetroit7も見たかったんだけど、疲れを感じてきたので休憩する事に。こういう時は体が興奮状態なので、ちょっと疲れたくらいの時に休んどかないと、後々大変なことになるなと思い、我慢してしっかり休むつもりだったのだが……。

ジュースを買うために休憩エリアから出たとこで、フラカンのグレートマエカワがDJブースでプレイしてるのを発見。忘れてた~。「学園天国」でノリノリなブースを見て、いても立ってもいられなくなり参戦。

ミッシェルの「スモーキンビリー」やYO-KINGの「HEY! みんな元気かい」など、グレートの煽りでテントの中はアガりっぱなし。終盤の「勝手にシンドバット」に至っては、グレートがテーブルに乗り自ら熱唱。お前が歌うのかよ! 自らノリノリのグレートに、会場の熱気も最高潮。しかし突然音を止めるグレート。会場の「え~!」という声に対し「今、俺の声聞こえてなかったから、もう一回やらして」。カラオケか!

グレートの終了時間が近づいたところで、ステージ後方に次の出番のロケットマンこと、ふかわりょうが登場。今回は純粋にDJとしての参加。興味はあったけど、もともと休憩するつもりだったことを思い出して休憩エリアに移動した。グレートのせいで、もうグッタリ。

20:00 MOONステージ

結局、野狐禅のステージもパスして、その後のフジファブリックで復活。MOONステージに向かう途中でロケットマンのステージをチラッと見たら、結構盛り上がってた。ふと「器用貧乏」という言葉が脳裏をかすめた。

肝心のフジファブリックは、凄く良かったんだけど寝起きだったので体がついていかなかった。首でリズムを取ろうとするんだけど、基本的にグッタリしてるので、フラフラしてしまう。その様は音楽がなかったらまるっきりアレだ。

フジファブリック終了後、とりあえず腹ごしらえ。会場に入ってから既に2回食事をしているけど2回ともイマイチだったので、いい加減まともなものを食おうと思って、約20店程ある屋台の中から行列ができてるラーメン屋をチョイス。この私が飯食うために並ぶなんて、我ながら奇跡である。奇跡の果てに手にした、いまいちなチャーシューメンを平らげるとEARTHステージに向かった。

21:30 EARTHステージ

1日目のトリ、レミオロメンのステージは既に終盤だった。レミオロメンがトリってのは何か違和感を感じていたけど、実際見るとそれなりに様になってる。以前見た時よりは明らかにレベルアップしてるなという気がした。ってか以前見た時は会場悪かったし、客のノリもイマイチだったから、あれに比べりゃ大概いいんだけど。ん~、フジファブリックといい彼らといい、山梨県民いいじゃないか。

トリという事でアンコールに応え登場。登場していきなり、ベースの前田がドラムの神宮司の家に遊び行った時のエピソードを披露。薔薇のアロマ炊かれてやられちゃうんじゃないかと思ったと言う前田に対し、必死で否定する神宮司。その言い方に、何となく「あぁ、やっぱ山梨県民だな」と感じた。方言って訳でもないんだけど、何かニュアンスがね。同じ山梨県民として、何となく小っ恥ずかしい感じ。どうでもいいけど神宮司くん、ムキになりすぎ。

22:30 千葉駅

1日目終了。事前に千葉駅前にいい感じの漫画喫茶がある事を調査済みだったので、そこで一晩明かすため海浜幕張から京葉線と千葉モノレールを乗り継いで千葉駅へ向かう。

モノレールの中で20代前半の男女3人組が「モノレールと電車は何が違うんだ」という議論を交わしていた。このモノレール、電気で動いてるから電車だけどねと思いながら黙って聞いてると、一番良く喋るメガネが「電車は線路にジャリが必要」という説を主張。本体の構造について語れよ! モノだから単線だっつーの。ボケるならボケるで、もっと面白いこと言え。ほんで女!「ん~、そうかぁ…」って、真剣に納得するな!

漫画喫茶到着後、すぐに寝るつもりだったけど興奮状態でなかなか寝付けず、某サイトのチャットで暫し時間をつぶす。気晴らしのつもりが、慣れないwinのキーボードで変換が上手くいかず、結局ストレスが溜まった。

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