SWEET LOVE SHOWER 2008

2日目

2008年8月31日(日)

2日目の朝も相変わらずの曇天模様だった。

1日目の反省を元に、少し早めに家を出た結果、渋滞に巻き込まれることも無く駐車場に入ることができた。開場時間まで車内で時間をつぶしていると、空が徐々に明るくなっていき、会場入りする頃にはすっかり晴れていた。でも、富士山は頑までに雲に隠れている。やっぱり富士山には縁のないイベントらしい。

11:00

本日の一発目はTHE BACK HORN。例によってPA裏は大盛り上がりだけど、このバンドは何回聴いてもギターが好きになれないので、いまいち気が乗らずに今回は集団に参加せず見て楽しんだ。

続いてはMt.FUJIステージでthe telephones。リハーサルの演奏から早くも盛り上がる会場。初めて聴くけど、なかなかいい感じ。リハを終えて「また後で」と一旦下がってから、全員アフロをかぶって改めて登場。ステージ中央で円陣を組んで気合いを入れるかと思ったら、富士山見たいコールが始まる。

リハでは、なかなかいい感じだったけど、本番は何か今ひとつピンと来ない。踊るというより、糸の切れた人形の要に動き回るキーボードが、若干鬱陶しいのもあったので、ステージを離れ飲食エリアへ移動。焼きたて過ぎて、まともに触れないくらい熱いピザを食べた後、物販を一通り散策して、実用性のあるエレカシのシートクッションを購入してからNICO Touches the Wallsが演奏中のLIKESIDEステージに戻った。

曲も演奏もいいんだけど、全体的に何か物足りない感じ。これからに期待だなと思いつつ、シートクッションを早速使って腰を下ろすと、半分寝ながら聴いて過ごした。

13:00

SAKEROCKがリハーサル中のMt.FUJIステージに行くと、ハマケンがメンバーの演奏をバックに、ノリノリで歌を歌いだした。上機嫌で散々歌ってから帰ろうとしたら、メンバーに「トロンボーン吹かないと」と突っ込まれる。自分の楽器のチェックを忘れてどうする。

この頃になると、天気が晴れを通り越して刺すような日差しが照りつけだし、じっとしてるのもしんどいくらいになったので、SAKEROCKを途中まで聴いてから、気分転換もかねてLIKESIDEステージに移動することした。ステージを離れる数名の集団に混じって出て行こうとすると、ハマケンがこっちに向かって「行かないで~。フェスっぽいのやるから行かないで~」と懇願。前に居た人がステージに向かって手を振ると「バイバイじゃねーよ、バカー」と寂しそうにしていた。

14:40

太陽が雲に隠れて、ちょうどいいくらいの日陰が会場を包んだところで、LIKESIDEステージに奥田民生が登場。

MCで「さっきの熱いステージを見てたら、ウプッてなった。40代は、これくらいの天気じゃないと力が出ない」と言っていたけど、新曲「SUNのSON」が始まると、呼ばれたかの要に太陽が再び姿を現し、強烈な日差しが照りつけだした。

これで本人がウプッとなったかどうかは分からないけど、それと関係なく演奏は最高にカッコ良かった。この人、見るたびにギターうまくなってる気がする。途中で「あんまり時間無いな。さっきのギターソロが長過ぎたか?」って言ってたけど、出来ればもっとソロ聴いてたい。

激シブな演奏を楽しんだ後は、上原ひろみ ~ HIROMI’S SONICBLOOM。ジャズピアニストということで、こちらも渋い音を想像してたけど、いざステージが始まると、想定外の音が飛び出した。まるで打ち込みの様にかき鳴らされるシンセ。ファンキーに響くピアノ。バンドメンバーの実力も流石で、まるで原始のスープのように濃厚に音が混じり合い圧倒された。演者も実に楽しそうにやってて、見てるこっちも楽しくなる。素晴らしいステージでした。

終了後LAKESIDEステージに向かう途中、前を歩く人が握手を求められてたのでよく見たらNICOのボーカルとドラムだった。ドラムの人、髭剃った方が良くない?

16:00

さっきまでの日差しが嘘のように空が曇りだしたところでBRAHMAN登場。残りの面子を考えると、今回最後のモッシュポイントだろうから、例によってPA裏で待機。初めはちょっとおとなしめだったから前に行こうかと思ったけど、徐々に人が集まりだして、最終的にはみんなで肩を組んで回ったり、昨日のスカパラにも負けない盛り上がりを見せた。途中から雨が降り出したけど、今更カッパ着たりするのは当然野暮。今はただ踊るのみだ。

終了後に記念撮影会が始まったので、後ろの方でこそーっと写ってからその場を離れた。この2日間、PA裏で一緒に盛り上がった皆さん、お疲れさまでした。最高に楽しかったです。素敵な時間をありがとう!

17:00

次はMt.FUJIステージでEGO-WRAPPIN’。ボーカルが可愛い。歌声や立ち振る舞い、全部ひっくるめて可愛い。演奏が良かったのもあるけど、すっかり釘付けでした。

後半は、SAKEROCKからハマケンがゲスト参加するという、フェスらしいステージが終了して、いよいよ私の中の本日の大トリ、エレファントカシマシ登場。

1日目のように、雨が降ったりやんだりする不安定な空の下、世界一「エブリバディ」が似合う男、宮本浩次登場。いつものようにエブリバディを連発しながら会場に語りかけ、ヒット曲連発の濃いステージを展開。

中盤、突然ステージ袖に行くとバケツを持ってステージ中央まで走って戻り、一気にバケツの水を頭からかぶって「雨よ降れ!」と謎の絶叫。それで気合いを入れたのか、そのまま「ガストロンジャー」に突入。ずぶ濡れで胸を張って生きようぜと何度も会場に投げかける。この何だか得体の知れない存在感と説得力に、毎回惚れ惚れして感動して泣かされそうになる。

フェスはまだ終わってないけど、エレカシの最高のステージで個人的には締まったところで、エピローグとしてくるりを見にMt.FUJIステージへ移動。

冒頭のステージで岸田が「雨上がって良かったね」と言ったけど、ステージが進むに従って雨脚は強まる一方。最後は「渾身の1曲でもっと雨を降らせて、お前らを困らせてやる」と「東京」を演奏。言葉通り渾身の演奏で会場を圧倒して終了。

結局2日目は、富士山が一度も姿を見せることなく日が暮れた。

19:00

最後までいると混雑するし、疲れてたし、エレカシの段階で既に満足していたので、最後のレミオロメンを見ることなく帰ることにした。最後に、他の人が食ってて気になっていた草餅を探すも、同じものがどこにも見当たらないので、謎の草餅を諦めて別の草餅を買って帰路についた。しかしあの幻の草餅は一体なんだったのか……。

日中の日差しのせいで、腕と顔はすっかり日焼けして、PA裏で暴れすぎたせいで体はバキバキ。非常に充実した2日間でした。

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