GUNS N' ROSES WORLD TOUR 2007

2007年7月14日(土)幕張メッセ

結論から言うと、何だか煮え切らないライブだった。内容的には充実していたと思うし、最後には奇跡的なことも起きて凄かったのだけど…。

前座

台風が近づき雨が徐々に強まる中、海浜幕張駅から幕張メッセへ。傘が無いので、濡れないように遠回りまでして屋根のあるとこを通って行ったのに、たどり着いたとこには人影無し。9~11ホールって、いつも来るこっちじゃなくて離れたとこにある、あれか…。

結局しっかり濡れて会場入り。行列のできる物販を無視してフロアに降りる。屋台が出ていたので、ナンドッグで腹ごしらえを済ませるとBブロック最前の中央付近に腰をおろして開演を待つ。

ほぼ時間通りにオープニングアクトのムックがスタート。場内が暗転した途端に歓声が響く。てっきりブーイングでも起きるかと思ったけど、後ろから見る限りでは一応演奏後には拍手も起こって思ったより会場の反応が暖かい。実際の演奏は可も不可もなくって感じ。悪いとは言わないけど、特に良いとも思わない。しかしまぁ、ガンズの前座を引き受けた根性は素晴らしい。

30分強のステージが終了し、いよいよガンズ登場に向けて会場が徐々に盛り上がっていく。30分程でセッティングはほぼ終了した様子で、そこからはBGMが終了するごとに前の方で歓声が上がる。

本編

結局ムック終了から1時間近く立ったところで会場暗転。途端に地鳴りのような歓声が響く。

後ろからだとよく見えないが、前の歓声を聞く限りメンバーが次々登場してきてるようだ。しばらく怪しげな雰囲気のSEが流れたあと、それを切り裂くようにギターが鳴る。今まで何十回と聴いたあのフレーズ。学生時代、それほど幅広く音楽を聴く方ではなかった私に衝撃を与え、その音楽人生を変えたと言っても過言ではない曲。Welcome To The Jungleだ。

ギターに続きアクセルの声が響いた途端、鳥肌が立った。…のも束の間。その後は、明らかに声が出てない。サビとかの要所要所では声を張っているけど、基本的に誤摩化してるとしか思えない。しかも、1曲終わった時点で既に息切れしているようにも見える。

手を抜いているのかとも思ったけど、どういうわけかアクセルは上機嫌で良い人モードだし、ちゃんとやっていることは間違いないようだけど、声は出ていない。3曲置くらいに入るギターソロも、アクセルの休憩ポイントにしか思えない。Garden Of EdenとかPerfect Crimeとか結局やらなかったけど、もう歌えないんじゃないんだろうか。

しかも今回のメンバーはギター3人、ベース1人、ドラム1人、キーボード2人という大所帯。はっきり言って多過ぎ。しかもオリジナルメンバーはアクセルだけな訳で、その後も何人かメンバー入れ替わってる為、私には他全員知らん人だ。演奏も音歪ませすぎの低音鳴らし過ぎな気もするし、そのせいでボーカルが聴こえずらくなってるようにも思える。

こっちはガンズファンなんで、アクセルが居てガンズの曲やってるってだけでそれなりに楽しめるけど、ファンじゃない人が聴いたら、多分なんじゃこりゃってなる内容。新曲も何曲かやったけど、いつまで経ってもCD出さなくてライブじゃないと聴けないんだから、せめて新曲くらいはちゃんと聴きたかった。

最後の方ではギターがダイブしてたりして会場は異常な程盛り上がりだったけど、個人的には演奏に関して不満の残る内容だった。

奇跡

が!しかし!今回良かったこともある。さっきも言ったようにアクセルがやたらと上機嫌だったことだ。

まず初めの数曲が終わった時に通訳を連れてきて、前がキツくて危険だからちょっと下がってくれと伝える。楽しんで欲しいしケガ人を出したくないんだって。そんなこと言うキャラだったのか。

アンコール終わりで「ドウモ、アリガトー」と日本語を喋り、その後はメンバー全員再登場でお辞儀して丁寧にカーテンコール。

極めつけは、カーテンコール終了後に続々帰る人が居る中、それでも残ってガンズコールをする人の前に、ギタリスト連れてきて再びアクセル登場。I have nice idea.と言ってギターソロを弾かせる。ギターソロで終わりかと思いきや、他のメンバーも加わりそのまま完全予定外のDon’t Cryを披露。メンバー全員出てきたわけじゃなくて、ギターはひとりだけだったんだけど、これがまた音がスッキリして非常に聴きやすい。やっぱメンバー多過ぎだ。せめてギターは2本にすりゃいいのに…。

流石にもう何もないと思って帰ろうとしたら、再び会場から歓声が上がる。何が起こったのか私は観れなかったのだが、あとから聞いた話ではアクセルが通路から泣きながら手を振っていたという。あのアクセルが。

変な薬でもやってるんじゃないかと思うくらいの上機嫌ぶり。もはや奇跡である。この奇跡を体験出来たことは非常に良かったけど、やはり演奏内容は納得出来ない。外に出ると物販がまだやってたので見てみたけど、Tシャツ4000円とか買う気がしないので、何も買わずに煮え切らない気持ちのまま会場をあとにした。

終了後、明日開催の入場無料フェス「蓮沼 表」に備えて寝るために入った漫画喫茶で、台風接近中のため公演中止という知らせを目にすることとなる。…煮え切らない。

  1. Welcome To The Jungle
  2. It’s So Easy
  3. Mr. Brownstone
  4. Live And Let Die
  5. インスト(ギターソロ)
  6. Sweet Child O’Mine
  7. Knockin’ On Heaven’s Door
  8. You Could Be Mine
  9. インスト(ギターソロ)
  10. The Blues
  11. メンバー紹介
  12. Better
  13. Out Ta Get Me
  14. インスト(ギター&ピアノ/ピアノはアクセル)
  15. November Rain
  16. インスト
  17. I.R.S
  18. My Michelle
  19. Patience
  20. Nightrain

アンコール

  1. Madagascar
  2. Paradise City

おまけの一曲/Don’t Cry

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