BON JOVI 〜 The Circle Tour

ライブ見るまで死ねないと思ってるバンドがいくつかあって、BON JOVIはそのひとつ。代表と言っても良い。

正直今ではあまり聴かないけど、中学生の頃は兄のCDを借りでアホほど聴いてたし、高校生になると自分で買ってやっぱりアホほど聴いてた。言わば思い出であり、自分の音楽史の原点的存在だ。

その原点に初めて出会うことができて感無量。ジョンは調子が悪かったのか声が出なくて、高音ごまかしてたし、動きがダサイし、リッチーは二重あごだけど、そんなのは関係ない。ヒット曲満載のグレイテストヒッツな内容で最高だった。

2010年12月1日(水)東京ドーム

全世界で135公演を予定している今回のツアー。来日公演は2日間だけで、この日はその2日目。平日だけど迷わず休み取って参加した。

ほぼ定刻通りに開演すると、ステージ裏の巨大なスクリーンにアルバム「The Circle」のジャケットと同じアートワークが映り、その中のメンバーのシルエットが歩いてこちらに近づいてくる。会場はもの凄い歓声と拍手。

メンバーがステージに現れ位置についたあと、アコギを手にガッツポーヅでジョンが登場すると、1曲目の「Blood On Blood」で早くも場内は大合唱。久々に聴いたけどばっちり覚えてる。やっぱり体に染み付いてるんだなと実感して胸が熱くなってきた。

続いての「信じるものの為に立ち上がれ」と歌う「We Weren’t Born To Follow」では、モニターにいわゆる偉人と言われるような人達が次々登場するという演出。ライト兄弟、アインシュタイン、キング牧師、ダライラマ等々が登場する中、日本用に用意された人達もいたんだけど、そのチョイスが面白かったな。

坂本龍馬、坂本龍一、向井千秋、北野武。あと本田圭佑もいた気がする。BON JOVIが演奏する後ろのモニターに北野武が映ってるって絵が、何とも異様で面白かった。

そして3曲目にして「You Give Love A Bad Name」を投下。やっぱ往年のヒット曲は盛り上がりが違う。観客の歌声がドームを埋める中、当然俺も熱唱。中・高と英語の成績は引くほど悪かった俺でも、英語に拒絶反応を示さないでいられるのはBON JOVIのお陰だと思う。歌詞カード見ながら一生懸命覚えてたなぁ……。

他にも、何となくだったりするけど結構歌えてしまう曲が沢山ある。久々に聴くのに。それは他のみんなも同じなんだろう。みんなで歌うシーンが数多くみられた。

中盤の「Lay Your Hands On Me」ではリッチーがボーカルをとり、ジョンは舞台袖へ。曲が終わると、ステージ前に飛び出した円形の花道の一番前にジョンが登場。少しでも近くで見れるチャンスだったんだけど、ちょうどスピーカーの柱と被って全く見えず。

その場でアコギを手にしてバラードを数曲披露すると、今度はステージにいたリッチーを呼び寄せて「I’ll Be There For You」を演奏。更に残ったデヴィッドとティコを呼び寄せると、アコースティックアレンジで「Someday I’ll Be Saturday Night」を披露した。この曲好きだったんでオリジナル版で聴きたかったんだけどね。好きな曲を変なアコースティックアレンジでやられるというライブあるあるの餌食に。

「Born To Be My Baby」では、終わったあとジョンがアカペラでコーラスを再び歌い始め、客も一緒に歌うよう仕向けたんだけど、なにせアカペラなんで客がリズム取れなくてバラッバラ。ジョンは「あんたら素晴らしいよ」なんつって笑ってたけど、あの笑いは「ちょwバラバラじゃんww」だったような気がする。

最近のアルバムは聴いてないのもあるから、知らない曲もいくつかあったけど、BON JOVIのライブを見てるというだけで気持ちが高ぶってしまう。だから往年のヒット曲なら尚更だ。「Runaway」で懐かしさに浸り、「Bad Medicine」で大合唱し、「Raise Your Hands」でおもいっきり腕を振り上げ、「Keep The Faith」で怒濤の盛り上がりを見せて本編は幕を閉じた。

すぐさま始まったアンコールの手拍子に催促されるように、程なくしてメンバー再登場。アコギの響きとともに「Wanted Dead Or Alive」で静かにアンコールが始まった。

曲が終わるとジョンが挨拶をして、そしてアカペラで歌い始めたのは「Livin’ On A Prayer」。会場は間違いなくこの日1番の大合唱。モニターにはBON JOVIのサイトで公募した一般の人が Livin’ On A Prayer を歌ってる姿が沢山映し出され、まさに大団円な雰囲気。この日は撮影OKだったので、ライブ中何度かiPhoneで録画してみてたんだけど、この曲は流石に録画どころではなかったな。全力で歌ってた。

すっかり喉がおかしくなったところで、約2時間半のライブが終了。聴きたい曲はまだまだ沢山あったけど、とにかく生で見れて一緒に歌えたので大満足。CD買えなくて、他に聴くのが無かったってのもあるけど、ひたすら同じアルバム聴いてた中学生の頃を思い出した。

帰ってから録画したものを見てみたんだけど、思ったよりも音がちゃんと取れてて感動が蘇ってきた。でもやっぱライブはカメラのフレームとか気にせず100%ステージに集中した方がいいね。次の来日の時は、また来よう。そしてステージに集中しよう。

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