LOST IN TIMEのレコ発という事で、当然彼らがメインなわけですが、私の中でのメインは対バンのOUTLAWとWRONG SCALE。この2組が出るから来たようなものです。
しかし客が若い! 明らかにティーンだらけ。しかも、そろそろティーン終わりですってんじゃなくて、暫くティーンでやってますって感じの方々。友達と2人で行ったんだけど、ちょっと浮いてた気がする。
2004年07月23日(金)甲府 KAZOO HALL
客入れの流れが悪くて、1組目のALL FREEがスタートしたとこで会場入り。フロアに入ろうとしたんだけど入口が詰まってて中に入れず。全然FREEじゃないじゃん! 暫く入口から中を覗いてたんだけど、正直興味薄だったので入口前のベンチに腰を下ろす。
ALL FREEが終わると、外で休憩しようという客がゾロゾロと出てきけど、次はおそらくO-frontってバンドだろうと思って、そのまま外にいたら、聴こえてきた曲はWRONG SCALE。慌ててフロアに突撃であります。
WRONG SCALEは以前、3ピースのツインボーカルだったんだけど、現在はギターボーカルが1人増えて、4ピースでトリプルボーカルというO.P.KINGのような事に。
いや~、やっぱいいですね。フロアの9割以上が微動だにしていませんが、そんなことは関係ありません。ふと横を見るとスピーカの真ん前に、ノリノリで首を振るホイス・グレイシーそっくりのおっさんがいるではありませんか。素晴らしい。周りからは浮いてましたが、いいんです。それがライブです。むしろ微動だにしない若者に問題アリです。
WRONG SCALEが終わって一息ついたフロアを見回してみると、最前列のにいる女の子がどう見ても小学生。やはりLOST IN TIMEが目当てで来てるんでしょうか。あの歳でLOST IN TIMEファンか……。
さらに隣を見ると、身長は彼女らと大して変わらないけど白髪が混じった女性。最前列を端から見ると、小学生、小学生、小学生、小学生、20代女性、白髪のおばちゃん。何かの面談が始まりそうな雰囲気です。
次のバンドは、O-front。別に期待してなかったので、ちょっと聴いてイマイチだったら外出ようかと思ってたんだけど、結局出れませんでした。O-front凄くいい。シンプルな3ピースなんだけど、ボーカルの声が特徴のある高音で、私のツボを押さえてます。帰りに物販行き決定です。ちなみにグレイシーのおっさんの動きは止まってました。お気に召さないのかしら……。
続いては、私の中の本日のメインOUTLAW。カッコイイ! 相変わらすフロアの9割が微動だにしない中、私の前にいる女の子は彼らのファンらしく、ノリノリで踊っております。私も彼女同様に8ビートにのって体を揺らしてたわけですが、上には上がいるものです。隣ではグレイシーのおっさんの首が16ビートで動いてるではありませんか!
さすが肉体派。もはや軽い痙攣であります。素敵です。楽しい時間は早く過ぎるもので、あっという間にOUTLAWのステージ終了。「手をさしのべてくれないか」とか「坂道」とか聴けなかったのがちょっと残念だったかな。
最後にLOST IN TIME登場。今まで微動だにしなかった客も、メインが出てくりゃさすがに盛り上がるだろうということで、すでに自分のメインを終えた私は、若者たちの為に一歩引いてあげようと思ったわけです。ところがメンバーが出てきても、演奏が始まっても、拍手以外の動きをしようとしない若者たち。何なんでしょうか? これは本当にロックのライブなんでしょうか? これが噂のゆとり教育なんでしょうか? 理解できません。
いやね、激しいモッシュやダイブを期待してたわけじゃないんですよ。そう言うバンドじゃないし。ただ好きなバンドが出てきてんだから、曲にのるとか、多少なりとも前へ行こうとか、何かしら盛り上がるじゃないですか。なのにほとんど直立不動ですよ。意味が分からん。そんな中、ギターの人のTシャツの胸には「FUCK YOU HEROES」の文字が。何、この温度差。
ライブの主役は客なんだから、あんたらが頑張らないと! それと、必死にギタリストの手元をチェックしてる少年。テクを盗もうとするのはいいけど、君は根本的に間違いを犯してる。君の理想的な立ち位置はベースの前ではなく、ギターの前だ! 欠伸してる暇があったら移動しなさい。あと、ミッキーのTシャツ可愛すぎだ!
演奏は良かったんだけど、結局客のテンションはグズグズのまま終了。ミッキーのプリントTシャツ着た少年が「FUCK YOU HEROES」と書かれたTシャツを着た兄ちゃんを鋭い眼光で見つめる光景に、世界平和への願いを感じたりもしましたが、結局グズグズです。スッキリしませんが仕方ないので、とりあえずO-frontとOUTLAWのCD買って帰ろうと、いざ物販へ。
O-frontはメンバー自らが販売中。シングル「サヨナラ」1050円を買うために10100円を渡すと「え~っと、ってことは9000……50?……ん?あれ?」「え~、9050円だろ」「50……。9050か」ということで、メンバー会議の結果、無事お釣り金額が決定。CDとお釣りと、オマケのステッカーを受け取ると、次はOUTLAWのとこへ。
暗がりの人ごみの中、OUTLAWの売り場前まで行くと、売り場横でボーカルの山口さんがCDにサインを書いてる。CD買うと自動的にサイン書いてくれるの? じゃあ買う! といことでニューシングルを購入。するとスタッフの女性が「もし差し支えなければサインとかしますけど」というので、お願いします答えると「大丈夫ですか?」と返された。は?と聞き返すと「いや、落書きみたいなもんですから(笑)」って。どんなサインだよ。
スタッフの女性から山口さんの手にCDが渡され、サラサラッとサインを書き終えると、今度はCDを私の右隣の人に手に。いや違うよ!それ俺の!って思ったらドラムのキーちゃんだった。いつの間に! キーちゃんがサインしてる間に、山口さんと握手してると、今度はCDが私の左隣の方に。左隣はギターのリュウジさんです。いつの間にかメンバーに囲まれております。
ファンに囲まれてサインするミュージシャンってのはよくありそうですが、メンバーに囲まれてサインしてもらうファンという状況があるとは思ってもいませんでした。結局メンバー全員のサインをもらい握手もしてもらいました。メンバーの皆さん、アリガトー!
外に出るとWRONG SCALEのボーカルのノダさんがスタッフらしき人物と立ち話してたので、テンション上がってる勢いで「最高でした!頑張って下さい!」と一言掛けて帰宅。終わりよければ全て良し!
P.S.
LOST IN TIMEの海北さんがMCで言っていた、今はもういないこの土地を愛した友人というのは、この日の2月程前に交通事故で他界したNOBの鎌田さんのことなんでしょうか? 山梨のバンドで応援してただけに私もショックでした。心より鎌田さんの冥福をお祈りいたします。