SUMMER SONIC 04

初めてのサマソニに意気揚々と駅を出るも、出ばなを挫くかのような人の多さ。いきなりこんな人数になるとは思ってなかった。ライブのモッシュはいいんだけど、駅のモッシュはウンザリです。11時からのERSIKNのステージ。はたして間に合うのか……。

1日目

2004年8月7日(土)

行列のできるリストバンド引換所を乗り越え、やっとメッセ内へ。まず目についたのは、さっきまでとは比べ物にならない異様なまでの行列。何事かと思い最後尾に目をやると「グッズ販売待機列最後尾」の文字が。田舎者のわたしゃお目にかかったことがないくらいの長蛇の列に、ただただ唖然。何が悲しくて、そんなに並ぶんでしょうねぇ……。

ERSKINが出演するソニックステージへ直行したいとこだけど、何はともあれ目指すはロッカー。こういう時は、まずロッカー確保。必須です。人の多さに、半ば諦めつつ空いてるロッカーを探すと奇跡的に1つ発見。1回600円の大容量バージョンロッカーに小さな汚いズタ袋を放り込むと、ソニックステージへダッシュ。

11:15 ソニックステージ

なんとかERSKIN終了前に到着。1日目の初っぱななんで、とりあえず大人しく見てようかと思ったんだけど、メンバーの「あ~!自分をコントロール出来ねぇ!」という言葉と共に始まった「Self Control」で、私も制御不能に。

自分を抑えきれないままラストの「Erskin」へ突入。ノリノリだったのに、転調するとこで思いっきり演奏ミス。苦笑いするメンバーを見て「あぁ、やっぱライブはいいな~」と、しみじみ思うのでありました。

終了後、一先ず落ち着いてから、ほんのり湿ったTシャツで会場内を散策。チキンケバブを食しつつ、芸人さんなどが出るサイドステージを横目で見る。レッドキングとヤンさんのネタを見た後、ここに用はないと感じマリンスタジアムへ移動することに。

スタートダッシュ失敗

私の野外スタジアムライブ初体験は氣志団となりました。ワンナイトカーニバルくらいしか知らないけど。とりあえずスタジアムの雰囲気を味わいたくて入っただけなんだけど、さすがに盛り上がってたな。

アリーナに入ると、まるで私のことを待っていたかのようにワンナイトカーニバルがスタート。一瞬でエセ氣志団ファンと化すと「あほぅ!」「エ~ンジェル!」と、一頻り氣志団を堪能。事件が起きたのは、その直後でした。

氣志団ファンごっこもそこそこにビーチステージに移動しようかと歩き出した時、足がつりかけました。しかも両足。

丸2日間のフェスティバルの最初の2時間にして両足がつりそうになるという、何ともしょーもない事態に遭遇。心の中で「えぇ~」と言い続けながらも、何事もなかったような顔でマリンスタジアムから退場。つったときの効果的な対処法って何?と思いつつ、とりあえず水分だ水分、ということでアクエリアスを購入して、マリンスタジアム近くにあるビーチステージへ移動。

12:40 マリンスタジアム周辺

その名の通り浜辺に設営されたビーチステージは無料解放されており、チケットがない人も見ることが出来るステージ。その分規模も小さいんだけど、出演者はなかなか豪華。1日目はBLACK BOTTOM BRASS BAND、おおはた雄一、スクービードゥー、クラムボン、の4組。正直全部見たい。

チケット買ったくせに、このステージに来るのは勿体ないという意見もあるけど、そんなもんは関係ありません。だって見たいんだもん。

到着すると、ちょうどBLACK BOTTOM BRASS BANDが始まったとこ。このステージは楽しかったな。2日間通してみても、上位にランクインするくらい。気取らずにみんなで楽しもうよって感じでね。

ってかビーチステージいい! ほのぼのした感じが凄い良かった。浜辺で見るライブって、何かいいね。

浜辺の無料ライブを大いに楽しんだ後、またも足がつりそうに。さすがにこれはマズいと思って、浜辺でちょっと休憩。残ったアクエリアスを飲み干すと、PENNYWISEを一目見るために再びマリンステージへ。はっきり言ってPENNYWISEに興味はないんだけど、とりあえず見とくかと。「Everybody sing!」なんつって「STAND BY ME」のカバーを始めたかから、一緒に歌ってから退場。ついでに2本目のアクエリアスを購入してビーチステージに逆戻り。それにしても、500mlのペット1本250円とは、いい商売だ。さすがお祭り。

ミーハー魂

ビーチステージ、続いての出演はおおはた雄一。休日の昼に、浜辺に座って弾き語りを楽しむ。何か贅沢だなぁと幸せを感じるステージだった。

続くSCOOBIE DOのステージは、アコースティックバージョン。ノリノリのファンクを期待してたから最初は拍子抜けだったけど、浜辺の雰囲気と相まっていい感じに。ちょっぴり大人な感じがしてカッコ良かった。

15:30 マリンステージ

バックスクリーン側に設営されたステージでは、稲葉浩志がやけに鮮やかなピンクのシャツ着てシャウト中。しかしながら、ステージとは反対のバックネット裏最上段の部屋の前に人だかりができている。きっと出演者の誰かがいるんだろうと思って野次馬参戦してみると、窓越しの前方約2mにAvril Lavigne発見。どうやらインタビュー中のよう。正直アヴリルにあまり興味無かったけど、この近距離におもわず上がるテンション。可愛かったなぁ。えぇ、いいんです。ミーハーで。

予定では稲葉浩志をちょっと見た後ビーチステージに戻るつもりだったけど、移動を繰り返したうえ、野次馬で無駄な体力使ってしまったので、スタンドで休憩することに。いろんなミュージシャン見るチャンスだからといって欲張りすぎちゃダメだと痛感し、クラムボンを諦めるのでありました。

サイドショー三昧

稲葉浩志のステージが終わりスタジアムの外へ出ると、サイドステージで鳥居みゆきがネタを披露中。可愛い顔してキレキャラ。結構面白かったですね。

「しゃがんだり立ったりしゃがんだり立ったりを繰り返してるマリオはいねぇかー! その土管入れませんよー!」これ結構好きでした。ファミコンネタ弱いなー、俺。

16:30 幕張メッセ

とりあえず、これといって見たいステージもなかったので、飯食ったり、いろんなステージ覗いたり、休憩したり、ステージ覗いたり、飯食ったり。その間、サイドステージでレイパー佐藤インスタントジョンソンスパルタ教育清水宏を見る。

レイパー佐藤はロボコップとかの真似する人。ステージにかぶり付きで見てた女性のリクエストに応えて「ロボコップのオナニー」を披露。その女性のみ爆笑でした。

私は清水宏さんが面白かったですね。特にネタをやるわけでもなく客いじりしてたんだけど、ゆるい感じが良かった。あの面白さは、ここで説明しても絶対伝わらんだろうけど。

スパルタ教育はつまんなかったなぁ。ちょっと感心するくらいつまらない。ありゃ酷い。赤いタイツの意味が分からん。インスタントジョンソンは、あんま覚えてないっす。

少年ジャック

ソニックステージでMC5をちょっと見てから、MANDO DIAOを見にマウンテンステージへ。内容は、ん~、まぁまぁってとこですかね。かなり前の方でもみくちゃになってたんだけど、客がイマイチ乗りきれてない感じ。ノッてるんだけど上がりきらないというか。

時々「どうしたらいいの?」みたいな感じになってた。私みたいな、にわかファンが多かったのかな。ま、そうは言っても、終わった後はTシャツぐっしょりだったけど。

20:00 ロックステージ

何か物足りない感じを補おうと、MANDO DIAO終了後、そのままTMGが演奏中のロックステージへ突撃。モッシュとかに紛れて前の方まで行ってやろうかと思ったら、大した動きも無くちょっぴりトーンダウン。そうは言っても超豪華メンバーのバンドだから、思わず顔もほころぶというもの。

エリック・マーティンが見たくて来たようなもんだったけど、ベースのジャック・ブレイズがカッコ良かったな。背が小さいので、エリックに頭に手を置かれて「少年ジャック」って呼ばれてた。

肝心の松本孝弘氏ですが、彼のギターは何か気になってしまうんですよねぇ。素人ながらに上手いなとは思うけど、どうしても優等生的な印象を受けてしまう。お硬いと言うか何というか……。何なんでしょうね。まぁ嫌いって程ではないんですけど。今回、初めて生で聴いたけど、やっぱり好きになりきれん。

21:00 1日目終了

10時から翌朝5時までメッセの1~3ホールが開放されるというので、そこで一晩明かすことに。なにはともあれ、まず空腹を満たそうと、CX系で放送中の「ELVIS」のブースで売ってた「アーティストが楽屋で食べる幻のカレー」を食す。アーティストも微妙なもん食わされてんだなぁと思いつつ、人工芝が敷き詰められた仮眠スペースへ。トイレの近くに陣取り、明日のためにさっさと就寝。

途中、目が覚めて周りを見てみると、知らない間に当たりは仮眠をとる人だらけ。60m×40mほどの床全面に、いろんな人間が雑魚寝してる様子は、なかなか壮観でした。脳裏に「捕虜収容所」の5文字をよぎらせつつ、夜は更けていくのでありました。

〜2日目につづく〜

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