COUNTDOWN JAPAN 06/07

2日目

2006年12月30日 8:00

千葉駅から海浜幕張に向かう電車で、同じくメッセに向かうと思われる人の姿もある中、イヤホンをつけた男性が向かいに座った。この人もメッセ行きかなと思いよく見ると、イヤホンではなくヘッドセットをつけている。スパイごっこの最中だろうか。

海浜幕張駅到着後、会場入りはまだ早いと思い、駅近くのロッテリアで時間を潰す。朝早いせいか、店員の女の子のテンションが異常に低い。明け方のスナックのママみたいだ。

窓際の席でカフェラテを飲んでいると、フェス組と思われる連中が何人か前を横切って行った。開場までまだまだ時間があるんだけど、もう来る人もいるんだったら行ってみようかと、飲みかけのカフェラテを手にロッテリアを出て幕張メッセへ。

9時から開く会場外の物販には、既に並んでいる人がいて、中の入口前にも人が溜まっている。並ぶのは面倒なのでメッセ周辺を軽くぶらついてみると、メッセ入口の正面にある陸橋の先の手すりに、何故かCDJのオフィシャルタオルが掛けてあった。まだシールも付いているとこを見ると未使用のようだ。とりあえず、そいつをこっそりと、かつ大胆にリュックに詰めるとメッセに戻った。

入口脇のロッカーのとこにあるベンチに腰掛け開場を待っていると、隣りにいた女の子3人組が、昨日のスカパラの時、凄い盛り上がって超楽しかったという話をしているのが聞こえてきた。どうやら、私同様あの集団の中にいたらしい。その子の話によると、その時盛り上がってた人たちと、明後日に出るのPOLYSICSの時、また盛り上がろうと約束したらしい。これを逃す手はない。覚えておこう。

10:30

いい加減ケツも痛くなってきたころ、入場待ちの列がなくなったので中に入る。クロークが必要ないことは1日目で分かっているので、300円のロッカーに荷物を預けると、とりあえず物販エリアに。

Tシャツが1枚欲しかったので端から見て行くと、斉藤和義の黒いドクロネコTシャツに一目惚れ。黒のTシャツもドクロマークも特に好きじゃないんだけど、このTシャツはいい感じ。これを心の中にキープしつつ、更に先も見てみるとCaravanのTシャツにも一目惚れ。ヒヨスケ好きのするオフホワイトのTシャツ。これはもう買いだ。

2枚のTシャツを立て続けに購入して外へ出ようとすると、前にいる人がZAZEN BOYSのCDを持っているのを発見。そう言えばZAZENはライブ会場限定のCD売り出してるんだった!

踵を返すとZAZENのブースに行ってCD2枚を購入し、そのままロッカーへ行き荷物を預ける。

ホール内に戻ると、腹ごしらえに広島焼きをガッツリと食し、EARTHステージに移動して待機。2日目の朝礼の始まりを待つ。

13:00

1日目よりも短めの朝礼のあと、くるり同様フェス立ち上げ時から力になってくれたバンドとしてZAZEN BOYSが呼び込まれる。

このバンドのライブでの迫力は、やはり尋常ではない。Sugar Manから始まったステージは、リズムはゆったりとしながらも緊張の糸が張りつめている。その後はHimitsu Girl’s Top Secret、COLD BEAT、Riff Manと、休む事なく攻撃的ビートを叩き付けてくる。Riff Manの間奏で、フロントメンバーが客に背を向け、メンバー同士向かい合って演奏するシーンでは、その背中が「これでも食らえ」と言っているようだった。

ラストはコール&レスポンスの応酬で怒濤の盛り上がり。音を一発鳴らした瞬間からステージを降りるまで、一秒も緊張感の途切れる事のない圧巻のステージ。流石ZAZEN BOYS。

15:30

ZAZEN終了後、すぐ休憩エリアのリクライニングシートに横になる。COSMOステージから聴こえてくるRYUKYUDISCOの音がカッコ良くて、行ってみようかとも思ったけど眠すぎてパス。

そのままうとうとしているうちに、気がつくとERATHステージのGRAPEVINEが終わりかけていた。その音に耳を傾けながら、さらにダラダラ過ごした後、EARTHステージに移り次の電気グルーヴを待っていると、UDOフェスで出会ったきょうこちゃんから連絡が入ったので合流することに。

EARTHステージできょうこちゃんと会って、すぐステージ暗転。電気グルーヴ登場だ。

いきなりピエール瀧が富士山の着ぐるみで登場。火口から炭ガスを噴射しつつ客を煽る。1曲目が終わると、ステージ袖にはけ富士山を脱ぎ捨てた瀧は、野球の日本代表ユニフォーム背番号3を身につけ再登場。

中盤、ダンサー2人とダンスを披露。体型的には普通のおっさんな瀧が、軽快に踊る様がカッコいい。

のっけからノンストップで盛り上がりっぱなしのステージは流石だったけど、今日日イナバウワーを真似したタキバウワーはいかがなものか。

16:30

電気グルーヴ終了後、食事エリアに移動しきょうこちゃんと軽く飯を食う。

きょうこちゃんは、4日通し券を買ったものの、訳あって来れるのは今日と1日だけだという。4日のうち2日選べと言われたら29日と31日と答える私には考えられないセレクション。

暫く話をした後、MO’SOME TONEBENDERを見る為にGALAXYステージに行くという彼女と別れて、KEN YOKOYAMAの出るEARTHステージへ。

KEN YOKOYAMAを見るのは初めてだったけど、あんなによく喋る人だとは思わなかった。メンバー紹介の時には、誰にも言われてないのに「何? 俺のものまね見る?」と、全く似ていない橋爪功のものまねも披露。「これ前もやったっけ? まぁいいやね」って常習か。

挙げ句「今日2万人くらいいるんでしょ。2万人の前で何喋ろうか迷ってる男ひとりって悲しいよね。何話せばいいんだろ……。あ、俺たちバンドだった! 曲やりゃいいんだ!」って、早く気づけ。

終了後、客もはけ始めたところで、KENが下に降りてきて、前にいる人の手を叩き始める。おぉ!っと思い慌てて前まで行って、一番左端の方で待っていたが、残念ながら中央から右のみで終了。周りからも思わずブーイングが漏れたけど、素晴らしいステージだったので素直に拍手。

一気にはけて行く客に逆らって進むと、次の斉藤和義に備えて中央に陣を取る。

まずはエレキを手にがっちりロックをかますも「いえ~い。どもども」という、相変わらずの気が抜けるMC。斉藤和義ワールドである。

中盤ピアノを用意して歌った「君の顔が好きだ」では、君の顔が好きだという部分を、君の乳輪が好きだのクリトリスが好きだのアナルが好きだのマンコが好きだの、到底放送できない歌詞に変えて熱唱。ちなみに、斉藤和義は「せっちゃん」というあだ名で呼ばれているが、これは昔SEXしたいと言いまくっていたことが由来である。

周りの女の子が若干引いたところで、今度は新曲を弾き語りでしっとりと聴かす。さらに名曲「歌うたいのバラッド」へとなだれ込み、会場は一転していいムードになるも、私の裏にいた斉藤和義大好きらしい男が、歌うたいのバラッドの時に、勝手に口笛で伴奏つけたり勝手にカウント取ったりと、殊の外鬱陶しい。

いまいち煮え切らんなと思っていたけど、ラストの「歩いて帰ろう」で気持ちよく盛り上がって終了。

19:15

終了と同時に、次の東京事変目当ての客が押し寄せてくる。出て行く人数よりも入ってくる人数の方が圧倒的に多い。凄い人気だ。先ほどKEN YOKOYAMAがMCで、俺は終わったら帰るけどと言ったら客からブーイングが起きた事に対し「見てから帰るってことね。俺だって椎名林檎見て~よ~」と言っていたのを思い出す。

フロアが人で埋め尽くされた頃に椎名林檎登場。やっぱいい女ですなぁ。美人なうえに、歌声や立ち振る舞いはセクシー。そりゃ人も群がるわ。

少し後ろに下がってフロア中盤で見ていたんだけど、あまりの客の多さに、3曲程終わったところで他のステージがどうなってるのか気になって見に行ってみることに。

人が居過ぎてフロアから出るのも一苦労。そもそもこのタイミングで出て行く人など私だけだ。全員がステージに釘付けである。

やっとの思いでフロアを出ると、まずは食事エリアへ。さっき飯食った時は、1つも席が空いてなかったのに、ガラッガラ。端っこのベンチエリアには4人しか人が座ってない。他のステージの客入りは具合はというと。

  • DJブース/HALFBY★★
  • COSMO/セッティング中★
  • MOON/Bahashishi★
  • GALAXY/MASTER LOW★★★
  • EARTH/東京事変★★★★★★★★★★★★★★★★

椎名林檎恐るべし。セッティング中のCOSMOステージと同じくらいしか人がいなかったBahashishiが、哀れでならない。

DJブースで軽く踊った後、EARTHステージに戻り、後ろの方で鑑賞。改めて聴いて、流石というべきか完成度は高い。ただどこかに違和感というか、煮え切らないものを感じる。

東京事変というバンドであるはずなのに、椎名林檎の存在感が強くて、どうしても椎名林檎+東京事変に聴こえてしまう。別にそれが悪いわけではないし、実際音は非常にカッコいいんだけど、やっぱりこれで東京事変ですってのは何か違う気がする。

椎名林檎としてのステージを見た事がないので何とも言えないけど、このステージを見てると、これは椎名林檎の本当の顔ではないのではないかという気がしてくる。それでもマイク一本で勝負する姿は様になっているし、これが本来の姿だとしても違和感はない。

この人は一体何者なのか。見れば見る程、聴けば聴く程分からなくなってくる。多分こんな事を考えている時点で、彼女の罠にはめられているのだろう。不思議な気分になるステージだった。

20:30

東京事変が終わった後、ロッカーに戻って荷物を出すと、小腹を満たすための牛串を購入してからGALAXYステージに行き、フロアの端っこの人がいないとこに腰をおろした。

何気なく辺りを見回しながら牛串を食べていると、近くに座っていた女性と一瞬目が合う。何故か、近年まれに見るくらい眉間にものすごい皺を寄せている。牛串が気に食わないのだろうか。ベジタリアンだろうか。牛串が原因で大事な人でもなくしたのだろうか。

さっさと牛串を食い終えると、ゴミを捨てて再びさっきの場所に腰をおろす。彼女の眉間には、相変わらず深い谷が出来ている。一体彼女の人生に何があったのか。普通の人があんな顔し続けたら、ウンコしたくなくてもウンコが出てしまいそうである。

暫くしてフロア暗転。爽やかなリズムにのりCaravanが登場すると、自然と手拍子が起こる。ふと先ほどの彼女の方を見ると、立ち上がって手拍子をしながら前の方へ歩いて行くではないか。眉間の皺と手拍子が共存できるものだとは知らなかった。

今まで聴いてた攻撃的な音とは違い、柔らかく全てを包むような音。目をつぶっていると、夏の海岸にいるような気がしてくる。非常に心地良かった。

21:30

Caravan終了後、きょうこちゃんと再び合流。明日はお休みの彼女と、生きていたらまた会おうと駅で別れる。生きていたら。

駅を出ると、昨日とは違う漫画喫茶に向かう。昨日行ったところはナイトパックとして7時間入っていられるパックがあるのだが、今回行くところはナイトパック12時間。長丁場の明日に備えてガッツリ寝てやろうと12時間を選択。

それにしても通路が狭い。漫画喫茶が狭いのは今更言うまでもないが、この店の通路の狭さはおかしい。個室が並ぶとこの通路は、正面を向いていたら通れないくらい狭い。デブだったらどうやっても通れないくらい狭い。店の前にデブお断りとは書いてなかったが大丈夫だろうか。

個室に入ったら入ったで無駄に汚い。店員がデブだったからだろうか。

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