MINE★ROCK FESTIVAL 2

世にも珍しいローディー主催によるフェスが去年に引き続き今年も開催。主催のローディーである峰さんが担当しているバンドを集めた企画なので、出演者は前回と何組か被ってるけど、相変わらず楽しかった。

2011年1月23日(日) 新木場 STUDIO COAST

寄り道してたらのんびりしすぎたため、開演時刻の14時ギリギリに到着。更にロッカーにコインが詰まるアクシデントにも見舞われて、入場した時には1組目のHaKUの演奏が始まってた。

初めて見たけどカッコ良かったな。曲もよかったし、ボーカルのささやき系の声が結構好きな感じ。あとベースの女の子がカッコ良かった。

最初に言ったように、これは峰さんが担当しているバンドを集めた企画なんだけど、次のTHE BACK HORNは、実は峰さんと直接仕事したことは無いとのこと。いいイベントの臭いがぷんぷんしてたから出させてもらったって。そういうパターンもあるのね。早くもMINE ROCKの可能性が広がった。

イベント始まったばかりだけど、前日の疲れからこのとき眠気がピークに。立ったまま寝てしまいそうなくらいだったのでバックホーンと、その後のGalileo Galileiの時は、出口付近の階段に腰掛けてほとんど寝てた。

なぜに仮面舞踏会

思い切って休んだお陰で、続くHINTOで復活。こちらも初めて見るバンド。スパルタローカルズは数年前にサマソニでちょっとだけ見たことあるんだけど、なかなか良かった気がするなぁって程度の認識。

なかなか面白い曲をやるなぁと思って良かったは良かったけど、これは!って程じゃなかったかな。んー、でももう1回見てみたい気もするし、後からじわじわ来る感じかも。

とりあえずベースの女性がカッコ良かった。最初にやったHaKUもそうだけど、最近ベースだけ女性ってパターンが多い気がする。何でだろ。まぁ見た目にもアクセントになるし、好きだから良いけど。それよりも、登場のBGMが「仮面舞踏会」だったことの方が謎だな。

サウンドチェック

続いてはKIMONOS。CDJで見たときはZAZEN BOYSがバックをつとめてたけど、今回は完全に2人きりでのステージ。そのこじんまりとした体制のため、ドラムを乗せて運ぶ台に楽器と共に2人が乗ったまま登場。まるでドリフの全員集合のごときセットチェンジ。

向井さんはギターで、LEOがキーボードという組み合わせ。リハのとき、サウンドチェックのために鳴らされている打ち込みの音に合わせ「チェックチェック サウンドチェック」とサンプラーパッドを叩くLEO。あくまでサウンドチェックなんだけど、それがもはや1つの曲になってしまっててカッコ良かった。

サウンドチェックが済むと、そのまま本番がスタートしたんだけど、初っぱなから互いに探り合う感じで、一瞬にして会場の空気が張りつめた。もともと独特な雰囲気の楽曲だってのもあるんだけど、あの大きさのステージに2人だけっていうのもあって、終始独特な緊張感があったな。

演奏後は歓声が上がるんだけど、演奏中はどんなノリでいけばいいのかよく分からんって感じで大人しく聴いてる。そんな中で、ひとりノリノリで踊ってる外人さんが印象的だった。何者だったんだろうか。

途中、The Smithsの「This Charming Man」のカバーも披露。個人的には「The Girl In The Kimono Dress」が聞けて嬉しかった。

いまさら

続いてはMONOBRIGHT。ヒダカトオル加入後は初めて見たんだけど、加入前に2,3回見たことあるだけなので、音楽的な違いは分からなかったですね。

前回同様「SGS」をミネロックフェスの「MRF」に変えて歌ったんだけど、これまた前回同様に「峰友洋にも似たよなたまげた」ってのが、ちゃんと言えてなかった。まぁ前回よりはマシになってたけど。来年あたりは期待したい。

ヒダカさん加入によって一番分かりやすく変わったのはMCですね。ヒダカさん演奏中は普通だけど、MCはやっぱりガンガン来るねと。

最初のMCで桃野さんが新年の挨拶をすると、横からさらりと「あけおめこ」とヒダカさんらしいガッツリとした下ネタを投入。「こういうのはサラッと言った方が良いんだよ。あけおめSEX」って。SEXの付け足し感が凄い。

バラードの「雨に歌えば」を歌った後には「MONOBRIGHTやるなぁ。良い曲あるじゃん」と他人のような口ぶり。桃野さんが自分もメンバーじゃないですかと突っ込むと、すかさず「誰がメンバーになったと言った!」とヒダカさん。まさかの切り返しに「え!今更!?」と桃野。

加入発表から2ヶ月経ってるけど、確かに未だ信じられない感じはちょっとあるね。不思議な感じ。

己のリズムで

Scoobie Doは、いつも通りリハで「Ride on time」のカバーを演奏し、早くも会場を掌握。確か前回もそうだったんだけど、ちょっと大人しめかなと思ってた客が、ここで爆発。スクービーのライブチャンプっぷりはホント素晴らしい。

大いに盛り上がるフロアでみんなが思い思いに踊って楽しんでたんだけど、そんな中で一体何を基準にしてるのか分からない独自のリズムで踊りまくってる人がいた。演奏にも全く釣られること無く、常に同じリズムで実に楽しそうに踊っている。

別に周りに迷惑かけてるわけではないし、全く問題ないんだけど、とにかく不思議でならなかった。あれは一体どの音を聞いて踊ってたんだろうか。

ミネジャンプ炸裂

今回のトリはサンボマスター。「会社がどうとか仕事がどうとか、さっきのScoobie Doで体力使い果たしちゃったとか、そんな言い訳は通用しませんよ!まだまだそんなもんじゃねーだろミネロックー!」と初っぱなから客を煽りまくる山口。

「そのぬくもりに用がある」「世界をかえさせておくれよ」で一気に会場を熱くした後は、雰囲気を一変。正月に地元に帰って友人の墓参りをしたエピソードを静かに語ってから「ラブソング」を歌い上げた。ベースの近藤さんが何度も天を指差してたのが印象的だったな。

ラストは峰さんを呼び込み、締めのジャンプをやれと要求。前回トリだったスクービーのステージで呼び込まれたときも、前に出るのは苦手って感じで遠慮してたんだけど、今回も山口の振りを渋った結果、極端に低いジャンプで締める結果に。

ジャンプと言って良いのかどうかも分からないレベルだったため、アンコールで登場した際に山口からやり直しを要求されて再び挑戦。今度はバスドラの上に乗り、おぉ!やる気を出したか!?と思ったんだけど、ちょこっと飛んで普通に着地するという出来映えに会場からは再び不満の声。

もう1回コールも始まったんだけど、彼だって安い給料で頑張ってるんだからと山口さんがそれ却下。ところが、アンコールの「青春狂想曲」終了間際で一旦演奏を止め「それでは峰さんお願いします」と再び峰さんを呼び込んだ。

一度はバスドラの上に乗っかるも、袖から現れた別のスタッフ達に誘導されアンプの上に登壇。今度こそはビシッと決めてくれると誰もが期待したが、再びちょこっと飛んで普通に着地。堅実!

主催者のくせに今回も普通にローディーとして働いてたし、前回同様、儲けとかじゃなくて本当にただやりたかっただけなんだなと。物販でグッズ売ってますんでみたいな告知すらしなかったしね。そのかわりMINE ROCKには愛がある。

スクービーのコヤマシュウがMCで今日はロックンロール大好きな人しか集まってないって言ってたけど、まさにそう感じさせるイベント。去年より客入りが少なかった気がするけど、是非またやって欲しいなぁ。

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