シンクロナイズドスイミング

今、シンクロのワールドカップやってるでしょ。あれって技術とか昔に比べて進化はしてるんだろうけど、鼻栓だけは変わらんのは何で?

以前テレビでシンクロの特集をしてた時に、フランスのディデューは技術とかが素晴らしいだけじゃなくて、鼻栓しないから見た目の印象もいいって言ってたんですよ。それで印象よくなるんなら鼻栓改良すりゃいいじゃん。鼻の穴の中に何か突っ込んで、見た目は何もしてないように見えるのとかさ。

毎回、悲願の金メダルとか言って結局ロシアとかに負けるでしょ。日本の演技も凄いですよ。あれだけやってダメとなると、もう鼻栓しかないと思うんですよ。

とりあえず一回鼻栓変えて挑んでみましょうよ。あっさり勝てちゃうかもしれないから。

万年カレンダー

これ私が5,6年前に作ったカレンダーなんですよ。日めくりカレンダーならぬ日回しカレンダー。短針が月で、長針が日。曜日を回してセットする事で一生使えます。

試作品ってことで厚紙切り抜いて時計の針刺して作ったんですけど、ホントは機械的に動いてくれるのが理想ですね。

誰か製品化に向けて動いてくれねーかなぁ。

ごっつ

「ごっつ」ていうあだ名の奴がいるんですよ。正確には「ごっっつ」なんですけど。この男、何を考えてるか分からない男でして。私もマイペースだっていわれるんですけど、この男に比べたら可愛いもんなんですよ。

ある日みんなで出掛けるって時に、ごっつは大きいワゴンに乗ってるんで、一旦集まってからごっつに乗せてってもらおうという事になったんですよ。駐車場から出る時に出口が2つあったんですけど、ごっつがどっちから出りゃいいのか迷ったんですね。

ま、どっちでも行ける事は行けるんですけど、右から出た方がいいので、ごっつに右だよと言ったんですね。そしたら左の方に向かいながら「ま、いっか。こっちで」って。

良くないんですよ。いや違う違うって言うんですけど、ごっつの意思は揺るがないんですよ。ホントに何考えてるか分からない。

友人10人くらいで集まってバーベキューをした時なんですけどね。俺は肉担当、あいつは野菜担当みたいな感じで食材調達して持ち寄ったわけですよ。ごっつは特に何かの担当ってわけじゃなかったんですけど、でっかいクーラーボックス持ってきてたんです。40リットルくらいのやつ。

ごっつ、これ何入ってるの?って聞いたら、まぁまぁとか言って誤摩化すの。誤摩化す意味が分からんのですよ。しかも、何回聞いても絶対言おうとしない。じゃあ何で持って来たんだよと。ホントに何考えてるか分からない。

その後、みんなで肉焼いて、たらふく食って、もう食えね〜ってところで、ごっつが桃持ってきたんだけど食うかと聞くわけです。ごっつの家は桃畑があるんで、桃持ってくるのは分かるんですよ。ただ食い終わったところで言い出すのがおかしいでしょ。食う前に言ってくれりゃ、悪いね、ありがとうってなるじゃないですか。そんなもん今更出されてもありがた迷惑みたいなね。

当然のように、みんなで一斉に食う前に出せよと突っ込んだんですけど、まぁ折角持ってきてくれたわけですから頂こうかと。じゃあ持ってきてよって言ったら、ごっつがさっきのクーラボックス持ってきたんですよ。

あ、これかと。何だ、中身は桃だったのかと。別に隠す必要ないじゃないかっつってパカッと開けたら、40リットルのクーラーボックスの中に桃満タンなの。

もうギッシリですよ。出荷か、と。素でこういうことするんですよ。ごっつは。食う前に出されてもアウトでした。

節分

節分のとき、何で豆まくか知ってます?私の記憶の中では、鬼は炒った大豆が苦手だからってことになってるんですけど、何で苦手なのかは記憶にないんですよね。何かそんな昔話ありませんでした?とにかく炒った大豆が苦手で見ただけで逃げちゃうって話。(知ってる人は、情報ちょーだい)

ま、理由は何であれ、鬼は外って言うくらいですから鬼を追い払うために豆まく事は確かなわけですよ。豆さえあれば子供でも勝てるような鬼が家にいたとこで、別に大した事ないと思いますけどね。

しかもあれ、鬼追い払うだけじゃなくて、福を呼び込もうとするでしょ。豆のみで。お前にとっての福は鳩か、と。鬼は追い払ったけど、そこら中鳩の糞だらけ。鬼にいてもらった方が、よっぽどいいですね。

それにしても、やっぱ『鬼は豆嫌い』ってのはカッコつかないでしょ。もっと納得のいく設定にしましょうよ。『鬼はドリアン嫌い』とか。これなら、なんとなく分かるでしょ。あれって、トゲだらけで強そうじゃないですか。「鬼とはいえ、ドリアンならしょうがねぇよ」ってなるじゃないですか。皆でドリアンまいてたら、いくら鬼でも寄り付かないでしょ。「まく」って言うか「投げる」ですけどね。

ほんで、投げ終わったら年の数だけドリアン食うんですよ。一歳でドリアン丸ごと一個食っちゃう民族なんて、世界中探してもいませんよ。90歳の老人は、ドリアン90個。素晴らしいですね。

ところで、そもそも「節分」って何だか分かります?辞書で調べたら、こう書いてありました。

せつぶん 【節分】
(1)季節の変わり目。立春・立夏・立秋・立冬の称。せちぶん。
(2)特に立春の前日の称。

つまり、正確には節分って年に4回あるんですよ。こういう儀式的なもんは、きっちりやらないとダメですよね。やりましょ。年4回。

両親が30歳で子供が10歳の3人家族でさえ、ドリアン消費量は年間280個ですよ。90歳の老人に至っては、一人で年間360個。もう一年中ドリアン食ってるんでしょうね。やっと食い終わったと思ったら、また節分。

しかもドリアンってのは「生ゴミのような臭い」と言われるような食いもんですからね。日本は、もう全国津々浦々臭い。鬼を追い払うという点に置いては、抜群の効果を持っていそうでしょ。ま、最終的にはあらゆる人間が寄り付かなくなると思いますけど。でもね、意外な利点もあるんですよ。こんだけ臭いと、うんこ漏らしてもバレない。

新聞

専門学生時代、東京で一人暮らししてたんですよ。築年数2桁の2階建てボロアパートで、夜中いつも天井から小動物が走る音が聞こえてくる様なとこだったんですけどね。

住みだした当初から新聞の勧誘が頻繁に来る訳ですよ。近くに読売新聞の集配所って言うの?そんな感じのがあるみたいで余計来てるんじゃねーかってくらい。最初の頃は、インターホンも無いし毎回ドア開けて対応してたんですけど、だんだん慣れてくるとドア開けずに「どちら様ですか?」「読売新聞ですけど」「あ、読まないんでいらないです」みたいな感じで、軽くあしらうようになったんですね。

それでもしつこく来るもんだから、次来た時はドア開けてきっぱり言ってやろうと思ったんですよ。取るつもりないんで、もう来ないでくれと。で、その時が来ましたよ。トントンと。読売新聞ですと。

よっしゃ、言ってやるぞと思ってガバッとドア開けたら、目の前にいる人が明らかにヤクザなんですよ。しかも2人組。派手めのスーツ着た厳ついおっさんの後ろに、変なアロハ着た「チンピラ」という言葉がしくりくる東南アジア系の外人がいるんですよ。

え?え?え?って思ってたら「おぅ、あんちゃん。読売新聞だけども」って。嘘つけ!勧誘員が客をあんちゃんとは呼ばねぇだろ!と思ってドア閉めようと思ったんですけど、玄関に入り込んだ革靴と柱を握る手が無言で訴えてる訳ですよ。「閉めたらどうなるか分かってんだろうな」と。3ヶ月だけでいいから取ってくんね〜かな〜」ってフレンドリーに話しかけてくるんですけど、後ろのチンピラがずっとメンチきってますからね。

でも、こっちは断る気満々で出てる訳ですから、そう簡単にはいと言うつもりはない訳で、ずっといらないですって言い続けてたんですよ。そしたらだんだん口調変わってきて、「こんだけ頼んでるのに駄目だっつーのか!?あぁ!?」とか言うの。百歩譲って恐喝ですよ。ほんで、前のおっさんが脅してくると、すかさず後ろのチンピラが片言の日本語で「ナンダテメー」って。なかなか無いですよ。笑いこらえながら脅されるってこと。何このコンビ。飴とムチ?

脅されるのは怖いんですけど、その愉快なチンピラのおかげで気が楽だったんで若干強気で対応してたら、おっさんがマジで切れてきましてね。しまいにゃ表出ろコノヤロー!って言うの。仮にも新聞の勧誘員ですよ。何で表出なきゃいけないんですかって言ったら、流石に言い過ぎたと思ったんでしょうね。「お、おぉ・・・」つって、こっちが優勢みたいな感じになったんですよ。お、これはいけるぞ!と思ったんですけど、そう簡単にはいきませんわ。何やったって帰る気ゼロ。

もうこれは無理だなと観念して、3ヶ月だけ取る事にしたんです。そしたら案の定、態度翻して「悪かったな〜」なんつって上機嫌で帰りましてね。ま、チンピラは最後までメンチ切ってましたけど。

で、その新聞は8月〜10月の3ヶ月ってことだったんですね。でも8月の頭、夏休みなんで1週間ほど実家帰ってたんですよ。で、部屋に戻ってきたら郵便受けのとこに5日分くらいの新聞が溜まってて。あの二人組が来たのが6月だったんで、すっかり忘れてたんですよね。8月から始まるってのを。そういや新聞取るんだったな〜と。あの時は嫌な思いしたけど、いざ新聞が来てみるとちょっと楽しみだったりするんですよね。新聞読む習慣つけようかな〜なんつって。

で、翌日朝起きて新聞来てるか見たらないんですよ。次の日も、その次の日も。結局、それ以降新聞全く来なかったんですよ。多分、集配所の方で今月から始まりますよ〜って電話をしたんだけど、私が出ない。配達しても溜まる一方で人がいる気配がない。ということで、配達打ち切ったと思うんですよ。まだ金払ってなかったんで、向こうにしてみりゃタダで5日分配達させられた訳ですよね。

ま、あの二人組を思い出して、ザマーミロとは思ったんですけど、こっちとしてはもう新聞読む気満々なわけで、口にくわえたゴムを引っ張るだけ引っ張られて普通に戻されたようなもんですよ。え? バッチーン! ってのないの? バッチーン! て、って感じ。踏んだり蹴ったりとはこの事かと。

命名

最近ブログやらサイトやら作る人多いじゃないですか。それこそ世の中には、個人でやってるブログとか腐るほどあると思うんですよ。で、そのブログやらサイトには名前がある訳じゃないですか。

ちょっと前から思ってたんですけど、サイト名に自分の名前(HN)の冠つける人って、あんまいないですよね。何で?

ここ「ヒヨスケの蔵」じゃないですか。おもいっきり冠付いてるんですよ。ってか、名前考える時「ヒヨスケの〜」で考え始めましたからね。自分のHNに、ちなんだサイト名つけてる人は多いんですよ。でも冠となると滅多に見ない。普通冠番組なんて、そうそう持てないですよ。それがネットじゃ簡単に作れる。何で作らんの?

勿体ない…。

ビジュアルバム

休みだし、ふら〜っと外出たんですよ。CDでも見に行こかなぁって。で、何となくいつも行ってるとことは違う、ちょっと遠くの店に行ったんです。特に何って訳でもなく、CD見る気で行ったんですけど、何となくDVDのコーナーに行ったらビジュアルバムの初回限定生産BOX売ってたんですよ。

ビジュアルバムってのは全部で3部作なんですけど、この限定BOXには特典ディスクがついてるんです。3枚+1枚のBOXってことですね。その特典ディスクには「ZURU ZURU」ってコントのロングバージョンが入ってるんですよ。実は前からそれが見たいと思ってたんで買っちゃいました。約1万円。通常版3枚とも持ってるのに。

この「ZURU ZURU」ってコントは、通常版に入ってるのは6分35秒なんですけど、ロングバージョンは22分34秒あります。内容の方はと言うとですね、登場人物のキャラ設定が違ってるんです。通常版では全体的に軽いノリなんですけど、こっちは真面目な感じ。松本さん扮する犬が、堅苦しい敬語使ったり。

あと、通常版の頭のカットは松本さんが軽い小走りなんですけど、こっちは寂びしそ〜にとぼとぼ歩いてくるんですね。見た事ある人は分かると思いますが、もうそこだけでガラッと印象変わるんです。面白かった〜。

全体的な印象としては、短いのも長いのもどっちも面白いんですけど、他の作品とのバランス考えて短い方(軽いノリの方)を使ったのかなって感じですかね。個人的には、ん〜…短い方が好きかな。ま、その時の気分とかありますけど。

特典ディスク、その他の内容は「出演者インタビュー」「メイキング映像」「未発表コント秘話」「日陰の忍者勝彦PV」

このインタビューの中で「いきなりダイヤモンド」は、ホントはダウンタウンの2人がやるはずだったって話があったんですよ。当時、浜田さんがドラマやってて、どうしても時間取れなかったんで急遽今田さんがやる事になったんですって。家でテレビ見てたら「今から来れないか?」って。

あのコント好きなんですけど、何でこれ浜田さんじゃなくて今田さんなのかな〜って思ってたんですよ。ドラマか! ドラマのせいか! ク〜ッ!

ダウンタウンがやる「いきなりダイヤモンド」もの凄い見たい!

では、今から勢いで一緒に買った、一人ごっつのDVD1と2を見たいと思います。1〜5まで一気に買いそうになったけど、一応自制しましたよ。いや〜、大人になったな〜。

ま、残りもどうせそのうち買うんですけど…。

つりぼり

友人と釣り堀に行きました。

釣りには興味ないんですが、隣りにこんな旗が立ってたもので。

近くで見ると、血で書きなぐったような字です。噛まれたんでしょうか?そんな大物がいるんでしょうか?行ってみましょう。

室内には3×10m程のコンクリの水槽。水は真っ黒で中が全く見えません。一体どういう水なんでしょうか?バスクリン何缶入れたんでしょうか?魚を釣るとポイントが貰え、ポイントが溜まると商品と交換できるシステムのようですが、サメは何ポイントなのかどこにも書いていない。というか外にはあんな旗が立っていたのに、室内にはサメのサの字も書いていない。受付のおばさんにホントにサメが釣れるのか聞いたら、釣れますよと即答。じゃあ釣りましょう。

釣り竿と餌を渡され、早速糸を垂らしてみるも全く釣れず。面白い程餌がとられる。なかなか釣れずにいると、釣り堀屋のおっさんがコツを教えようと友人の釣り竿を取り糸を垂らすも、これまた面白い程餌をとられる。というか、お前がやりたいだけじゃないか。

そんな中、隣りにいた常連らしき客が「きた!」と一言。目をやると体長50cm程のサメが!水槽内の小物は、こいつが食べてるんじゃなかろうか? 暴れる大物に流石の常連も手こずってると、はいはいとおっさんが寄ってきて大きめのタモにサメを移し、どこかへ持っていくかと思いきや、我々の隣りにリリース。近っ!

結局、我々はサメを釣ることは出来ず、1時間で友人は1匹、私は3匹を釣って終了。どうも釣りってのは好きになれん。

自動販売機

エロ本の自動販売機ってあるじゃないですか。田舎によくある。トタンの小屋みたいになった中に販売機が並べてあったりするの。エロ本っていうか、AVやらアダルトグッズやら、果てはパンティーなんかも売ってるんですけどね。それが友人宅の近所にあるんですよ。周り畑ばっかのとこに。

その友人宅ってのが寿司屋でね。月に一回みんなで集まって飯食うんですよ。高校時代からの腐れ縁連中で集まって。

ある日、そこで飯食った帰りに何となくそのエロ本販売機のとこに寄ったんですよ。特に理由はないんだけど、なんか面白いことないかな〜くらいの軽いノリで。以前一回だけ入ったことあったんですけど、その時はエロっぷりがアホらしくて面白かった記憶があったんですね。パンティーが売り切れてたり。どういう事だと。

でも、2回目となると特に感動もなく。つまらんなーと思いつつ、何となく商品取り出し口のとこを端から開けて見てたんですね。小銭確認する感じで。ま、何もあるわけないんですけど、何かを期待して来たのに何もないまま帰るのも寂しいじゃないですか。

神様っているもんですね。あったんですよ。未開封のDVDが。及川奈央の。

私は特に及川奈央が好きってわけじゃないし、そもそもAVよりエロ本の方が好きなんですけど、この状況はやっぱテンション上がるじゃないですか。で、男なら間違いなく持ち帰るじゃないですか。しっかりと握りしめましたよ。DVDを。

その時ちょうど外に車が止まる気配がしたんですね。これは、このDVD忘れて取りにきた人かもしれんと思ったんですけど、私としては、もう遅いですよと。これは私のものですと。こんなもん言い切ったもん勝ちですからね。第一ああいうとこでコソコソするのって、ちょっと格好悪いじゃないですか。外には私の車止まってるから隠れようないしね。だからDVD片手に堂々と出てった訳ですよ。なんならDVD見せつけるくらいの感じで。

外出たら案の定、車が止まってるのが横目に入ってきたんだけどライトが赤いの。普通、車のライトって白いでしょ。その車から出るライト赤いの。おもいっきりパトカーですよ。赤いのクルクル回ってましたよ。

うそ〜んと思ったんですけど、こっちはやましいことしてる訳じゃないですからね。これはもう堂々と帰ってやろうと思って無視してたんですよ。そしたら警官が近寄ってくるんですよ。パトカーを私の車が出づらいように後ろに止めて。逃げれねぇ〜と思いつつも、一応運転席に腰を下ろすとこまでは行ったんですね。でも残念ながらドア閉める前に声かけられまして。

「どうも、こんばんは」って。このフレンドリーな感じが腹立つんですよ。「どうしました、こんな遅い時間に」とか言って。それはこっちの台詞だと。夜中にこんなとこうろつきやがって。第一まだ11時くらいですよ。そんな遅いですか?とか言ってお茶濁してたら「お買い物ですか?」って。買ってないんですよ。私は。でも思いっきりDVD持ってるからね。

一瞬迷ったんですけど、拾ったとか言ったら話しややこしくなりますからね。胸張って「はい」って言いましたよ。結局、免許提示させられて、確認のためかなんか知らんけど便箋みたいな紙に名前と住所書かされて。ま、それで終わったんですけどね。

当時28歳ですよ。切ないですよ〜。28にもなってエロ本の自動販売所から出てきたこと職務質問されるのって。家帰ってからとりあえずDVD見たんですけど、溜め息しか出ませんでしたからね。

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チャンポン

中学の時「チャンポン」ってあだ名の奴がいたんですよ。本名はK君としときましょうか。K君が何でチャンポンになったかというと、チャンピオンのこと噛んでチャンポンって言っちゃったから。中学生くらいの子供は揚げ足取って、そういうしょうもない事しつこく言い続けるじゃないですか。

最初のうちは馬鹿にする感じでチャンポンって呼んでるんですけど、しばらくするとそれが普通のあだ名として定着してくるんですよね。おかげで、たった一回間違えただけで、以後彼はチャンポンと呼ばれ続ける事になった訳ですよ。

暫くたったある日、担任の先生がホームルームでK君に事について話があるって言うんですよ。何かと思ったら、K君がチャンポンと呼ばれる事を凄く嫌がってると。もうチャンポンって呼ぶのやめなさいと。

その時は、誰もが普通にあだ名としてK君の事をチャンポンと呼んでましたから、最初は何を今更と思ったんですけど、確かに元々馬鹿にするとこから始まってる訳ですから、本人にしてみたら馬鹿にされ続けてる様なもんですよね。それを担任の先生が熱く訴えてるわけですよ。女の先生なんですけど、結構熱くなるタイプでね。イジメるようなことはやめなさい! 言われた人の気持ちを考えなさい! みたいな。

まぁ、こっちとしてもイジメてるつもりはなかったですから、分かりましたと。悪かったなぁということで、その日からK君のことは普通に名前で呼ぶようになった訳です。

それからまた暫くして、グランドホッケーの大会があったんです。世間的にはマイナースポーツですけど、私らの地域じゃメジャースポーツでね。その学校対抗戦みたいなのがあって、K君もその代表メンバーに選ばれてたんですよ。で、その試合を応援しましょうってことで、学年全体で応援に行ったんですけど、私は興味なかったんで、おぅ頑張れよ〜くらいの感じで見てたんです。

うちの担任の先生は例によて必死に熱くなって応援してたんですが、うちの学校のチームは負けてたんですね。1点差だったんですけど、攻められっ放しだし試合も終了間際で、もう駄目かな〜って。そんな時に、K君がボール奪って相手ゴールに向かって一気に切り込んでいったんですよ。

これ決めたら、まさにヒーローですよ。冷めてた私も、おもわず身を乗り出すドラマティックな展開に、先生もテンション上がり切ってしまったんでしょうね。グランドのK君に向かって「チャンポン行けーーーっ!!」って叫んだんですよ。

全員、えぇっ!?ですよ。お前が言うのかよ、と。あんなに必死に訴えてたのに。もう試合なんかどーでもよくなりましたよ。その後K君がどうなったか覚えてないですからね。