AC/DC 8年ぶりのアルバムを引っさげての来日ツアー。AC/DCは実はアルバム1枚しか持ってなくて前日まで行くかどうか悩んだんだけど、行かなきゃ絶対後悔すると漠然と思い急遽参加。結果的には、何故行くかどうか迷ってたのかが謎なくらい最高だった。
2010年3月14日(日)さいたまアリーナ
会場に入ると、そこら中グッズの光る赤い角を付けてる人だらけ。その光景に早くもテンションが上がる。
暗転すると、まずはステージ後ろの巨大スクリーンにアンガスが石炭をくべる暴走列車のアニメーションが流れる。これが既にかっこいい。途中で流れたアンガスが乗る爆撃機が大量のギターを投下していくのもかっこ良かったな。
その他にも、リアルタイムでエフェクトかけて作り出す映像は面白かったし、ステージの床が透明になってて、アンガスのダックウォークを真下から撮ったりもして、ステージは遠くても映像で楽しめた。
セットもぶっ飛んでて、ステージ中央には赤い角を生やした巨大列車が鎮座。「Hell’s Bell」では天井から巨大な鐘が登場し、ブライアン・ジョンソンがそれにぶら下がって打ち鳴らすパフォーマンス。終盤の「Whole Lotta Rosie」では、巨大列車にまたがる巨乳のバルーン人形登場。こいつが足でリズム取りながら良い感じでヘッドバンキングしてて、まるで生きてるかのようだった。
そして何より凄いのは、そんなセットにも全然負けてないアンガスのパワフルさ。ダックウォーク連発で、これで50過ぎてるなんて一体どんなエンジン積んでんだと。ブライアン・ジョンソンのボーカルも凄かったし、衰えなんて言葉とは無縁の世界って感じ。
本編最後はリフトに乗ったアンガスに吹き上がる紙吹雪。そして、これでもかと続くギターソロ。アンコールは大砲をドッカンドッカン打ち鳴らして終了。
アルバム1枚しか持ってないわけだから、当然知らない曲の方が多かったけど、そんなのおかまい無しで楽しかった。Twitterで「AC/DCはロック界のドリフだ」と言ってる人がいたけど、うまいこと言うなと思った。流行廃りなど関係なくひたすらに王道をぶちかます姿を見て、ロックってこういうことなんだと痛感した。
これでいいんだ。いや、これがいいんだと。楽しいのと同時に感動。3月にして、自分の中の年間ベストステージ賞を贈呈です