SWEET LOVE SHOWER 2010

2日目

2010年8月29日(日)

この日は会場入り口に近いとこに駐車。FORESTステージからもそう離れてないんで、まずは車でのんびりしながらFORESTステージのオープニングアクト、アルカラの演奏を聴いてた。音聴いただけだったけど、なかなか良かったな。

そのままだらだら過ごしたあと、LAKESIDEステージのオープニングアクト小林太郎を見るため移動開始。予備知識ゼロだったんだけど、これ大当たりだった。

男でソロで小林太郎って名前から、絶対アコギで弾き語りの感じかと思ってたら、いきなりフライングV担いで、そんな馬鹿な!って思ったわ。でも曲かっこよかったし、ヘビーサウンドと結びつかない感じの小林太郎って名前でやってるとこに好感を持った。これはいい。今後に期待です。

金かかってます

Mt.FUJIステージの NICO Touches the Walls は、PA裏で軽く遊んだあとは、車に戻って休憩。そのままFORESTステージの黒猫チェルシーを聴いたあとは、清竜人、というかTOKIEさんを見る為にLAKESIDEステージに移動。いや、清竜人の曲は好きよ。いいと思うけど、目線はやっぱTOKIEさんにいくよね。いってしまうよね。

変態目線でTOKIEさんを拝んだあとは、Mt.FUJIステージで奥田民生。「今年は暑いんで『イェー!』とか『オォー!』とか言わせちゃ悪いかなぁと。(イェー!と返す客に)いや、たまには言わなくていいんですよ」と相変わらずの落ち着いたペースでステージを進行。

去年はユニコーンでの出演だったことに対して「去年はあの変なバンドででしたけど、今年はあの愉快な友達と一緒ではなく、すっきりと出れて良かったです」って。ユニコーンのメンバーのこと友達って呼んでたのが何か嬉しかったな。

最新アルバムでは演奏を全部ひとりで行った民生だけど、今回はその曲を本人曰く「金の掛かったバンド」でやりますと最新アルバムから「えんえんと」を披露。

「NICOとかは最初からバンドだからギャラも大した事ないけど、こっちはこんだけ集めて金かかってるんですよ。そういうとこも見ないと駄目ですよ、フェスの時は」と、なぜかギャラの話を強調しつつ、今年中にその「金の掛かったバンド」でツアーもやるという嬉しい知らせも。

ラストは時間もないんでチャチャっとやりますと、ツェッペリンの「Out On The Tiles」イントロを演奏すると、そこから「快楽ギター」に突入して、「イージュー★ライダー」で締め。前回ソロで出た時も確か締めはイージューだったな。やっぱ民生と言えばこれなんだろうか。俺的には「さすらい」の方が好きなんだけど。

スポーツドラム

FORESTステージに続く道は幅4,5m程の橋1本だけ。当然詰まりやすいわけだけど、出演者がサンボマスターともなれば当然のごとく大渋滞。導線どころかキャパも明らかにオーバーしていて、後ろの駐車場の方まで人が溢れてた。足下が砂利なんで、あんなに密集したらあぶねーだろうにと思いつつ、車の中でのんびり聴いてた。客が跳ねるので地面が揺れたんだけど、車の中に居たからか余計揺れを大きく感じて凄かったな。

すっかり日陰の快適さに囚われた末、SISTER JET をパスし、そのままSuperflyを車の中で聴いてから、FORESTステージに移動。エレキコミックがMCを務めるスペシャの番組「爆裂★エレキングダム!!」がSLSスペシャルとして登場し、20秒ぴったりドラムの演奏をするスポーツドラムというオリジナル競技の大会を開催。

今回は「国王杯」と称して、ピタリ賞には賞金20万円が用意される。出演者も増子直純(怒髪天)、岡本啓佑(黒猫チェルシー)、対馬祥太郎(NICO Touches the Walls)、ワタルS(SISTER JET)、カミジョウチヒロ(9mm Parabellum Bullet)、ピエール中野(凛として時雨)と、スペシャルに相応しい豪華メンバー。

とにかく時間がないということで、メンバー紹介もそこそこに1人目のやっつんが適当にドラムを叩きつつ挑戦するも、止めた途端に会場全体から突っ込まれるくらいの短さで、結果11秒台と撃沈。続いての挑戦者である岡本啓佑は、演奏はびしっと決めたけどタイムは22秒。

3人目は、家賃の為に本気でお金が欲しいという増子さん。スタートボタンを押すと、いきなりスティックを叩いて1秒ずつカウントを開始。そのまま10秒程しっかり数えたあと、適当にドラムを叩いてからストップ。このなり振り構わぬ作戦でたたき出したタイムは、なんと19秒57!

この作戦を参考に、続く対馬もカウントで5秒ほど稼いでから演奏に突入するも、結局調子に乗り過ぎて26秒と大幅オーバー。さらにワタルSは自らのバンド(曰く「自分のバックバンド」)からリズム隊の2人を呼び込み、3人掛かりで1つのドラムセットを演奏するという謎の作戦を決行。しかしストップウォッチ係のワタルが止めるのにもたつき、これまたオーバー。

ここで客の中から参加者を募集。時間が無いということで近くに居た女の子が選ばれると、やっつんに「早くしろ!急げよ!」といじられつつ登壇。しかし緊張からか10秒台前半と惨敗。時間がない時間がないと急かされ、ステージ上の人と絡むことも無く追い出されるように退場してた。面白かったけど、もうちょっと絡んであげても良かったのに。

続いては、この競技初挑戦のかみじょうちひろが挑戦。汗ひとつかく事なくクールに決めるも、21秒台と僅差でオーバー。すると、あんだけ時間がないと言ってたのに、飛び入りで9mmの滝も挑戦することに。ギタリストのくせに見事なドラミングを披露するも、19秒と惜しくも足らず。

最後に残ったのは、この企画の為だけに自分のドラムセットまで持ち込んで山中湖に来たというピエール中野。テンポ120で10小節叩けば20秒ぴったりになるという、まさにプロらしい論理的作戦を語ったものの、いざ始まったら競技一切無視で本番のライブさながらの壮絶なドラムソロを展開。止めようとするエレキコミックも無視してトータル1分半叩き、満足した表情で終了。めちゃくちゃカッコよかった。

バスドラの連打が始まったときは、裏で見ていた他の出演者も「スゲー!」といったかんじで足元指差して笑ってた。まぁ、この為だけに来てるんだから、これでも足りないくらいだなわな。

ラストステージ

暑さ故、秦基博はスルーして再び車で休憩。BEAT CRUSADERSのステージが時始まった音で目を覚ますと Mt.FUJIステージへ移動。

ビークルは翌週のライブを最後に「散開」することを発表しているので、この日は最後からラスト2本目のライブ。個人的にはビークルを見る最後の機会。

ビークルは嫌いなわけじゃないけど、正直普段聴かないし思い入れは無い。だけどバンドの終わりってのは寂しいもんだ。当然ファンなら泣きたくなるくらいのもんだろうけど、ヒダカさんは「やめてほしくないの?」と客に訊きながらも笑いながら「バイバ〜イ」と一刀両断。相変わらずの「おまんコール」といい、感傷のかけらも無い辺りがじつにらしくて素晴らしかった。

終盤はゲストにbloodthirsty butchersの吉村さんを迎えて1曲披露すると、入れ替わりで次のゲストYOUR SONG IS GOODの面々が登場。ビークルのおかげでメンバーが3ヶ月食ってけるくらいは稼がせてもらったというユアソンに、じゃあその恩返してもらいますよと「FOOL GROOVE」をセッションして、お祭りムード全開でステージ終了。

終了後はスペシャの小さいブースにてチャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカンを鑑賞。全く知らなかったんだけど、楽しそうだったから見にきてみたら楽しかった。

ボーカルのモモちゃんいいね。可愛いってのもあるんだけど、声も良いし肝座ってるなぁと。17歳って言ってたけど嘘じゃねーかと思うわ。そんくらい慣れてるって感じがした。

小さな翼

本当はこのあとPONTIACS見たかったんだけど、時間的に余裕が無かったのでLAKESIDEステージに直行してCHABO BAND。個人的には今回一番楽しみだったステージ。

まずはインストで1曲披露すると、「山中湖!ここ!山中湖!」とリズムに乗せて歌いだし、そのまま「よぉこそー!」とお馴染みのフレーズを叫ぶ。貫禄。かっこ良過ぎる。

後半に突入するとあまりに冷たかったお別れが ぼくのすべてを変えてしまったと歌う、RCの「お墓」を披露。すると続けて「RCサクセションがきこえる RCサクセションが流れてる」と、清志郎の「激しい雨」の一節を歌い、「OK!チャボ!」と始まったのは「雨あがりの夜空に」。イェーって言えー!と客を煽ると、「忌野清志郎!」と叫び、想いを伝えるように何度も手を叩き天を仰ぐ。

続けて最後に披露されたのは、なんとジミヘンの「Little Wing」のカバー。チャボさんのことだから、当然歌詞は日本語に変えられている。小さな翼をつけて帰ってきてくれよという歌詞も響いたけど、何よりもチャボさんのギターが圧巻だった。想いのすべてを解き放つようなギター。

まぁ雨上がりは歌うだろうなとは思ってたけど、ここまで清志郎に捧げるような内容になるとは思ってなかった。

客の年齢層が若いからチャボさんを知らない人もいただろうけど、そういう人にもきっと何かが伝わるステージだったと思う。とにもかくにも素晴らしかった。

一筋縄ではいかない男

Mt.FUJIステージに戻ると、9mm Parabellum Bullet でPA裏突入。モッシュに左回りと、おもいっきり遊ばせてもらった。この時が今回一番大きいサークル出来たんじゃないかな。もはや9mm恒例の土下座ヘッドバンキングにもつい参加してしまった。バンバン地面叩きながらやるもんだか、もう土埃がすげーすげー。

終わったあとは撮影会になったんだけど、何故かみんなでおまんコール。写真をmixiのコミュにアップするとか言ってたけど、mixiやってないから関係ねーし。撮られるだけ撮られて退散しました。

続く LAKESIDEステージでのサニーデイ・サービスをちょっとだけ鑑賞。ゆったりとした空気が会場を包む中、寝ている男の鼻を彼女が人差し指でつついて悪戯っぽく笑うという、コントでしか見たことの無い光景をスルーして会場を散策を開始。すっかり暗くなった会場でゆったり回るミラーボールや、バーナーの炎で時折赤く光る気球がキレイで、SLSのこの時間帯は結構好き。

終了後のクロージングDJが登場するスペシャのブース前を通ってみると、既に待ってる人が何人も。まだエレカシも残ってるのにと思ったけど、ここならステージの様子を映すモニターもあるし、LAKESIDEステージの音も聞こえるし、思ってたより Mt.FUJIステージも見えるし、意外といい場所なのかもしれない。

まぁそうはいっても、ここに留まらなきゃいけない理由も無いので、Mt.FUJIステージ前まで行って、ラストのエレファントカシマシを鑑賞。

「今宵の月のように」で幕を開けると「最後まで残ってるみんなは偉いぞー!」と客を煽る。「悲しみの果て」を歌い上げたあとは、歌詞の最後の部分を引用して「素晴らしい日々を送るったって、先立つものがないとな」と話し始め「金だよ!金!」と雰囲気を一変させて「デーデ」に突入。

「ガストロンジャー」「ファイティングマン」と攻撃的な曲を立て続けにやって本編が終了すると、アンコールで「風に吹かれて」「俺たちの明日」を歌い、感動的な大団円かと思いきや、最後にもう1曲「待つ男」で、またしても雰囲気一変。「そら ちょっと見りゃ 富士に太陽ちゃんとある」と、日の沈んだ富士山の上に太陽が上がってきそうなパワーをまき散らして終了。

この一筋縄でいかないところが、エレカシの真骨頂だと思う。実にかっこいい。

クロージング

終了を告げる打ち上げ花火は風向きの関係でほとんど煙に隠れちゃったけど、無事打ち上がり終わったところでクロージングDJの増子直純登場。いつものようにアラレちゃんの格好で、当然酔っぱらっている。

前に居るスタッフに「セキュリティの人、すいませんね。こんなくだらないことで」と、ひとこと謝ってからスタート。これまたいつものようにセーラームーンやら、うる星やつらやら、99SHOPの曲やらでアホみたいに盛り上がる会場。ってか完全にアホ。増子さんのDJは、毎回思うけどキン肉マンとかみんな普通に歌えるのが面白いよなぁ。

途中で、マイナーだけどこれはどうしても聴いて欲しいと流した曲は、かわいいアニメ声で「放送コードがなんぼのもんじゃーい!」という歌。どうも銀魂で使われてる曲らしいんだけど、これは俺含めて知ってる人が殆どいなかったみたい。でも内容が内容なんで笑ったなぁ。

今回は新ネタを仕込んできたという増子さんは、スーパーマリオの曲を流しながら衣装チェンジ開始。「エレカシと同い年なんだよ。さっき裏で着替えながら何やってんだ俺と……」とつぶやきながら、アラレちゃんの帽子を脱ぐとマリオの帽子を被り、ヒゲを書いてマリオに変身。ヒゲは明らかにマッキーで書いてた。油性で大丈夫なんだろうか……。

ラストはドラゴンボールの「Cha-La Head-Cha-La」で大いに盛り上げると「じゃあ最後にお別れの曲を」と「壊れかけのRadio」を流しながら退場。これにて2日間に及ぶフェスは幕を閉じた。今年は15th ANNIVERSARYとか言ってたくせに、これで締めようというスペースシャワーが大好きだ。

車に戻ると、山中湖周辺道路が全部大渋滞で車が出れないとのアナウンス。去年は事故らしき渋滞で2時間待たされたけど、今回は40分くらいで出れた。2年前も結構詰まったし、この渋滞も、もはや恒例だな。

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