SUMMER SONIC 2010

今年は会場の関係で例年より1週間早い開催となったサマソニ。その結果ROCK IN JAPAN FES.と被っただけでなく、海外のフェスとの兼ね合いもあってブッキングがなかなか大変だったらしい。

そのせいではないだろうけど、元々ヘッドライナーに決まっていたはずのKISSがキャンセルになったり、他にもヒップホップ系が増えたりと、今までにも増した雑多なラインアップで今年は大丈夫かと若干心配になる中、KISSの代わりがまさかのスティービー・ワンダーという大技を決めてきたり、結果的には凄く良かったと思う。

むしろ問題だったのは、フジロックの翌週ということで体力的に休まる暇がなかったのと、出端をくじかれたアクシデントだ。

1日目

2010年8月7日(土)

いつもは10時半くらいに海浜幕張に着くようにしてるんだけど、今年は早く行ってのんびり過ごそうと思い、9時半の到着を目指して1時間早く出発。ところが中央線が倒木事故により途中でストップ。しかも止まった駅が山の中で何も無いとこだったので、とても他の交通手段があるとも思えず、そのまま待つこと3時間強。結局海浜幕張に着いたのが1時だった。

2日通し券のリストバンド引き換えはマリンスタジアム側にしかないとのことなので、まずはそっちへ。でもクロークはメッセにあるので交換後はメッセへ。そんなことをしてる間に時間が過ぎていってしまったので、永ちゃんを見るためマリンに逆戻り。早くも、すっかり疲れてしまった。

塩舐めながら

マリンスタジアムに入ると、ちょうどKREVAが終わるところだった。ぞろぞろ人が入れ替わる中、とりあえずアリーナの1番後ろで座って休憩。フジロックと違って普通に座れる幸せ。素晴らしい。

まだ始まるまで30分もあるのに、ステージ上でセッティングが行われる中、アリーナ前方では早くも永ちゃんコールが沸き起こって異様な雰囲気に。なんか怖えーと思いつつも、アリーナ前方に移動。程なくしてマリンステージに矢沢永吉登場。

のっけからマイクスタンドを跳ね上げ回す永ちゃん。マイクスタンドに絡まったコードを解く永ちゃん。また跳ね上げる永ちゃん。解く永ちゃん。素朴!なんか素朴!

名曲「時間よ止まれ」をしっとりと聴かせたたあとは「トラベリン・バス」。イントロも無く始まる曲なのに、永ちゃんの「ルイジアナ!」という声に反応し、前方では一気にタオルが舞い上がった。さすがファン。後ろの方の明らかに初めて見るような人たちは当然反応できる訳もなく、俺もあわててタオル、ではなくフェスで愛用している手拭いを用意。

風に舞って後ろの人のタオルが飛んできたりする中、これがタオル投げなのかと感動を覚えつつ一瞬にしてにわかファンと化して一緒になってタオル投げ。

終盤、帽子をかぶりタオルを肩に掛け、お馴染みの格好で始まったのは「止まらないHa~Ha」。これを聞く為に来たといっても過言ではない。さっきよりも豪快に舞うタオル。さすがスター。辺り一面がキラキラ輝いて……いや、これはタオルの埃だ。

最後はバラードを聴かせたあと、演奏中のバンドをステージに残して永ちゃん退場。MCでは「水飲みながら塩舐めながら楽しんでってください」と、特に塩を舐めることを強調して笑いも誘っていたけど、そんな変に飾らない感じのとこがまたかっこ良かったなぁ。いや〜、楽しかった。

永ちゃん終了とともにマリンスタジアムを出ると、ビーチステージに移動してクラムボン。ステージ横の土手の上に座って休憩しながらのんびり鑑賞。

リハでステージに上がると、ちょっとだけねと言って演奏を開始。その演奏は途中で切り上げたんだけど、このまま始めちゃいますと途切れること無く本番スタート。クラムボンってあんま聴いたこと無いんだけど、思ってたよりノリノリで良かったなぁ。最後には時間余ったから余分に1曲出来るとサービスもしてくれて楽しかった。

クラムボンが終わりきらないうちにマリンに戻って、今度はNICKELBACK。いきなり「Burn It To The Ground」からスタートであがったなぁ。あの声は生で聴くと、最高にパワフルで良いね。ただ良かったんだけど、最後の締めがもう1曲やりそうな雰囲気のまま終わっちゃってスッキリしなかったな。

ダンスタイム

マリンを出てメッセに戻ると、サイドショーを横目に腹ごしらえ。司会を務めるテレ朝の前田アナが「肛門」という言葉に反応して爆笑してた。

普段テレビではこんなこと言ったら怒られちゃうのに舞台はすごいなぁって。あまりの食いつきっぷりに、もうひとりの司会イジリー岡田に「前田穴ウンサー」とまで言われる始末。肛門のことだけで5分くらい話してた気がするな。そんな前田アナも可愛いじゃないか。く〜っ。

腹も満ちたところで、マウンテンステージに移動して RICHARD ASHCROFT & The United Nations Of Sound。途中で奥さんに電話して会場の声を聞かせるなんてこともして、以前ヴァーヴで出演したときよりも力が受けて楽しんでるって印象だったな。非常に良かった。ソロの曲は今回初めて聴いたけど、かっこ良かったし。

ちょっと後ろで聴いてたんだけど、最後に「Bitter Sweet Symphony」が始まった瞬間、思わず前に突進した。終了後、Tシャツが欲しくて買いにいったら、物販の姉ちゃんが「今見てきたんですか?」と訊いてきたんで、そうだと応えると「Bitter Sweet Symphony やりましたねぇ。踊っちゃいましたか」など嬉しそうに言ってきて、あぁこの子いい子だなと思ったよ。この子にもステージを見せてやりたかったわ。

終了後はつづいてマウンテンでスマパン見ようと思ってたけど、リチャードが良くてすっかり満足してたので、良い気分のままDJダイノジに直行。既に大盛り上がりのフロントへ突進して汗だくになるまで踊りまくった。

最後にオアシスの「Don’t Look Back In Anger」をみんなで合唱したところでDJステージの前を離れてマウンテンへ。THE SMASHING PUMPKINSをチラッと見てからソニックステージに移動してORBITAL

これもかっこ良かったなぁ。ダイノジのせいですっかり疲れてたから後ろで寝てたんだけど、それでもつい体がリズムを取って動いてしまった。

ミッドナイトソニック

これにて一応1日目本編終了だけど、このまま深夜枠のミッドナイトソニックに突入。まずはPAVEMENT。既に解散が発表されているので今回のライブが日本では最後となるんだけど、まぁ実際のところ思い入れも無いので後ろで寝ながら聴いてた。

しっかり休んで体力も回復したところで、ATARI TEENAGE RIOT 登場。1日ライブを見て回っての深夜0時20分にデストロイ。凄かった……。

アレック・エンパイアがいちいちかっこ良かったけど、やっぱ紅一点のハニンの存在が大きいね。この時のアタリかリチャードが今回のベストだったかな。フロアにアタリのマークが描かれた旗を持った人がいたんだけど、アレックがそれを気に入って、フロアに降りてきた時には、その旗を渡されて振るなんて場面もあった。

もはや半分魂も抜けてカスッカスの状態になり、寝てしまおうかとも思たけど何とか持ちこたえたところで次に登場したのはFREEBASS。マニ(元THE STONE ROSES・現PRIMAL SCREAM)、ピーター・フック(元 NEW ORDER)、アンディ・ルーク(元 THE SMITH)というメンバーが集まったバンド。これが是非見たいと思って頑張って起きてた訳だけど、おそらく3曲目の途中くらいで睡魔に負け、気づいたら最後の曲だった。

んー、まぁ良かったんじゃないですかね。多分。ってか、睡魔に負けるくらいだから「これはいい!」って程ではなかったかな。普通にいいねって感じ。会場からの声は圧倒的にマニが多かったんだけど「マニー!」って、なんか間抜けな響きよね。

FREEBASS が終わったあとは、人工芝が敷かれた休憩エリアで改めて就寝。2時間程休んだあとで外に出て、コンビニで朝飯買ってからメッセ前で再びダラダラ。この時間帯はそこら中死体だらけで、本物の死体置いといてもバレんのじゃないかと毎回思う。

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