Loud Sound Out vol,264

2007年4月21日(土)

出演バンドはIGUANA、JAPANESE TRASH、Essence、One Small Step、東京ピンサロックス、METEORITE。目当ては東京ピンサロックスであります。

ピンサロックスの出番に合わせて遅めに行こうと思ったけど、折角だから頭から観戦。スタート時間を5分程過ぎたとこで到着すると、一組目のIGUANAが演奏中だった。ボーカル、ギター×2、ベース、ドラムの5人編成。それに対してフロアの人は物販スタッフ含めて10人。なかなかの緊張感である。

まぁ、どこにでもいるようなロックバンドって感じ。メンバーはドラム以外が女性だけど、ボーカルはハスキーで渋めの声。声質は好きなんだけど、いかんせんパワー不足。でもメンバーが楽しそうにやってたんで、まぁ楽しかったですね。これは結構大事。アッパーな曲やっててもメンバーが辛気くさいと、こっちもテンション上がらないですからね。

2組目はJAPANESE TRASH。セッティングが済むのをフロア隅のベンチに座って待ってると、ギターの音やらドラムの音もないまま、ステージの真ん中に男がひとり立ってる状態でスタート。何も持ってないとこを見るとボーカルだろうか。最後にボーカルが出てくるパターンはよくあるが、最初にボーカルひとりとは珍しいなと思いつつ見てると、BGMに合わせてエアギター開始。何だこの斬新な演出は! エアギターでスタートて!

しかも動きが小さい。普通なら全身で表現であろうに、動いてるのは手だけの、ゆる~いエアギター。これほど出端を豪快にくじく演出があっただろうか。斬新すぎる。

グズグズのエアギターが暫く続いたとこで、メンバー登場。それに伴いエアギター退場。メンバーじゃねーのかよ! いらんだろ、お前!

あとから出てきた3人のうち、ひとりはベースを手にして、残りの2人はマイクを手にする。1ベース、2MC!? そんな構成のバンドが成り立つのかと、またも驚かされつつ身を乗り出すと、スピーカーの影で見えなかったとこにDJの姿が。なるほど、DJ+2MCで、生音のベースが入ると。

なかなか面白そうだと期待して見ていたけど、始まってみるとベースがいる意味がよく分からない。ベースがいなくても成り立ちそうな気がする。挙げ句、たまにベースがMC2人差し置いて歌ってみたりする。それぞれの存在感が弱くて、最初のエアギターみたいにグズグズだ。音はヘビーだけど、中身が弱々しくて説得力がない。演奏中、なんでこの編成なの?と疑問が頭から離れなかった。

3組目、Essence。男女2人のユニット。女性がボーカルで男性はアコギという、実にシンプルな構成。女性の歌い方が表現するというよりも、「こういう風に歌えばうまいって思われるんじゃないかと思うので、こういう風に歌います」って感じがして気になった。一方、男はたまにコーラスで歌うんだけど、この声が悪くない。別に女の声が悪い訳ではないけど、男のメインボーカルってのも聴いてみたくなった。

4組目、One Small Step。オーソドックスな3ピース。ベースがボーカルで、唯一の女性。エモ系のロックで、悪くはないけど何か物足りない。ボーカルの声だろうか。

歌を歌う形態を取ってる以上、ボーカルの声質や存在感ってのは、好き嫌いを決める要素として非常に大きいと思う。感覚的なもんなんで、もっとここをこうしろとかじゃないんだけど、なんとなく物足りなかった。が、曲は嫌いじゃなかったのでいい感じ。途中スネアが破けるというハプニングがあったてちょっとだれたけど、なかなか良かったです。

5組目は、いよいよ東京ピンサロックス。ギターが抜けて、ドラム、ベース、キーボードのギターレス3ピースになり、初音源のレコ初。UKツアーを終えての日本ツアー1発目だ。

サイトで視聴した時に、ライブで完成する感じの曲だなと思ってたけど、予想以上に良かった。リズム隊がガンガンきてるとこにキーボードが味付けって感じ。やっぱリズム隊が打ち込みじゃなくて生だとライブは強いね。

個人的にベースのヒサヨさんがツボでした。演奏してるとこがカッコ良いい。あと3人揃いで色違いのワンピース着てたんだけど、それが何か可愛くて良かった。ライブはそういうのも大事よね。

このあとにもう一組METEORITEってバンドが残ってたんだけど、ピンサロックスで締めたい気分だったので、Tシャツ購入して帰宅。

フロアを出る時に、出口付近とか休憩スペースにそこそこ人が溜まってたんだけど、よく見ると演奏を終えたバンドメンバーが多い。結局客の数と出演者の総数が、同じくらいだったんじゃないだろうか。しかも、そのほとんどが出演者の友達とかっぽい感じで、出演者と一切関係ないのに来てるのオレくらいじゃないのかと思わせるような雰囲気。ん~、寂しい。

まぁでも、アコースティックで歌い上げる人からヘビーなミクスチャーまで、いろんなタイプの音楽が聴けて楽しい夜でありました。

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