ユニコーンがやって来る ZZZ…@静岡市民文化会館

今回のツアー2回目の参加。なんでネタも分かってるしセットリストも同じだったんだけど相変わらず楽しかった。2階の後ろから2列目と、かなり後方だったせいか音がいまいちで、MC聞き取りにくい部分もあったのがちょっと残念だったかな。まぁでも満足。ということで相変わらずネタバレなレポです。

2011年7月16日(土)静岡市民文化会館

EBI曰く「18年ぶりくらい」だという静岡公演。会場からの「お帰り」という声に「別にただいまじゃないよ。広島言っても言わないし。そんなので盛り上げるのはチンケなんだよ。」と冷たくあしらう民生。前回見たときは「ツアー中盤ということで中だるみ」なんて言ってたけど、今回は「ここにあわせて来た」「業界内ではツアー終盤のこのあたりが一番出来がいいと評判」などと強気の発言。演奏はたしかに素晴らしかったけど、それ以外のグダグダっぷりは相変わらずで、それはそれで素晴らしかった。

「ハヴァナイスデー」の「どこえ繰り出そう?」というところで「うなぎパイ食っちゃったからねぇ……」とニヤニヤしていた阿部は「WAO!」の歌詞を地名に変えて歌うところで何故か「静岡フゥー!フゥー!」とフゥー!を連発。フゥー!流行ってるんだろうか。曲中で投げた帽子を回収するコーナーでは、持ってきた人をステージに上げてメンバーからピックをプレゼント。川西さんはシンバルを外して渡そうとする小ボケをしてた。

「シンデレラアカデミー」が終わったところで「それではここでEBIさんから一言」と民生にふられたEBIが「アレなんかおかしいぞ?」とモゾモゾして帽子を脱ぐと、中から出てきたのは夜のお菓子として有名な静岡銘菓のうなぎパイ。開演前にメンバーみんな食べたそうで「ってことはこれ(ライブ)のためってことでしょ? ビンビンってことですよ」と言う民生に「あ、夜のお菓子ってそういうことなの?」と感心するEBI。知らんかったのか。

その後も「ブランデー入ってるのもあるよね」などと、うなぎパイトークを続けようとするEBIを無視してシンバルをチキチキ叩き始めよる川西さん。もう次の曲いこうとしてますよと民生に足されるとEBIは「じゃあギンギンなやつをおみまいするぜ!アガニーーー!!」とまさかのAGONYシャウトで曲紹介。まったりした雰囲気の曲なのに謎のハイテンションぶりに、さすがの民生も腰砕けで笑いながら曲スタート。

「ニッポンへ行くの巻」でのテッシーによるグッズお届けコーナーでは、テッシーが人魚の格好で登場。長ーい尾びれを必死でヒラヒラさせながら右へ左へと移動しつつ会場にグッズを投げ入れるテッシー。終了後、ステージに戻って準備をしていると、隣から視線を感じ「何かありましたか?」と民生に聞くと「何かって……ヒレがこう(頭の上をはらうような仕草)」と、ヒレが何度も頭をかすめたことに対して民生からチクリと一言。

それを受けハハッと笑いつつ、あれは俺じゃなくて鯉のぼりの妖精だと言い出すテッシー。しかし「テシのぼり……力士みたい……」と返す民生がやはり上手だった。更に「あれは人魚というよりカープだろ。広島球場でそれやれば?」と突っ込まれると、「紐とかないから。あれは飛んでるから。子供も来てるから夢を壊すな」と突然ファンタジーな返しをするテッシー。「は?……誰も紐なんて言ってないじゃん」とあっさり返されて、このやりとり終了。

狙ったのかなんなのか、出だしグダグダな「パパは金持ち」から「君達は天使」へと続いたあとは、EBIが残って1人で繋ぎのMCタイム。「ペッパー警部よっ!うーウォンテッド!」などと言いつつ「静岡といえばピンクレディー。昔はよく踊ったものです」と適当な事を言ったら、客から踊っての声が殺到して収集がつかず嘘を付きましたと平謝り。どこまでもグダグダだなぁ…。

その後EBIから「それでは甲殻系ラップユニット『シュリンプクラブ』代表取締役社長……秘書」と紹介されて登場した川西さんはステージ端でタバコを吸ってるテッシーを発見し「休憩してるやつがいるゼ! EBIの高校の先輩!俺の後輩!」と無理やりラップ調で紹介。案の定グダグダな雰囲気な中「はじめていい?」と何回も川西さんに確認するテッシー。その度に曖昧な返事を繰り返したかと思ったら、テッシーが演奏を始めようとした途端に喋りだす川西さん。そのタイミングで!?

「最近『テッシー』から『セクシー』になったんだよ」と楽しそうに川西さんが話してると、どの辺が?という問に「股間でしょ。飛んでる時のV型が」と民生が即答。川西さん曰く、楽屋で短いジーパン履いてて足がセクシーということで「楽屋セクシー」という新たな称号を得たところで、やっと次の曲「Blues」がスタート。

テッシーが鍵盤でイントロを弾くも、誰も演奏に入ってこず。民生から「セクシーが足りん。楽屋を思い出せ」というダメ出しを受けて再び弾いたイントロはピッチベンド(音程を変化させる装置)をふんだんに使ってクネクネした音に。

「Z LIFE」では阿部がセンターに立ち民生が鍵盤を担当したんだけど、終わったあと川西さんがさっさと次の曲を始めてしまったので、慌てて立ち位置を変えてたのが面白かった。ああいうときの動きが、もうコントなんだよね。この人達。ちなみに、俺の周りはみんなZのポーズが逆だった。わからんくなるよね、あれ。

アンコール

フライングテッシーが「オールウェイズ」を弾き語りで披露したあとはメンバー呼びこみ。例によって最後に阿部を紹介すると、画面に現れたのはひょっとこのお面。カメラと共にセンターまで出てくると、ひとしきりタコ踊りを披露して一言。「クネクネしてます」。見りゃわかるw

更に「ぜーーーーーっ……」力無さ気に声を出すと、民生の方を向いて寂しそうに一言。「あがんない………」。

それを寂しそうに何回か繰り返したあと徐々に音が上がっていき、最後は力強く「ゼーーーーーット!」と叫んで「SAMURAI5」がスタート。

中盤の「俺は言った」のセリフのとこでは「海岸線を走ってると、あるものが俺の目に止まった。誰がいた?」とテッシーに問いかけ。「ミス桜えび!」という答えが返ってくると、ほほーなるほどと言う感じで頷きながら次のターゲットであるEBIの方へ移動。

「そのミス桜えびは何を着ていた?」と訊かれたEBIは、さんざん悩んだ挙句「分かった……そのミス桜えびが着ていたのは………桜えび柄の水着だよ!」と元気よく回答。会場の微妙な空気を察したか、ゲッツのポーズでカメラから後ずさりしつつ消えていくEBI。そんなEBIをフォローするかのように阿部は「そうだ。桜えび柄の水着だ。後ろが紐なんだ。俺はその紐を口で…(紐を引っ張る仕草)」

今度は川西さんのところに行くと、紐を引っ張る仕草をしながら「こうしたら、そこに何が現れた?」と問いかけ。しばし考えた後「テッシーが邪魔しに来た!」と返すと、阿部は笑いながら「そうだ!あいつはいつも邪魔するんだ。WAO!で俺が一生懸命サビを歌っているとき、誰も俺を見てない(テッシーが飛んでるから)。どうやらみんなは爆笑してる。おかしくないか?」と悲しい訴え。

ひとしきり愚痴ったあと「なんだっけ?……この話はどこへ向かってるんだ?」と訊かれた民生は「テッシーに邪魔された俺は……みたいなことじゃないの?」とアドバイス。あぁなるほどという感じで頷いた阿部さんは「テッシーに邪魔された俺はぁ」と民生の台詞をそっくりそのまま民生に返し「……どうした?」と、非常にざっくりした問いかけ。この振りは難しいだろと思ってたら、民生は「テッシーのをこう(紐を引っ張る仕草)したんじゃない?」と見事な返し。さすがだなぁ。

無茶ぶりコーナーも終わり、演奏に戻ろうとしたところで「あ、ちょっとまて!」と演奏がストップ。すると前回見た時と同じようにマイクスタンドからスパッと花を出す阿部。これで終わりかと思ったら、更にフラッグの先っぽからも小さな花が飛び出した。

おぉ!前回より進化してる!と思ったら「これだけじゃないんだぜ」とピックを口に入れ一言。「これはコメッコなんだ」

「それは20年くらい前にやってたギャグじゃないか!」と爆笑しながら突っ込む民生。そんな懐かしい小ボケを挟みつつ、ピックを口に入れてから飲み込んだふりをすると「これが瞬間移動してるんだ。1階の22列22番」と、会場の座席を名指し。そこに向かって椅子の下を見てみろと言うと、見事に下からピックが発見され湧く会場。

更に「もひとつある。今度は消し方が違うんだ」と言うと、同じじゃん!と民生に突っ込まれつつ似たような方法でピックを消したふり。今度は「2階の3列33番」と、俺の前の方の席が指定された。見てると、下を探ったあと立ち上がったその人の手には袋に入ったピックが。

この手の込んだ演出に阿部は「俺たちはこれから、これでいこうと思うんだ。もう音楽はやめた」と問題発言。会場からだけでなく、メンバーからもえー!という声が上がると「少なくとも俺はやめた(笑)」と言い切ってた。民生に新しくキーボード入れる?と聞かれると、笑いながら「あぁ、入れるか」って。

そんなやり取りも一段落したところで、おもむろに「あなたのスピード……」と突然再開しようとする阿部。あまりに突然だったので客からブーイングが起こると「なんなんだよ。おまえら長くやりゃ長げーって言うし、短けりゃみじけーっていうし。俺はどうすればいいんだ」とすねて、「はいはい、あなたのすぴーど?はい、あなたのすぴーどやばくない?」と投げやりな状態に。終いにはその場に寝転がって「これが俺なんだよ。普段はこうなんだよ」と開き直ってすっかりグダグダに。

しばしごねたあとは、気をとりなおして再開。マイク無しで「あなたのスピード!」と叫ぶと、それに応えて「やばくなーい!」と返す客。声を振り絞るように、それを3回繰り返したところでキャノン砲がキラキラのテープを拭き上げると共に演奏再開。

そのまま一気に最後まで駆け抜けてアンコール終了。2回目のアンコールで登場すると、民生が「申し遅れましたがユニコーンといいます。これからよろしくお願いします」と挨拶。「裸の太陽」を演奏し終えると、流れだしたBGMの「ブタブタ」に合わせて旗を振りながらステージ前方を練り歩き。最後はセットの2階に上がると、民生が旗を落としたのをきっかけにメンバーが次々旗を投げ落とし、そのまま退場。

ひとつのツアーに2回以上来ることって滅多にないから、ちょっと新鮮な感じもあったな。すでに知ってるネタも、初めて見る人達の反応を見るのがまた楽しかったりする。隣にいた女の子がホント嬉しそうに楽しんでるのが微笑ましくてよかった。

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