METALLICA 〜 World Magnetic Tour

メタリカ4年ぶりの来日公演は、2年前に発売したアルバム「Death Magnetic」のレコ発ツアー。2年も世界中ツーアで回ってるって、流石ですなぁ。

前回の来日でサマソニに出た際はスタジアムの外で聴いてただけなくらいだから、正直格別好きってわけでもないんだけど、今回のアルバムは凄い良かったのもあって参加を決意。とはいえ、予想通りそのニューアルバムからの曲はちょっとしかやらなかったけど、十分楽しかった。スタンド席だったんだけど、途中からアリーナに飛び込みたくなったな。

2010年9月25日(土)さいたまスーパーアリーナ

駅の近くでは、さいたま新都心JAZZ DAYということでジャズのフリーライブが優雅に行われているなか、さいたまスーパーアリーナに集まる黒服集団。なかなか異様な雰囲気。

開場開演は、ほぼ定刻通り。今回はオープニングアクトが2組。THE SWORDとFEAR FACTORY。2組ともそこそこ盛り上がってたけど、あくまで「そこそこ」だったな。THE SWORDは個人的に結構いいなとも思ったけど。演奏は悪くなかったと思うし、音の問題が大きかったかな。

前座はとにかく音が小さかった。客入れのBGMかと。特にボーカルが迫力無くなっちゃってるけど大丈夫かと思ってたんだけど、いざメタリカが始まったら、一気に音量上がって全く問題なかった。あれはちょっと前座可哀想だな(笑)

開始予定時刻にセッティングは済んでたけど、約15分程遅れて開演。会場が暗転すると、ステージ後ろの巨大モニターに「続 夕陽のガンマン」の映像が映し出され、テーマ曲が流れる。

仮にもレコ発ツアーなんだからニューアルバムの曲から始まるかと思ったら、まずは「Creeping Death」。いきなり DIE! コールで幕を開けると、そのあとも「For Whom The Bell Tolls」やら「Fuel」やら、立て続けに昔の曲を演奏。

今回のステージは後ろが高台になってて、そこにマイクスタンド3本。ステージ前には5本あって、どこに行っても歌える状態。モニター見てて、本人からちょっと目を離した隙にジェイムズがいない!と思ったら舞台の一番端っこで歌ってたりして面白かったな。

中盤でようやくニューアルバムから「That Was Just Your Life」。そのあとも「The End Of The Line」「The Day That Never Comes」「Broken, Beat & Scarred」と、ニューアルバムからの曲を立て続けに披露し、Death Magnetic コーナー終了も終了したところで始まったのは名曲「One」。イントロでは、銃声や爆発音とともにステージ上では火薬&火柱が次々と豪快に炸裂。あれは結構な量だったなぁ。

曲の終わりには、ジェイムズがピックを2つ口に挟んで牙のようにして場が和んだかと思ったところで、「Master Of Puppets」を投下。今までおとなしめだった後方ブロックでも一瞬にしてサークルが出来て盛り上がりは加速。前方ブロックの左右2カ所と、後方ブロックの左右2カ所にきれいなサークルが出来てた。見事に左右対称で、お前ら練習したのかって感じだったな。

そのまま一気に突っ走って「Enter Sandman」で本編終了すると、あまり間を置かずにアンコール突入。出てくるとまず、ラーズとロバートのリズム隊が、即興なのかどうか知らんけど単純なメロディーを奏で始めて、それを客に歌わせる。途中からジャイムズが指揮を始めて客を乗せたあと、おしまいって感じで指揮をやめたんだけど、関係なく続けるリズム隊2人。

やめようとしないんで、もう1回ジェイムズがおしまい!ってやったんだけど、まだ続ける2人。ジェイムスは、ダメだこりゃって顔して笑ってた。

アンコールで2曲披露したあとは、メンバーが前に出てきて各々挨拶。ラーズが、もうお家に帰って寝る時間だぞとジェスチャーしながら客に帰るよう即すも、鳴り止まない手拍子に再びギターを担ぐジェイムズ。これが最後の曲だぞと、客電を付けさせ明るくなった会場で「Seek & Destroy」をみんなで歌って終了。

演奏が終わったあとも、ステージの前で客ピックばらまいたりして長いこと交流タイム。しかし、やたらピック撒いてたな。ラーズは最前列の客にスティックを投げたあとに投げ返せさせて、何回かスティックでキャッチボールならぬキャッチスティックしてた。最終的にはあげてたけど、あれ面白かったな。

最後はひとりひとり挨拶してから4人が肩組んで終了。

初めて生でちゃんと聴いて思ったのは、メタリカって別に演奏が格別うまいとかじゃないのよね。逆に、お?大丈夫か?なんてちょっと不安になるとこもあったりして。でも、そういう上手い下手とか関係なく存在感なんだろうなと。単純にかっこいいってのもあるけど、カリスマ性っつーか。その辺で好みが別れそうな感じもするんだけど、こんだけ人気があるってのが面白い。

1つ凄い気になったことがあって、途中でカメラが最前列の客を端からずっと映していった時があったんだけど、みんながメロイックサインだしたり中指立てたりして猛烈にアピールする中、ぱっと見50近いおばはんが無表情で人の隙間から顔だけのぞかせてたんだよねぇ。あれ幽霊じゃないよね。

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