Final Fantasy 13 感想とぼやき

設定がはっきりしない

まずストーリーをざっくりとまとめると、ルシにされコクーンを滅ぼす使命を与えられた6人は、使命に抗いつつも結局オーファンを倒す事でコクーンを崩壊させた。でもファングとヴァニラがラグナロクになってコクーン墜落を阻止。中の人全滅という事態を防いだ。そして図らずも使命を果たしクリスタルとなったライトニング達を元の姿に戻して、めでたしめでたし。

こんな感じでしょう。

さて、まずどこから突っ込んでいきましょうか。

ヴァニラの扱いがよく分からん

オートクリップのキャラクター紹介文を読むと、ヴァニラとファングは2人共ラグナロクになったと書いてある。エンディングで2人が1体のラグナロクに変身してたけど、前回もああいう事だったんでしょう。

更にオートクリップの「断章」によると、前回は女神がラグナロクの力を奪ってルシを使命半ばでクリスタルに変えたとある。つまり2人がクリスタルになった条件は全く同じなのに、何でファングの烙印だけ焼き付いて記憶も無くしていたのか。もし使命半ばでクリスタルにされたことが原因なら、ヴァニラの烙印は何故焼き付いてなかったのかという方が疑問です。

最後の戦いのとこでみんながシ骸になってしまうシーンがあるけど、この時もヴァニラだけ特別扱いでシ骸にはなってない。

その後、元の姿で現れたメンバーがファルシの幻かもなと言うけど、そうだとしてもファングに憎しみを与えるのが目的ならヴァニラだけシ骸にしないというのはおかしい。むしろヴァニラをシ骸にすべきだろ。

焼き付いた烙印って何だ

シ骸になったメンバーが元に戻った時に烙印が焼き付いてたけど、そもそも烙印が焼き付く事には何の意味があるのか。ファングは烙印が焼き付いてるからシ骸にはならないみたいなこと言ってるけど、じゃあお前の存在意義は何なんだ。

オーファンはファングに対して「壊れたルシに用は無い」と言うけど、ヴァニラの身代わりとしてファングを捕まえると、次の瞬間に烙印は見事に復活させられている。全然壊れてないじゃないか。そんな簡単に復活させる事が出来るなら、もっと早い段階でやっとけば良かったんじゃないか? その方がバルトアンデルスとしては都合いいだろ。

だいたい壊れたルシって何だ! それはシ骸じゃないのか! 意味が分からん。

何故ラグナロクになる

オーファンを倒した後、コクーンは崩壊を始める。その時点で使命を果たしたライトニング達の体はクリスタル化し始めるけど、ヴァニラとファングの体はそのままで、2人はラグナロクになる。何で?

6人共同じファルシにルシにされて、与えられた使命も同じ。条件は同じはずなのに何故2人だけクリスタル化が始まらずにラグナロクになれたのか。最後の力を振り絞った、みたいなことだとしても、コクーンを支えるわライトニング達をクリスタルから元に戻すわ、設定グダグダで何でもありすぎです。

ラグナロクにはそういう力があるんであれば、あらかじめ臭わせるような事言っておくとか、こういう伝説があるみたいなこと、ちょっと言っておくだけで違うのにもったいないなと。

同じようにファングとヴァニラの関係性も説明不足感が否めない。

グラン=パルスではみんなが家族みたいな事を言ってたんで、そんな中でファングはヴァニラの親代わりのような存在だったんじゃないかなと想像したけど、いまいち煮え切らない。ファングはヴァニラのために仲間裏切ったりしようとしてる訳で、非常に重要な部分なんだから、この辺はもっとちゃんと描くべきだったと思います。

そんなわけで、ゲームとしては楽しんだけど、素晴らしい作品とは言いがたいものがあります。

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