とりあえずクリアしました。今回は評価難しいですね。前半退屈で、後半面白い。この前半がなかなか酷いので、どうしたものかと。面白くなるまでに20〜30時間くらいかかりますからね。
ストーリーが一本道だなんてのは百も承知だけど、初めのうちはダンジョンも一本道で戦闘も手応え無い。新しい町を探索して、町の人との会話を楽しむ事もない。当然町の人に頼まれ事されるような、お使い的サブイベントも無し。
つまり日本の良くある一般的なRPGらしさってやつが無くて、前半は近年まれに見る退屈さ。もう少しで投げ出すとこでした。
じゃあ何が良かったかというと戦闘。12の戦闘が非常に良かったんだけど、今回も負けてない。バランスまで考えると、FFシリーズでは過去最高と言っても良いです。
戦闘はよく出来てる
戦闘は、システムもよく出来てるけど、何よりバランスが凄く良い。戦略が的を射てれば手強い敵も簡単に倒せるけど、手を抜き過ぎると雑魚にやられちゃったりと、この加減が絶妙で以外と難易度が高い。前半は苦労する事も無くて単調だけど、後半は倒しがいのある強いやつも出てきて、いい感じで楽しめました。
操作できるのはリーダーのみのセミオートなんだけど、やる事無くて退屈なんて事は無くて、むしろテンポよく展開するのがいい。状況によって作戦を切り替えるのも、うまくやらないとやられちゃうし、作戦がうまくハマった時は気持ちいいです。
キャラ成長システムがポイント振り分け制度なので、わざと弱いまま進める事も出来るってのもポイント。サブイベントやってるうちに強くなりすぎてラスボスが手応え無くなっちゃう、みたいなことが防げるし、弱いまま進めて敵の強さを楽しむ事も出来る。おかげでラスボス戦も苦労した分、倒した後の達成感が気持ちよかった。
ただキャラ成長システムのクリスタリウムは操作性が悪いですね。進む分には良いけど、戻る時に変な方に行っちゃったりしてイラッとすることが何度かありました。
キャラ美形過ぎ
キャラデザインは、はっきり言ってつまらなかったです。発売前から分かってた事だけど、美形ばっかで芸が無い感じ。
今回は旅先で出会う町民とかのサブキャラが少なかった分、余計「美形ばっかり」っていう印象が強かった気がします。普通は変なじいさんとか悪ガキとか、癖のある奴が出てくるもんですからね。
まぁ、グラフィックが良くなった分、美形っぷりに磨きがかかってしまったというのもあると思いますけど。髪の毛サラサラっぷりがね。野村さんはもういいでしょ。
やはり前半がネック
クリア後の評価は良好なんだけど、やっぱり気になるのは前半。出来る事を少しずつ増やしてくっていう、よくあるチュートリアル的パターンなんだけど、増えるペースが遅すぎる。
最初のうちは敵が弱くて戦闘も特に面白くないけど、強くなって戦略考える必要が出てきて、戦闘面白いかもってなるまでが20時間。いろいろ出来るようになって本格的に楽しくなるまでが30時間。これはいくら何でも長過ぎです。人に勧める時に「30時間やれば面白いから」なんて、時間のない社会人の場合なかなか出来ないですよ。
そしてストーリーにも疑問点が多数。FF12のストーリーが説明不足でいまいちだったけど、今回も説明不足、というか設定がよく分からんとこがあって煮え切らないです。
まぁ、ゲームとしては楽しめたんである程度許せるんですけどね。折角だから、ここからはその辺突っ込んでいきます。
※以降、完全ネタバレです。