FLOWER TRAVELLIN' BAND “We are here” at 日比谷野外音楽堂

FLOWER TRAVELLIN’ BAND 35年ぶりの活動再開ツアーのファイナル。対バンがJOHNNY LOUIS & CHAR。どっちも聴いたことないけど、単純にChar見たいのと、戦後の日本ロック史において最高のバンドとまで言われるフラワーを見てみたいのとで参加。

2008年10月5日(日)日比谷野外音楽堂

まず当たり前のように客の年齢層が高い。白髪の多いこと。一体普段何してるんだろうというような人が沢山居る。

若干怪しい雲行きのなか、前座のJOHNNY LOUIS & CHARがスタート。このバンドは1978年結成で1982年にピンク・クラウドに改名し、1994年解散。フラワーほどではなけど、こちらも復活組なわけだ。すっかり年をとっての再結成ということで、途中Charが「どうもシルバークラウドです」なんて言う場面も。

日本最高のスリーピースとまでいわれた彼ら。確かにカッコいいけど、音響のせいなのか何なのか、いまいち迫力に欠て物足りなさも感じる。Charは相変わらずカッコいいけど、肝心のリズム隊がいまいち前に出てこない感じ。構成がシンプルなだけに、もっとガツンと来て欲しかった。特にドラムは、私が好きな感じだっただけに、尚更惜しい。ただ、客があまり動いてないのは演奏が悪いのではなく、ご年配だからだろう。

約1時間のステージの後、一応前座なのにアンコール1曲やって終了。客は更なるアンコールを要求してる感じだったけど、さすがに前座でアンコール2回はないだろ。

ステージ上には、先程のシンプルなセットとは打って変わって、狭い家具屋みたいにギッチリ組まれた鍵盤とドラムセットが用意されている。いよいよ登場となった時、FTBといえばこの人を忘れる訳にはいきませんといういう呼び込みで、FTBの生みの親である内田裕也が登場。19何年というところを「しぇんきゅーひゃく」といいながら、FTBの紹介を始める。

FLOWER TRAVELLIN’ BANDは1970年結成。同年、日本を離れカナダ、アメリカで活動。1972年に帰国して凱旋ライブを行うも、当時の日本はフォーク全盛期だったため、1万人収容の会場には1500人しか来なかったという。結局1973年に解散。そして今年、35年ぶりに活動を再開した。

民謡のようでもある東洋的なリズムと、ギターとシタールを合体させたオリジナルの楽器シターラから奏でられるスライドギターの幻想的な響き。30年前に日本でこれをやってた人が居るというのが、とても信じられない。これで注目度が低かったというのは、時代ということなんだろうか。ん~、不遇。

60代とは思えないシャウトを聴かせたボーカルのジョー山中は、35年ぶりでこんなに集まってくれて嬉しいですと、言葉を詰まらせながら言う場面も。35年前を知らないけど、今回のステージは心機一転、ふんどし締め直してさぁやるぞという気持ちが伝わってきた。

凄いバンドがいたもんだ。日本も捨てたもんじゃないですな。途中で言ってたように、夢の続きを追って頑張ってほしいです。

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