祝デビュー40周年 遠藤賢司〜第2回純音楽祭り

タイトル通り、エンケンさんのデビュー40周年記念ライブ。対バンが頭脳警察とZAZEN BOYSという濃い面子です。エンケンさんは、前から見てみたいと思ってたし、面子もいいし、こりゃ行くしかないと。

2009年9月20日(日)渋谷 CLUB QUATTRO

客層は想像通り高め。若いったって俺くらいの歳かな。さすが40周年って感じ。

まずはエンケンさんのソロ、「夜汽車のブルース」でスタート。何なんでしょうか、このエネルギー。夜汽車というより暴走特急って感じ。圧倒されて、じっと見てただけなのに息切れしそうになった。この人が60歳超えてるってのは嘘だと思う。MCでは自身が主人公の名前のモデルになってる「20世紀少年」の映画をべた褒め。第3部にはエンケンさんもマタギ役でゲスト出演してるらしいけど、「役者では特にマタギ役の人が素晴らしかった」って。

エンケンさんは数曲披露した後一旦退場して、ZAZEN BOYS登場。この日はステージが短かったのもあるけど、パワフルなエンケンさんに対抗したのか静か目の曲なしで一気に畳み込んだ感じ。向井氏指揮による、ミニコントのようなセッションからの「COLD BEAT」でスタート。ラストの「Riff Man」まで、あっという間の濃密な時間だった。

続くは、こちらも実はデビュー40周年の頭脳警察。この日はエンケンさんに花を添えるために「地味な頭脳警察」がテーマだそうで、PANTAさんとトシさんに、PANTAさんと「響」というユニットを組んでる菊池琢己さんが加わった3人で、PANTAさんはアコギにトシさんはパーカッションという編成。トシさんは頭脳警察のオリジナルメンバーだけど、エンケンバンドのメンバーでもあるので、PANTAさんに「今日はエンケンバンドからドラマーを借りてきました」って紹介されてた。

PANTAさんは、やっぱかっこ良かったです。印象的だったのは「七月のムスターファ」って曲。

イラク戦争のときにフセインの2人の息子ウダイとクサイと、そのボディーガード。そしてクサイの息子であるムスターファの4人はアメリカの空挺師団200人に包囲されて襲撃された。結果的には全員殺された訳だけど、最後の1時間は、まだ14歳のムスターファ1人だけで200人を相手に戦ったそうだ。この事実を知ったPANTAさんが歌にしなければと思って作った曲だと言ってた。

フセインの息子が殺されたというのは、名前が変だったこともあって報道されたのを覚えてたけど、ムスターファのことは初めて知った。向こうでは有名な話らしい。なぜ日本では報道されないんだろう。

記憶してくれ 彼の名はムスターファ

PANTAさんのこういう一貫した姿勢がかっこいい。

最後はエンケンバンド登場。またもや圧倒された。アンコールで見せたドラムソロは圧巻だったなぁ。一体何歳だよ、この人たち。どんだけパワフルなんだ。エンケンさんは、今日は40周年なんで男の声援も受け付けますと言ったくせに、直後に発せられた男の声は無視して女性の声にだけ反応してた。

アンコールラストは頭脳警察の2人と向井さんも登場してワッショイワッショイ! みんながドラムの周りに集まってマイク向け合ったりして、やってる本人たちも凄い楽しそうだった。向井さんはポリバケツ叩いたり被ったりして踊ってた。

再度のアンコールではエンケンさんが1人で登場して弾き語り。最後はハーモニカを吹きながらフロアに降りてきてた。

かっこ良かった〜。やっぱり60超えてるってのは嘘だと思う。

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