ザ・クロマニヨンズ ~ ザ・クロマニヨンズ出現!!ツアー

2006年10月29日(日)長野 CLUB JUNK BOX

新人バンド、クロマニヨンズの初ツアー。こっちも、いつも一人のところ初の友人4人との参戦。場所は長野。車で約3時間。ドライバーをやらされたらどうしようかと思ってたが、友人Nがその役を買って出てくれた。運転好きじゃないはずなのに随分やる気だなと思ったら、そんなに遠いとは知らなかったらしい。皆の大きな期待と、Nの大きな後悔を乗せて車は一路長野へ。

収容人数400人の長野 CLUB JUNK BOXは、長野駅近くのビルの7階にある。エスカレーターを上がりきった目の前にライブハウス入口があり、その隣りに物販があった。すぐさまTシャツとピンバッジを購入すると、着替えて臨戦態勢を整える。ヒロト&マーシーを見るのは4回目だが、小さい箱で見るのは初めてなので楽しみだ。

ライブハウス横の大きな部屋には、整理番号順位にが並んでいる。俺らのチケットは整理番号無しなので、その後ろだ。荷物を預け一番後ろに並ぶ。どうせ始まったら前も後ろも関係ないだろう。

列に続き中に入ると、想像以上の密集っぷり。前の方に余裕がある気配もなく、嫌な予感が頭をよぎる。

客入れも終わり暫く待っていると、もう少し前にお詰めくださいとのアナウンス。ちょっと詰めろと言っただけなのに、一気に前に押し寄せる群衆。その流れに乗って一気に中心部へ移動。早くも寿司詰状態だ。開始前のこの段階でここまでになるとは完全に想定外。この期に及んでヒロト&マーシーの力を見くびっていた。

程なくしてフロア暗転。一気に周囲の圧力が強まり、地鳴りのような歓声が響く。1曲目の「クロマニヨン・ストンプ」が始まると、猛烈な熱気で一瞬のうちに汗びっしょり。自由に動く隙など微塵もない。収容人数を大幅にオーバーしてるんじゃなかろうかと思う程、密集している。

その後も「キラービー」「まーまーま」と、バンドはしょっぱなから飛ばしっぱなしだ。今回は、まだアルバム1枚シングル1枚しかリリースしてないので、クロマニヨンズとしての持ち歌数は16曲しかない。今回披露した未発表曲1曲を足しても17曲。その殆どがノリのいい曲ばかりで普通にやったらどうやったって飛ばしっぱなし状態になってしまう。しかも、今回は一番落ちついてる曲「夢のロッケンロール・ドリーム」をやらなかったから尚更だ。

あまりの熱気に、曲の合間で客の一人が「水くれー!」と叫ぶ。おそらくそれは多くの人が思っていた事だろうが、ヒロトが歌いながら「♪お前だけにやる水はない~ ♪ごめんね~」と、あっさりかわす。

前の方では動けなすぎてつまらないので、少し下がって若干スペースの空いているところでプチモッシュして遊んでいたが、10曲程が終わったところで、軽く脱水気味になる。そういえば食い物も水分もあまり口にしていない。

この状況で無理はヤバいと思い、とりあえず端の方に退避。暫くそこで見てたが、ヒロトが最後の曲だといって「タリホー」が始まったとこで、ものすごくウンコがしたくなり、仕方なく出口付近まで下がって、すぐ外に行ける体制を確保。前線でクロマニヨンズ対オーディエンスの熱い戦いが繰り広げられる中、後ろでは密かにヒヨスケ対ウンコの静かな戦いが展開しているなどと誰が思うだろうか。

アンコールは、ハイロウズコールに変わるお決まりのクロマニヨンズコールもまだなく、まばらなオイオイコールやクロマニヨンズコールが繰り返される。ここはひとつコールの先導をしたいところだが、今自分に出来るのは、ウンコを我慢する事だけだ。

程なくして再び登場したメンバーに、またも地鳴りのような歓声。その中で、なぜか「ちんこー!」と叫ぶ客に対して、ヒロトが「長野は教育県なんだからそんな事言っちゃ駄目でしょ」と諭し、「おちんこ」と丁寧に返す。

その後ヒロトの先導で、「おちんこ」と「おまんこ」を全員で繰り返す。それを聞いて「うん、教育が行き届いてる」と満足するヒロト。

アンコールでは「弾丸ロック」とアルバムの最後に入っているシークレットトラック「BAT MAN」を演奏してフィニッシュ。普段なら名残惜しくて暫くフロアに残るところだが、トイレに行くため、すぐにフロアを出る。

脱水も気になったので、ドリンクチケットと引き換えに置いてあったコーラを取ると一気に流し込み、一路トイレへ。

和式便器の上にしゃがむと、先ほどまでの熱気とは正反対の涼しい風をむき出しのケツに受けながら踏ん張る。「プス~~~~~・・・プリッ」。

ウンコ2cmで終了。あんなに我慢したのに!

その後ファミレスで飯を食い、満足した男2人と、若干の虚しさを残した男1人。それと疲れきったドライバーを乗せて、車は山梨へ3時間の帰路につくのであった。

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